扉が開かれ、新「トワイライト」が入線
JR西日本は、豪華寝台列車「TWILIGHT EXPRESS 瑞風(トワイライトエクスプレスみずかぜ)」が運行開始から1周年を迎えるのを記念して、2018年6月16日(土)、京都鉄道博物館(京都市下京区)で「瑞風」と、同館に収蔵されているかつての寝台特急「トワイライトエクスプレス」の車両を、並べて展示しました。
旧「トワイライトエクスプレス」は2016年3月まで運行された、大阪と札幌を結ぶ寝台特急。その伝統を受け継ぐ列車として2017年6月17日、「瑞風」が新たに山陽・山陰方面で運行を開始しています。
「瑞風」1周年を記念し、京都鉄道博物館で並んだ新旧「トワイライトエクスプレス」。式典には「瑞風」アンバサダーの葉加瀬太郎さんも出席(2018年6月16日、伊原 薫撮影)。
展示に先立ち、午前10時30分より京都鉄道博物館で記念セレモニーが開催されました。
同館の「車両工場エリア」に2線ある展示線のうち1線には、ふだんここで展示されている旧「トワイライトエクスプレス」のロビーカー・オハ25形客車551号車と、この日のためにJR西日本敦賀運転センター車両管理室から回送されてきた「トワイライト」塗装のEF81形電気機関車113号機が配置済み(機関車は京都鉄道博物館の収蔵車両ではない)。そして司会者の合図にあわせて外部との扉が開かれると、展示線のもう1線に、外で待機していた「瑞風」がゆっくりと入線。新旧「トワイライト」が並びました。
うかがえた高い「トワイライト」人気 顔を逆にする作業も
「瑞風」が展示線の所定位置に停車すると、その展望デッキに乗っていたJR西日本の室 博(むろひろし)執行役員営業本部長と、「瑞風」アンバサダーでヴァイオリニストの葉加瀬太郎(はかせたろう)さんが、クルーと共に下車。室本部長は「昨年6月17日に運行を開始して以来、約2500人のお客さまに瑞風の旅を楽しんでいただくことができました。また、ふだんは駅などでの停車時間が短く、ゆっくり記念撮影などをしていただくことができませんが、この機会にぜひ『瑞風』をゆっくりとご覧いただきたいです」と挨拶しました。
「瑞風」運行開始1周年を記念し、京都鉄道博物館で並んだ新旧「トワイライトエクスプレス」(2018年6月16日、伊原 薫撮影)。
セレモニー終了後は、いったん「瑞風」と旧「トワイライト」の車両を引き出して、来館者が撮影しやすいように入れ換え作業を実施。DE10形ディーゼル機関車による作業が手際よく行われ、その様子を来館者が見守りました。
そして入れ換えが完了し、正午過ぎから一般開放が行われると、たちまち車両の周りには人だかりが。その人気の高さがうかがえました。
「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」と旧「トワイライトエクスプレス」が並べて展示されるのは初めてのことで、京都鉄道博物館のスタッフは「当館には、旧『トワイライトエクスプレス』で使用されていたスイート車両や食堂車も展示されているので、ぜひご覧ください」と話していました。
なお、並べての展示は6月17日(日)までの2日間、実施されます。