cat_8_issue_oa-trafficnews oa-trafficnews_0_add8d0132bae_日本唯一、3か国間フェリー 「異国感」とともにロシアへ add8d0132bae add8d0132bae 日本唯一、3か国間フェリー 「異国感」とともにロシアへ oa-trafficnews 0

日本唯一、3か国間フェリー 「異国感」とともにロシアへ

2018年12月26日 19:15 乗りものニュース編集部

境港~東海~ウラジオストクの3港を結ぶ


 日本と外国を結ぶ国際航路は数少なく、現在は韓国、中国、ロシアとのあいだで数路線が就航しています。このうち、日本から同じ船で2か国に行けるものが、ひとつだけ存在。鳥取県の境港と韓国の都市・東海(トンヘ)、そしてロシアのウラジオストクを結ぶ航路です。

韓国の東海に寄港中の「イースタンドリーム号」。乗客は韓国人が多数を占めるため、ほとんどがここで下船する(高山和佳撮影)。

 同航路は韓国の船会社であるDBSクルーズフェリーが2009(平成21)年に運航を開始。就航している「イースタンドリーム号」は、もともと日本のマリックスラインが鹿児島~奄美~那覇航路で「クイーンコーラル」として運航していたフェリーです。引退後にDBSクルーズフェリーが購入し、改修のうえ就航させました。

 運航は基本的に週1往復。往路は境港を土曜の19時に出港し、日曜の9時30分に東海へ到着。同日14時に東海を出港し、月曜の14時、ウラジオストクへ到着します。ただしこれは2018年11月25日から2019年2月末までの冬季スケジュールです。

 境港~ウラジオストクの片道運賃は、最も安いエコノミークラスで2万6000円(燃油サーチャージ別)。成田空港や関西空港から出ている飛行機の直行便より安く行ける場合もありますが、ウラジオストクまでは43時間、途中の東海で船外に出られるとはいえ40時間近くも船のなかです。それでもあえてこのフェリーに乗る人がいる理由は、船旅自体のおもしろさにあるかもしれません。

乗ったときから「異国感」 冬の甲板では絶景も!


 このフェリーは韓国の会社ということもあり、乗客のほとんどは韓国人で、日本人やロシア人の観光客はそのうちの2割ほど。船内放送も韓国語もしくは英語となっており、乗船したときから「異国感」が漂います。

 船内レストランも韓国料理がメインで、ビュッフェスタイルでチゲなどが食べられます。早朝から深夜まで営業しているバーも船内にあり、こちらではハンバーガーなど韓国料理以外の食事メニューも揃っています。もちろんアルコール類も、ビールやカクテルなど種類が豊富です。

 さらに、2階船尾にはナイトクラブやカラオケも。ナイトクラブでは夜ごとショーが開かれます。そのほか、大浴場、無料のサウナ、免税店、コンビニなど、長い船旅を楽しく過ごすための基本的な施設はひととおり揃っているといえるでしょう。

 船内だけでなく、船外の景色も見どころです。冬季に乗船したら、ウラジオストクに到着する前に甲板に出て、周りを見渡してみてください。見渡す限り海が凍りつき、一面の銀世界となっていることがあります。そのなかを船は分け入るようにして進み、船尾から後ろには、氷が割れて一筋の「道」が海上に作られるのです。

ウラジオストク港付近。厳冬期には海が凍る(高山和佳撮影)。

 厳冬期のウラジオストク周辺の海域では海が凍りつき、人がその上を歩けるほどになります。同地の観光シーズンは温暖な8~10月とされていますが、氷の絶景を見るために、あえて冬季のフェリーに乗船するという選択もありでしょう。

 ちなみに、ウラジオストクはロシア極東の軍港であるとともに、古くから商業港としても栄え、アジア太平洋各国との貿易拠点になっていました。2017年8月からは簡易ビザ制度が始まり、これまで煩雑だったビザ手続きも電子化により簡単になっています(ウラジオストク含む沿海州の滞在のみ有効)。



※記事制作協力:風来堂

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cat_8_issue_oa-trafficnews oa-trafficnews_0_e3574f4a63ce_渋谷駅、年越し時は一部閉鎖 カウントダウンイベントで e3574f4a63ce e3574f4a63ce 渋谷駅、年越し時は一部閉鎖 カウントダウンイベントで oa-trafficnews 0

