2006年に廃港
ジャルパックとJAC(日本エアコミューター)が「JAC ボンバルディアDHC8-Q400 退役チャーターツアー2日間」を開催。2日目の2018年12月2日(日)には、2006(平成18)年3月まで使用されていた旧種子島空港(鹿児島県中種子町)を訪問しました。
旧種子島空港に残されている、ターミナルビルとして使われた建物(2018年12月2日、伊藤真悟撮影)。
旧種子島空港は、現在の種子島空港から南西に約8kmほど、中種子町の市街地に隣接する場所に位置します。1962(昭和37)年7月に使用開始。当初は滑走路の長さが1100mでしたが、1973(昭和48)年に1500mへ延長しています。廃止直前には、鹿児島空港や伊丹空港との定期便が就航していました。
滑走路の長さが1500mと短くプロペラ機しか就航できないことから、鹿児島県は1994(平成4)年より、小型ジェット機が就航できる2000mの滑走路を持つ空港を種子島に建設。2006(平成18)年3月に開港したのが現在の種子島空港です。これにより旧種子島空港は廃港となりました。
ロケット型の塔。
旧種子島空港の誘導路。
現在の種子島空港。
旧種子島空港に到着したツアー一行は、ターミナルビルとして使われた建物や照明塔、誘導路などの空港施設、駐車場などを見学。建物の受付カウンターだった場所の壁面には、「日本エアコミューター」と、2000年代にJAL(日本航空)へ統合された「日本エアシステム(JAS)」の文字が分かる看板の跡も残されていました。個人で楽しむ以外、建物内の撮影ができなかったため写真はありませんけれども、それだけにツアー参加者には貴重な機会になったことでしょう。
現在、旧種子島空港は管制塔が撤去され、空港としての機能は持ちませんが、自衛隊の演習に使用され、10月には陸上自衛隊と米海兵隊との共同訓練にも使用されています。また、アニメ聖地巡礼のスポットとしても有名です。
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