計30両製造
つくばエクスプレス(TX)を運営する首都圏新都市鉄道は2018年6月7日(木)、新型車両のTX-3000系電車を導入すると発表しました。
新型車両TX-3000系電車の外観イメージ(画像:首都圏新都市鉄道)。
交直流車で、守谷~つくば間の交流電化区間にも対応。6両固定×5編成が製造されます。2020年3月に運行を開始する計画です。
外観は、従来のTX-1000系やTX-2000系のイメージを継承しつつ、傾斜を強くした先頭前面と、ヘッドライトの形状で先鋭感を強調。前面窓はメンテナンス性を考慮し、シンプルな構成とします。現行車両の配色を継承しつつ、斜めのラインでスピード感を表現します。
車内は、清潔感、開放感のあるデザインに。連結面や座席横の仕切り、荷棚には透明な強化ガラスを採用し、車内の見通しを改善。座席はクッション性を改良し、座り心地を向上させます。
全車両に、範囲を明確にしたフリースペースとUD(ユニバーサルデザイン)シート、優先席を設定。さらに防犯カメラを設置。各ドア上部には、42インチハーフの大画面液晶案内表示器を搭載します。また、つり手の数を増やします。
車体はアルミダブルスキン構体(FSW溶接)、設計最高速度は130km/hです。日立製作所が製造します。
TXは中期経営計画(2018~2020年度)で、ラッシュ時の混雑緩和策として、従来車両でボックス席がある残り7編成についても、今後、ロングシート(窓を背にして座る座席)化を推進。TX-3000系が営業運転を開始する2020年春には、朝ラッシュ時間帯1時間の最混雑区間の運行本数を現行の22本から25本に増やす計画です。8両編成化の可能性などについても引き続き検討するとしています。
【画像】ガラスを採用し見通しを改善したTX-3000系の車内
新型車両TX-3000系電車の車内イメージ(画像:首都圏新都市鉄道)。