渋谷駅、年越し時は一部閉鎖 カウントダウンイベントで

2018年12月26日 19:12 乗りものニュース編集部

車両通行規制も実施


 2018年12月31日(月)の深夜から翌2019年1月1日(火・祝)にかけて、JR東日本が渋谷駅のハチ公口を閉鎖します。

年越しの際に交通規制が行われる渋谷駅前交差点(画像:photolibrary)。

 JR東日本東京支社によると、閉鎖は31日(月)の23時から1日(火・祝)の0時20分ごろまでで、そのあいだはシャッターを下ろすといいます。

 渋谷区や渋谷区商店会連合会、渋谷駅前エリアマネジメント協議会で構成する渋谷カウントダウン実行委員会は、渋谷駅前交差点(ハチ公口のスクランブル交差点)エリアでカウントダウンイベント『YOU MAKE SHIBUYA COUNTDOWN 2018-2019』を開催。これにあわせ、混雑が予想されることから、警察の要請により出入口を閉鎖するとのこと。チラシの配布や、山手線や埼京線、湘南新宿ラインの車内放送などで事前に告知をしているそうです。

 なお、地上と地下をつなぐ出入口も一部で閉鎖されます。地下通路を管理する東急電鉄によると、31日(月)22時半ごろから1日(火・祝)1時ごろにかけて、スクランブル交差点周辺の駅出入口である1、2、3、3a、4、5、6、7、7a、8が閉鎖される予定です。

 また、31日(月)21時から1日(火・祝)2時までは、渋谷駅前のスクランブル交差点をはじめ、道玄坂、文化村通り、井の頭通り、公園通りなどの道路で車両の通行が規制されます。そのあいだの31日(月)22時半から1日1時までは、道路が歩行者に開放される予定です。


【地図】年越し時の交通規制エリア


カウントダウンイベントに伴う交通規制エリア(画像:渋谷区)。

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cat_8_issue_oa-trafficnews oa-trafficnews_0_3c446ca3d0ee_ANAのA380「空飛ぶウミガメ」ファーストは往復35万円から 3c446ca3d0ee 3c446ca3d0ee ANAのA380「空飛ぶウミガメ」ファーストは往復35万円から oa-trafficnews 0

ANAのA380「空飛ぶウミガメ」ファーストは往復35万円から

2018年12月26日 19:11 乗りものニュース編集部

7月から毎日運航に


 ANA(全日空)は2018年12月26日(水)、成田~ホノルル(米ハワイ)線に導入する超大型旅客機エアバスA380型機の運航ダイヤと運賃を発表しました。

エアバスの独ハンブルク工場で初披露されたANA「FLYING HONU」デザインのA380型機(2018年12月13日、恵 知仁撮影)。

 2019年5月24日(金)から、以下の便がエアバスA380型機で運航されます。

・NH184便:成田20時20分発→ホノルル8時40分着(火・金・日曜発)
・NH183便:ホノルル11時30分発→成田翌15時00分着(火・金・日曜発)

 2機目が投入される7月1日(月)からは、以下の便がエアバスA380型機で運航されます。

・NH184便:成田20時20分発→ホノルル8時40分着(毎日発)
・NH182便:成田21時35分発→ホノルル10時10分着(火・金・日曜発)
・NH183便:ホノルル11時30分発→成田翌15時00分着(毎日発)
・NH181便:ホノルル12時45分発→成田翌16時00分着(火・金・日曜発)

 なお、A380型機でない曜日は、ボーイング787-9型機が使われます。

 ANAが成田~ホノルル線に導入するA380型機は、ハワイ語で「ホヌ」と呼ばれ親しまれている「ウミガメ」にちなんだ「FLYING HONU(フライング ホヌ:空飛ぶウミガメ)」という愛称を持つ特別塗装機です。ハワイの「空」「海」「夕陽」をそれぞれイメージした3機が登場します。

「カウチ」料金はキャンペーンで最大半額に


 座席は全520席です。ファーストクラス、ビジネスクラス、プレミアムエコノミークラス、エコノミークラスのほか、レッグレストを上げてベッドのように利用できるカウチシート「ANAカウチ」を日本の航空会社で初めて採用します。

ドア付き個室型のファーストクラスのイメージ(画像:ANA)。

カウチシート(3人席)のイメージ(画像:ANA)。

カウチシート(4人席)のイメージ(画像:ANA)。

 ANAのホノルル路線で初めて設定されるファーストクラスは、往復運賃が35万円から(現地空港税、燃油特別付加運賃など別途必要)。特典航空券の日本発必要マイル数は12万~12万9000マイルです。

「ANAカウチ」は、3席または4席を1組として、エコノミークラス運賃に、利用人数に応じた料金を追加することで利用できます。

 たとえば3人席を大人2人と子ども1人で利用する場合の追加料金は9000円、大人2人で利用する場合は2人で1万9000円(ハイシーズンは4万9000円)です。

 4人席を大人2人と子ども2人で利用する場合は4人で1万2000円、大人2人で利用する場合は2人で5万2000円(ハイシーズンは17万2000円)の追加料金がそれぞれ発生します。

