山陽本線の全線復旧は「10月中」
JR西日本とJR貨物は2018年8月3日(金)、「平成30年7月豪雨」の影響で山陽本線の一部区間の不通が長期化していることから、貨物列車を山陰本線経由で迂回運転できるよう準備を進めていると発表しました。
2018年7月31日現在の貨物列車の運転状況。山陽本線では東福山~新南陽間で運転を見合わせている(画像:JR貨物)。
ルートは、伯備線~山陰本線~山口線です。迂回運転の早期実現に向け、現在は迂回区間の運転に備えた運転士の養成や設備確認、ダイヤ調整を進めているといいます。
貨物列車が運行されていた山陽本線は、現在も三原~海田市間と柳井~下松間が不通です。運転は少しずつ再開されていますが、三原~白市間は最も時間を要し、再開見込みは「10月中」とされています。
JR貨物は現在、東福山~広島貨物ターミナル~新南陽間などで貨物列車の運転を見合わせており、トラックや船による代行輸送を行っています。しかし輸送力が限られることから、その確保に向けてJR西日本と迂回運転の検討を進めていました。2社は検討や準備などの取り組みが終わり次第、速やかに迂回運転を始める予定としています。