国交省に廃止届を提出
JR北海道は2018年12月21日(金)、札沼線の北海道医療大学~新十津川間47.6kmを2020年5月7日(木)付で廃止すると発表しました。
JR札沼線の終点、新十津川駅に停車しているキハ40系ディーゼルカー(2007年2月、恵 知仁撮影)。
JR北海道社と沿線の当別町、月形町、浦臼町、新十津川町は20日(木)、同区間の廃止について合意。これを受け翌21日(金)、JR北海道が国土交通大臣宛てに鉄道事業廃止届出書を提出しました。
JR北海道によると、北海道医療大学~新十津川間の利用は月形高校への通学客を除くと極めて少なく、また、既存のバス路線による石狩川対岸への都市への移動が大半であるといいます。同社がまとめた2017年度の収支状況によると、北海道医療大学~新十津川間の営業係数は2182円です。100円の営業収益を得るために2182円の経費を要した計算になります。
なお、今回の区間は、JR北海道が2016年11月に公表した「単独では維持困難な路線」10路線13区間に含まれており、廃止が決まったのは、石勝線の新夕張~夕張間16.1km(夕張支線)に続き2例目です。
最終運行日は廃止日前日の2020年5月6日になります。
札沼線は札幌市中央区の桑園駅から北海道新十津川町の新十津川駅までを結ぶ76.5kmの路線です。かつては留萌本線の石狩沼田駅(北海道沼田町)までを結んでいましたが、1972(昭和47)年、新十津川駅から先の区間が廃止されています。
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