 なお、5月24日(金)から7月11日(木)まで(ホノルル発は7月12日まで)の搭乗分は、カウチシートの追加料金が最大半額となる就航記念キャンペーン価格が設定されます。また、カウチシート利用時は、専用の寝具(シーツマット、枕、毛布)も利用可能です。

 航空券の予約・販売は、1月10日(木)15時に開始されます。なお、ボーイング787型機での運航としてすでに予約・販売されているビジネスクラス、プレミアムエコノミークラス、エコノミークラスは、1月4日(金)以降、順次、エアバスA380型機に変更される予定です。

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cat_8_issue_oa-trafficnews oa-trafficnews_0_6810a4d0a3d4_キティ新幹線がプラレールに 車体のリボンやピンク色再現 6810a4d0a3d4 6810a4d0a3d4 キティ新幹線がプラレールに 車体のリボンやピンク色再現 oa-trafficnews 0

キティ新幹線がプラレールに 車体のリボンやピンク色再現

2018年12月26日 19:10 乗りものニュース編集部

「キティ」イラストも再現


 タカラトミーとサンリオは2018年12月26日(水)、鉄道玩具「プラレール」の車両「SC-07 ハローキティ新幹線」を2019年2月下旬に発売すると発表しました。

プラレール「SC-07 ハローキティ新幹線」のイメージ(画像:タカラトミー)。

「ハローキティ新幹線」は、JR西日本の山陽新幹線500系に、サンリオのキャラクター「ハローキティ」がデザインされたコラボレーション車両です。2018年6月30日から、新大阪~博多間で運行されています。

 今回発売のプラレール車両は3両編成で、価格は2800円(税抜)です。実車と同様、明るいピング色やリボンのデザイン、ハローキティのイラストなどが再現されています。

 商品は全国の玩具店、インターネットショップ、一部のサンリオショップなどに加え、「ハローキティ新幹線」の車内や停車駅の売店でも販売される予定です。

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cat_8_issue_oa-trafficnews oa-trafficnews_0_4ad50281d8b9_アウトレットに高速バス続々 郊外駅からも直行便相次ぐ訳 4ad50281d8b9 4ad50281d8b9 アウトレットに高速バス続々 郊外駅からも直行便相次ぐ訳 oa-trafficnews 0

アウトレットに高速バス続々 郊外駅からも直行便相次ぐ訳

2018年12月26日 19:10 乗りものニュース編集部

都市郊外の駅からもアウトレットへの高速バス


 近年、アウトレットモールに発着する高速バスが増えています。

佐野プレミアム・アウトレット内のバス停に停まるジェイアールバス関東の高速バス(2018年12月、中島洋平撮影)。

 たとえば東名高速の御殿場ICに近い「御殿場プレミアム・アウトレット」。従来からの東京駅、新宿発に加え、ここ6年でさらに品川、池袋のほか、たまプラーザ(横浜市青葉区)、日吉(同・港北区)、センター北(同・都筑区)、立川(東京都立川市)、矢川(同・国立市)といった東京郊外の駅からも、直行の高速バスが新設されました(立川・矢川便は土休日およびバーゲン期間中のみ運行)。

 関西の「神戸三田プレミアム・アウトレット」も、従来の三宮、新神戸発着便に加え、2011(平成23)には大阪(梅田)発着便、あべの橋発着便がそれぞれ土休日のみ設定され、大阪(梅田)発着便はのちに毎日運行となりました。さらに2017年からは京都、新大阪発着便が、2018年からは姫路発着便が、それぞれ土休日およびバーゲン期間中に運行されています。

「三井アウトレットパーク」でも高速バスの新規路線が増えており、2012(平成24)年開業の「三井アウトレットパーク木更津」で特に顕著です。新宿、東京駅、浜松町、品川、池袋、横浜、川崎、たまプラーザ、センター北、町田、相模大野(相模原市南区)など、「御殿場プレミアム・アウトレット」に匹敵するほど広範囲から高速バスが発着しています。

高速バスは「集客装置」


 全国の「プレミアム・アウトレット」を運営する三菱地所・サイモンによると、こうした郊外型モールの多くは駅から離れた高速道路沿いに立地していることもあり、マイカーでの来場が大半。しかし、クルマを利用しない人、運転を気にせずゆっくり来場したい人、そして国内外の旅行者などに向け、交通アクセスの利便性を高めるべく高速バスの誘致に継続して取り組んでいるそうです。

