総額126億円を投資
相鉄グループは2018年4月、鉄道事業・バス事業の2018年度設備投資計画を発表。新型車両12000系電車を導入することを明らかにしました。
2018年2月に営業運転を開始した20000系電車。車両は、将来の直通運転を予定している東急電鉄の規格に合わせてある(画像:相模鉄道)。
鉄道事業(相模鉄道)では、2019年度下期の開業を目指して建設を進めている「相鉄・JR直通線」用の新型車両として、2018年度に12000系電車を1編成(10両)導入します。
「相鉄・JR直通線」は相鉄本線の西谷駅とJR東海道貨物線の横浜羽沢駅付近を結ぶ約2.7kmの新線です。開業後は、相鉄線とJR線で相互直通運転が計画されています。なお、さらに横浜羽沢駅付近と東急東横線・目黒線の日吉駅を結ぶ「相鉄・東急直通線」も2022年度下期の開業を目指し建設が進められています。この新線用として20000系電車1編成(10両)が2018年2月にデビューしています。
9000系電車は内装改良や車体を「ヨコハマネイビーブルー」に塗装するなどのリニューアルが継続されます。今年度は5編成目となる1編成(10両)が対象です。8000系電車は、2編成(20両)でVVVFインバータ装置(モーター制御装置)とSIV補助電源装置などを更新。また、1編成(10両)で空調システムを改良します。
工事中の星川駅上り線高架ホーム(画像:相模鉄道)。
海老名駅のイメージ(画像:相模鉄道)。
導入予定のバス車両(画像:相模鉄道)。
西横浜駅、緑園都市駅、弥生台駅は内外装の改修などを予定。二俣川駅(駅舎2階)や海老名駅はリニューアルや建て替えが進められます。連続立体交差事業が進む本線の星川~天王町間は2018年度、上り線が高架化される予定です。
ホームドアは、2022年度末までの全駅設置に向けて、2018年度はホームの補強や列車定位置停止装置(TASC)などの準備工事を実施。2019年度末までに海老名駅、2020年度末までに二俣川駅、大和駅、湘南台駅に設置する計画です。
バス事業(相鉄バス)では、車体を傾けて客の乗降をしやすくするタイプの新車19台を導入。また、安全性の高いASV型の高速バス車両2台を初めて導入します。
投資額は、鉄道事業が115億円、バス事業が11億円で、計126億円です。
【写真】「ヨコハマネイビーブルー」の9000系リニューアル車
「ヨコハマネイビーブルー」をまとった9000系リニューアル車(画像:相模鉄道)。