持ち込み写真も使用可だが「条件あり」
免許証の更新で撮影された写真がまるで犯罪者のような顔で、「免許証を見られたくない」という声を耳にすることがあります。そもそも、あの写真をきれいに撮ってもらえる方法はあるのでしょうか。
免許証は身分証明書として提示することもある。写真はイメージ(画像:写真AC)。
他方、条件はありますが、写真館などで撮ってもらった写真で免許証を作成することも可能といいます。撮影技術の高さから、就職活動用の写真撮影で毎年多くの学生が訪れるという伊勢丹写真室(東京都新宿区)に、きれいに撮られる方法などについて話を聞きました。
――「写真館だときれいに撮ってもらえる」といわれますが、証明写真の撮影ではどのような工夫をされているのでしょうか。
顔の形は人により違いがありますので、バランスの良い顔写真になるように、顔の角度やカメラの高さ、照明などを入念に調整します。照明では顔の立体感や表情の豊かさが出るように工夫しますが、女性の場合はメイクをしっかりしておくと、目鼻立ちがくっきりし、肌もなめらかに写ります。
――免許センターなどでの撮影で、上手に撮られるコツはあるのでしょうか?
一般的に、証明写真に写る時は背筋を伸ばして座ると上半身の姿勢が良くなり、口角を少し上げると表情が明るい印象になります。ただ、免許センターでの撮影はあくまで「本人であることが証明できる」写真が目的で、多少写りが悪くても目が閉じているのでなければそのまま掲載されてしまうケースが多いようです。私たちが免許証用の写真を撮影する際は、髪の毛が眉や目にかからないようにするなど、細部まで注意して撮影しています。
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免許の更新で写真を持ち込む場合、「サイズは縦3cm×横2.4cm、背景色は単色、申請6か月前までの撮影」などの条件がありますが、それらを満たしていても撮り方が不適切なものは使用不可となることがあります。最寄りの免許センターなどで条件を確認し、写真館では用途やサイズなどをきちんと伝えましょう。
【写真】証明写真機でピンク背景の免許証も
日産「マーチ」の「ナデシコピンク」を免許証の背景にできる「ナデシコピンク ID-PHOTO」。免許証で青以外に何色の背景が選べるかは事前に要確認(画像:日産)。