「路線の増加や認知の向上とともに、高速バスで来場されるお客様の数は増え続けています。近年は外国人のお客様が、団体旅行のバスツアーはなく個人で高速バスに乗って来られることも多いです」(三菱地所・サイモン)

 三井不動産も、「三井アウトレットパーク木更津」では「対岸エリア(川崎側)のお客様や若年層、インバウンドの方が増えていることからも、バス路線拡大は『集客装置』として必須と考えています」とのこと。ほかの「三井アウトレットパーク」でも、特にクルマを持たない若年層と訪日外国人を獲得するうえで、バス路線の拡大を検討していくとしています。

三井アウトレットパーク木更津内のバス停(画像:三井不動産)。

 なかには、土休日やバーゲン期間中のみ運行という路線もあります。三菱地所・サイモンによると、「もともとバーゲン期間中に特定地域発着のツアーバス(旅行商品)という形で運行し、そこから本設の路線へ、さらに毎日運行へと成長したケースもあります」とのこと。「御殿場プレミアム・アウトレット」の立川・矢川発着路線や、たまプラーザなどに発着する路線が、ツアーバスから本設路線に発展した例だそうです。

「アウトレットへの足」だけじゃない! 今後さらに発展か


 アウトレットモールに隣接して、地域のバスターミナルが建設された例もあります。栃木県佐野市にある「佐野新都市バスターミナル」です。「佐野プレミアム・アウトレット」から徒歩3分の位置にあり、東京駅や新宿のほか、埼玉県の新越谷、大宮、福島県の郡山、須賀川、そして前橋、宇都宮などへ向かう高速バスも発着しています。これら都市間を結ぶ路線が、アウトレットに来訪する人の輸送も担っているのです。

 特に東京方面へは日中およそ30分おきに東京駅行き、新宿行きのいずれかが発車。バスターミナルはマイカーの駐車場や自転車置き場も備わっており、佐野市交通生活課によると「午前中は佐野から東京へ向かう人が、東京からはアウトレットへ向かう方が多いです」とのこと。この2路線においては、高速バスでは珍しい通勤定期券も設定されているほか、土休日に東京方面から来る一部の便は、「佐野プレミアム・アウトレット」内のバス停にも停車します。

 バスターミナルやアウトレットが置かれた「佐野新都市」は、住宅、商業、産業用地からなる再開発エリアのこと。佐野市交通政策課によると、計画のなかでアウトレットモールと、その集客も見込んでバスターミナルが同時期に開設されたそうです。当初のバスターミナルは小規模なものでしたが、佐野市とジェイアールバス関東が共同で拡張に取り組み、アウトレットの開業から4年後の2007(平成19)年に佐野新都市バスターミナルとしてリニューアル。その後も利用者が増え、駐車場の拡張などが行われました。

御殿場プレミアム・アウトレット(画像:三菱地所・サイモン)。

 このように、アウトレットモールをひとつの拠点として、地域全体の発展につなげる動きはほかにもあります。三菱地所・サイモンによると、「御殿場プレミアム・アウトレット」では2020年春をめどに、小田急電鉄によるホテルや日帰り温泉施設を加えた第4期開業計画を進めているとのこと。「高速バスなどによる交通アクセスの拡充を図ることで、『御殿場プレミアム・アウトレット』をハブ施設とする一大広域リゾートエリアを目指します」としています。

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cat_8_issue_oa-trafficnews oa-trafficnews_0_7f9d454aff8b_陸自水陸両用車AAV7、災害時の使用が実際には難しいワケ 7f9d454aff8b 7f9d454aff8b 陸自水陸両用車AAV7、災害時の使用が実際には難しいワケ oa-trafficnews 0

陸自水陸両用車AAV7、災害時の使用が実際には難しいワケ

2018年12月25日 19:37 月刊PANZER編集部

瓦礫の海でスクリュー船はなぜ厳しい?


 2018年11月9日から11日までのスケジュールで、陸上自衛隊東北方面隊が主催する大規模実動演習「みちのくALERT(アラート)2018」が東北地区全域にて実施されました。

「みちのくALERT2018」で北泉海水浴場(福島県南相馬市)に上がった水陸両用車。後ろはブルドーザーを運んできた後続のLCAC(月刊PANZER編集部撮影)。

 今回の演習で注目が集まったのは、新編されたばかりの陸上自衛隊「水陸機動団」から「水陸両用車(AAV)」(以下「AAV7」)が九州より遠路参加し、東北地方に初めて姿を現した点です。「四方を海に囲まれた国土、また数多くの島しょ部を有する我が国の領土を、他国に侵略された際に海上から迅速に機動展開し奪回すること」(水陸機動団公式ウェブサイトより引用)を目的とする水陸機動団ですが、同時に「災害派遣においても、海上からの迅速な救援活動など、幅広い活動に従事する」(同サイトより引用)こともうたっており、今回は震災実動演習なので、島しょ防衛としてではなく災害救援として、福島県南相馬市の北泉海水浴場に上陸展開しました。

「みちのくALERT2018」で北泉海水浴場に上がったAAV7。奥に写るのは母艦としてAAV7やLCACを運んできた海自輸送艦「おおすみ」(月刊PANZER編集部撮影)。

東日本大震災の行方不明者捜索で養殖用いかだを捜索する海自潜水隊員。被災水域にはがれきや漁網が多数ただよい、捜索を困難にさせていた(画像:防衛省)。

2011年3月、気仙沼大島に接岸した強襲揚陸艦「エセックス」搭載の揚陸艇(画像:アメリカ海軍)。

 2011(平成23)年3月に起きた東日本大震災において、東北地方の太平洋側は甚大な被害を受けました。橋は寸断し、フェリーなど海上交通は壊滅状態で、沿岸の大小様々な島々へは、救援に駆け付け難い状態が続きました。

 特に宮城県気仙沼市の沖合にある気仙沼大島は、島内に約3000人が暮らす東北地方最大の有人島で、本土(気仙沼市)との交通は定期船(旅客船とフェリー)で結ばれていましたが、津波で船は流され(小型の臨時船のみ沖に逃げて無事)、なおかつ本土と大島の双方の港湾機能が喪失した結果、孤立状態に陥ったのです。

 そのため日本側の要請で、島にはアメリカ海軍の強襲揚陸艦「エセックス」で海兵隊が上陸することになりました。しかし、島に部隊を揚陸させる際に問題となったのが、周辺に漂う瓦礫でした。揚陸艦は沖合に展開するため、そこから島へは小型の揚陸艇が、人員や重機を乗せて運びます。しかし魚網などがスクリューに絡まると最悪エンジン停止に繋がるため、まずそれら瓦礫の撤去から行う必要がありました。

瓦礫の海でのAAV7の強みとは?


 同様の問題は、沿岸部の人命救助や行方不明者捜索の際も取りざたされました。やはり狭い海道や水路、水深の浅いエリアには小型艇が入るしかありませんが、そういった場所に瓦礫や漁網があると船体の損傷やスクリューへの絡み付きが起こるため、迂闊に船を進めることができなかったのです。

 なお同じことは、海上自衛隊や海上保安庁の潜水員(ダイバー)が潜って捜索する場合にもあてはまります。

 そのような時にAAV7ならば、アルミ合金製の車体で、浮航時はウォータージェット、もしくは履帯(いわゆるキャタピラー)の回転によって推進します。なので瓦礫や漁網などに対して通常の船よりは強いといえるでしょう。

「みちのくALERT2018」で救難訓練を行う水陸機動団の隊員。手にはスコップ、AAV7の車体側面には「災害派遣」のプレート、武装は外されている(月刊PANZER編集部撮影)。




 また、ホバークラフト型のLCAC(エアクッション艇)が、上陸地点は一定の広さを有する砂浜に限定されるのに対して、AAV7なら砂浜に限らずスロープさえあればより狭い場所でも揚陸可能で、さらに小回りも利くため、一度に運べる量は限られるものの使い勝手が良い場合も多々あるでしょう。

 さらに各部のハッチを閉じれば車体の密閉性を高めることができるため、上陸地点近くに燃え盛る瓦礫や船があったとしても、海面が漏れ出たガソリンや軽油で炎が揺らめく状況でも進むことができます。

 そのため、LCACが揚陸する前にAAV7で先行救援に向かうといった使い分けが可能と考えられます。

海外では実績アリ、浸水被害に出動したAAV7


 海外では、AAV7で救援活動を行った実績がすでにあります。最近では、2015年8月に米国南部を襲ったハリケーン「カトリーナ」により水没した、ルイジアナ州ニューオーリンズで、第4海兵師団のAAV7が救難捜索と物資輸送で冠水地域を動き回りました。またその後、2017年8月から9月にかけてハリケーンによる洪水被害を受けたテキサス州ガルベストンなどでも、同師団のAAV7が救援に従事しています。

2010年9月、ニューオーリンズの浸水地域で救援活動中の、米海兵隊第4両用戦大隊のAAV7。機関銃やてき弾銃は外している(画像:アメリカ海兵隊)。


2017年9月、テキサス州ガルベストンで被災地向けの救援物資を満載した状態の第4両用戦大隊のAAV7(画像:アメリカ海兵隊)。

 アジアに目を転じてみると、2010(平成22)年9月、台風「Fanapi(台湾名『凡那比』)」によって冠水した台湾南部の高雄市において、台湾海兵隊のAAV7が住民救出のために出動しています。

 AAV7なら水深に関係なく活動でき、さらに泥水などで障害物が多かったり、瓦礫が漂っていたりするなどして水底が不明、もしくは危険な状況であったとしても、ある程度安全に進むことが可能です。


 ただし、日本の場合、洪水に対してすぐさまAAV7の出動が可能となるわけではなく、そもそも自治体から防衛省・自衛隊に災害派遣要請が出ているのか、もしくは自主派遣の判断に足り得る大規模災害なのか、冠水していたとしても私有財産を壊した際に免責となるのかなどのハードルがあるのです。

活用するには運用上のハードルも


 また現状では、AAV7は大分県玖珠(くす)町の玖珠駐屯地や長崎県佐世保市の相浦駐屯地にしか配備されていません(ほか、茨城県土浦市の陸上自衛隊武器学校に教育用の1両が配備されている)。さらに、出動するにはそれを運ぶための運搬車や輸送艦が必要となります。

 緊急時、高速道路や国道で繋がっている場所へ救援部隊を派遣するには、あえてAAV7である必要がなく、それならば即応性に優れるヘリコプターなど、ほかの装備が優先されるのはいうまでもありません。またボートならば全国各地の駐屯地、部隊に配備されているため、そうなるとヘリコプターやボートでの派遣が、今後もメインになると推察されます。そのため現状では、AAV7は部隊派遣の難しい離島や、東日本大震災クラスの超大型災害に限定されそうです。

「みちのくALERT2018」で被災者(想定)を発見し担架で運ぶ水陸機動団の隊員。AAV7は浮航時の破損を防ぐためかヘッドライトを外していた(月刊PANZER編集部撮影)。

 それでも所有する装備を災害派遣にも対応できるよう、日頃から訓練しておく必要はあるため、「みちのくALERT2018」のような実動演習は必要でしょう。

 AAV7の使い道を、離島防衛のみに限定するのは宝の持ち腐れです。AAV7導入の賛否はともかく、せっかく導入した装備ならばそれを最大限有効活用すべきなのはいうまでもありません。

 離島の災害救援や水没地域の救難活動に使えるよう、AAV7の運用方法を防衛省・自衛隊には確立してもらいたいものです。



【写真】乗り心地は? 被災住民を乗せた米海兵隊AAV7の車内


2017年9月、テキサス州ガルベストンで被災住民を救出した米海兵隊第4両用戦大隊のAAV7(画像:アメリカ海兵隊)。

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引退ロマンスカー"LSE"の廃材がソファや雑貨に 第2弾発売

2018年12月25日 19:36 乗りものニュース編集部

腕時計はグレーの「2」が登場


 小田急エージェンシーは2018年12月21日(金)、引退した特急ロマンスカー「LSE」(7000形)の装備品を活用した家具や雑貨の第2弾を発売しました。

「LSEソファ」のイメージ(画像:小田急電鉄)。

 この取り組みは「Romancecar Memorial Parts Project」と題し、「LSE」が引退した10月にスタート。「LSE」で実際に使われていた装備品などを、プロダクトデザイナーの手によって再活用します。第1弾は折りたたみテーブルやシートの座面、カーテンを再活用した商品が販売されました。今回の第2弾は次のとおりです。

●LSEチェア
 シートの座面を使用。色は青と赤茶の2色。
・数量:各18脚
・価格:7万5000円(税込)

●LSEテーブル
 折りたたみテーブルを使用。
・数量:90卓
・価格:3万6000円(税込)

●LSEトートバッグ
 シート背面に設置されていたシートポケットを内部ポケットに使用。
・数量:90個
・価格:1万6000円(税込)

「LSEチェア」のイメージ(画像:小田急電鉄)。

「LSEテーブル」のイメージ(画像:小田急電鉄)。

「LSEトートバッグ」のイメージ(画像:小田急電鉄)。

●ロマンスウォッチ2
 カーテンを文字盤に使用。第1弾のバーミリオンオレンジに続き、第2弾は「LSE」のもうひとつの車体色であるグレーをバンド色に採用。
・数量:200個
・価格:2万円(税込)

●LSEソファ
 リクライニング機能などはそのままに、シートを家庭用にアレンジ。色は青系と赤茶系の2種類。
・数量:各4脚
・価格:23万8000円(税込)

 デザイナーはいずれの商品も中村雄二さんです。商品は特設ウェブサイトで2019年1月31日(木)まで発売されます。

 なお、販売と並行して、小田急電鉄の環境の取り組みを紹介する世田谷代田駅(東京都世田谷区)の「小田急環境ルーム」では、販売期間中、試作品が展示されます。また、「Romancecar Memorial Parts Project」による販売収益の一部は、引退したロマンスカー「NSE」(3100形)を保存・展示している神奈川県開成町に、車両の保存管理費として寄付されます。



【写真】カーテンを使った「ロマンスウォッチ2」


文字盤にカーテンを使った「ロマンスウォッチ2」のイメージ。限定200個、価格は税込み2万円(画像:小田急電鉄)。

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cat_8_issue_oa-trafficnews oa-trafficnews_0_95bdc3c3fc9e_A350の工場を見学 航空ショーも ジャルパックが特別ツアー 95bdc3c3fc9e 95bdc3c3fc9e A350の工場を見学 航空ショーも ジャルパックが特別ツアー oa-trafficnews 0

A350の工場を見学 航空ショーも ジャルパックが特別ツアー

2018年12月25日 19:36 乗りものニュース編集部

パリでは機内食監修シェフの夕食も


 ジャルパックは2018年12月25日(火)、「JALマイレージバンク」(JMB)の会員を対象に、特別ツアー「ボン・ヴォヤージュ!パリ航空ショーとA350の故郷エアバス本社工場を訪ねる7日間」の発売を開始したと発表しました。

エアバス本社工場のイメージ(画像:エアバス、ジャルパック)。

 JAL(日本航空)は2019年、次世代大型機としてエアバスのA350 XWBを導入する計画です。このツアーでは、エアバスの本社があるフランス南部のトゥールーズを訪問し、同社の全面協力により本社工場でA350型機の最終組み立てラインを中心に見学、撮影をします。さらに「アエロスコピア航空博物館」も見学。パリでは、ル・ブルジェ空港で2年に一度開催される「第53回航空ショー」を訪れ、新型機の地上展示やデモンストレーションなどを見学します。

 旅程のなかでは、JAL現地駐在スタッフの見学同行や懇親会も予定。また、パリでは、JALファーストクラス、ビジネスクラスのパリ発機内食を監修する手島竜司シェフによる料理も楽しめます。

 乗り継ぎ地であるイギリスのロンドン・ヒースロー空港では、ブリティッシュ・エアウェイズ本社を訪問。同社ヘリテージセンターでは、英国航空史の資料を見られます。

 出発は羽田から2019年6月21日(金)。旅行代金はエコノミークラス利用が39万9900円、ビジネスクラス利用が79万9000円です(いずれも大人1人、1室2人利用。現地空港諸税など除く)。



【写真】空から見たエアバス本社工場


エアバス本社工場のイメージ(画像:エアバス、ジャルパック)。

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コスパ最強? 九州のバスが乗り放題「SUNQパス」の実力は

2018年12月25日 19:35 乗りものニュース編集部

複数のバス会社で有効な大規模フリーパス


 旅先でいくつかのスポットを巡る際に便利なのが、バスのフリーパス型乗車券です。東京都交通局が発行している「都バス一日乗車券」(大人500円)や、京都市交通局が発行している「バス一日券」(大人600円)などは値段も安く、東京や京都の観光に活用されていますが、多くの場合、事業者ごとに発行されており、対象範囲も限られます。

 そのようななか、49社局が運行する約2400もの路線に対応という、全国でも類を見ない規模で展開されているものがあります。

九州全域と下関のバスで使えるSUNQパス「全九州+下関版」4日間(1万4000円)の見本(画像:SUNQパス運営委員会)。

 商品名は「SUNQパス(サンキューパス)」。九州島内および山口県下関市周辺の高速バス、一般路線バスのほぼ全線と、一部のフェリーが乗り放題となります。これひとつで九州のほぼ全域を網羅できると言っても過言ではありません。

 パスの有効期限は3日もしくは4日。「全九州+下関」版が4日間で1万4000円、3日間で1万1000円、「北部九州(福岡・佐賀・長崎・熊本・大分)+下関」版が3日間で9000円、「南部九州(熊本・宮崎・鹿児島)」版が3日間で8000円となっています。各事業者の窓口や、旅行代理店などで購入できます。

「九州はバス路線網が毛細血管のように広がっており、有名な観光地はもちろん、知る人ぞ知る観光スポットにもバスで行けます。『SUNQパス』さえあれば、九州観光をお得に満喫できますよ」――SUNQパス運営委員会の1社である西日本鉄道 自動車事業本部の赤瀬さんも、その利便性に太鼓判を押します。

「SUNQパス」が最初に登場したのは2005(平成17)年。もともと、国土交通省による実証実験として、福岡、佐賀、長崎、熊本、大分5県内の高速バスを対象とした商品として販売されました。翌年には一般路線にも対象を拡大し、事業者も増加して九州全土で使えるように。いまでは韓国、台湾、イギリスの旅行会社でもこのパスが販売されており、2017年度には約147万人が利用。日本人よりも、地理的に九州と近い韓国からの旅行者が特に多いそうです。

「SUNQパス」、実際にどれくらいお得?


「SUNQパス」はどれほどお得なのか、福岡空港を起点に、九州の代表的なスポットを3泊4日で巡り、福岡空港へ戻るルートの料金を計算してみましょう。なお、カッコ内は旅程で使用する主な路線バスやフェリーの区間、運賃は大人片道の正規運賃です。

・1日目
福岡空港→福岡市内観光→(博多バスターミナル~佐世保バスセンター:2260円)→佐世保市内観光→(佐世保駅前~ハウステンボス:580円)→ハウステンボスのホテル泊

・2日目
ホテル発→(ハウステンボス~長崎駅前:1400円)→長崎市内観光→(長崎駅前~鹿児島中央駅前:6690円)→鹿児島市内ホテル泊

・3日目
ホテル発→鹿児島市内観光→(鹿児島中央駅~水族館前:190円)→(鹿児島港~桜島フェリーターミナル:160円)→桜島観光→(桜島フェリーターミナル~鹿児島港/160円)→(鹿児島中央駅前~熊本交通センター:3700円)→熊本市内ホテル泊

・4日目
ホテル発→(熊本交通センター~別府交通センター:4500円)→別府観光→(別府北浜~福岡空港:3190円)→福岡空港着

 上記のバスやフェリーの運賃を合計すると2万2540円。「全九州+下関」版が4日間で1万4000円ですので、8540円もお得です。ここで挙げたもの以外に路線バスに乗ることがあるかもしれませんが、そのほとんどで「SUNQパス」が使えます。

 ちなみに、「SUNQパス」ほど広範囲に使えるバスを対象としたフリーパスは、日本人向けにはありませんが、訪日外国人向けに高速バスを中心とした割安なパスがいくつか販売されています。なかでも“お得度“の高いものに、関東・関西を中心に青森から博多までの路線をカバーするウィラーの「Japan Bus Pass」(3日間で1万円)がありますが、「SUNQパス」も使い方次第では、それに匹敵するほど安く移動できるでしょう。



※記事制作協力:風来堂、松本玲子

【画像】「SUNQパス」が使えるバス事業者一覧


九州全域、40社以上が運行するほとんどのバスと、4社のフェリーで有効(画像:SUNQパス運営委員会)。

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下北沢駅、小田急と京王で改札分離 中央口をそれぞれ新設

2018年12月25日 19:34 乗りものニュース編集部

乗り換えは一度改札を出ることに


 小田急電鉄と京王電鉄は2018年12月25日(月)、両社の路線が乗り入れる下北沢駅(東京都世田谷区)に新しい改札口「小田急中央口」「京王中央口」を開設するとそれぞれ発表しました。

下北沢駅の外観イメージ。左が小田急線、右が京王井の頭線(画像:京王電鉄)。

 駅改良工事の進行に伴い、2019年3月16日(土)に両改札が新設されます。これにより東西方向の自由通路機能が確保されるほか、小田急と京王の改札が分離されることで乗り間違いがなくなるなど、分かりやすく使いやすい駅に変わるといいます。

 京王中央口は、京王井の頭線ホーム渋谷方の下(1階)に自動改札機8台、自動券売機3台などを設置。小田急中央口も同じ1階に、京王中央口に面するように自動改札機8台、自動券売機3台などを設置して開設します。

 3月16日(土)以降の下北沢駅の改札は、小田急線が小田急中央口と既存の東口、南西口の3か所、井の頭線が京王中央口と既存の西口の2か所です。下北沢駅で小田急線と井の頭線を乗り換える際、現在はあいだに改札がありませんが、小田急中央口と京王中央口の新設後は乗り換えるときに改札口を一度出ることになります。

 なお、小田急ではホーム新宿方に、地下2階~地下1階~地上1階を結ぶエスカレーターを設置し、2018年度中に使用を開始。京王では2018年度末までに、井の頭線駅構内に多機能トイレと男女トイレを新設する計画です。

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