cat_18_issue_oa-tokyoshimbun oa-tokyoshimbun_0_e0b5028f8713_赤羽駅の発車メロディー、きょうからエレカシ!3人の出身地…宮本浩次さん感激「信じられない」 e0b5028f8713 0

赤羽駅の発車メロディー、きょうからエレカシ!3人の出身地…宮本浩次さん感激「信じられない」

2018年11月16日 16:55 東京新聞

「今宵の月のように」「俺たちの明日」

 JR東日本は16日から、赤羽駅の発車メロディーを赤羽ゆかりのロックバンド「エレファントカシマシ」の楽曲に変更する。地元の観光協会などによる企画で、「東京都北区赤羽」で知られる漫画家の清野(せいの)とおるさんのポスターも掲示して地域を盛り上げる。

 NHK紅白歌合戦に昨年初出場したバンドは、メンバー4人のうち3人が赤羽出身で、統合でなくなった旧赤羽台中学校の同級生。赤羽でロケをしたCDジャケットなども多数ある。東北線と高崎線、湘南新宿ラインが走る5番線ホームに「俺たちの明日」、6番線ホームに「今宵の月のように」が流れる。

 赤羽の商店街や区の施設では、清野さんによるオリジナルポスターや横断幕が掲示される。ボーカルの宮本浩次(ひろじ)さんは「故郷赤羽駅の発車メロディーに僕らの曲が使われる、これはもう信じられないような、でも、誇らしく、うれしくなんかあったかい気持ちになります」とコメント。清野さんは「この様な形で(グループと)ご一緒できて、赤羽冥利(みょうり)につきます」としている。(中村真暁)

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cat_18_issue_oa-tokyoshimbun oa-tokyoshimbun_0_f0ea71f4df3e_消費増税で注目「キャッシュレス決済」 2通りの"特徴"理解し選択しよう f0ea71f4df3e 0

消費増税で注目「キャッシュレス決済」 2通りの"特徴"理解し選択しよう

2018年11月15日 16:55 東京新聞

 現金を使わずに買い物を済ませる「キャッシュレス決済」の注目度が高まっている。来年10月からの消費税増税に合わせ、政府がキャッシュレス決済で買い物した人にポイント還元を検討しているからだ。決済方法は大きく分けて、クレジットカードやICカード、デビットカードなどのカード決済と、カード情報を登録した携帯電話やスマートフォンによるモバイル決済の2通りある。専門家は「便利さや管理のしやすさなどを比較して選ぶのが失敗しないこつ」とアドバイスする。(添田隆典)

 東京都練馬区の会社員女性(40)は一年半前から、普段の買い物の支払いはスマホで済ませている。利用しているのは、JR東日本が発行するICカード「Suica(スイカ)」のアプリ。全国の鉄道やバスなどの公共交通機関のほか、大手のコンビニやスーパー、ドラッグストア、飲食チェーン店など約五十三万店で使用できる。

 女性はコンビニで買う朝食、会社近くの飲食店で取る昼食、近所のスーパーで購入する夕食の食材の支払いはすべてスマホ。財布を取り出す必要もなく「近所の買い物だとスマホしか持ち歩かなくなった」と話す。

 モバイル決済は、スマホや携帯電話にスイカなどのアプリをダウンロードし、決済用のクレジットカード情報を登録するのが一般的。スマホなどの画面上でいつでもチャージ(入金)でき、レジの端末にかざすだけで支払いが済む。

 支払時にアプリを起動したり、クレジットカードの暗証番号を入力しなくてもチャージできたりするのも特徴。便利な半面、万が一、紛失した際に簡単に悪用されないか心配する声も多いが、「対策さえすればリスクは低い」と、キャッシュレス決済に詳しいファイナンシャルプランナーの風呂内亜矢さん(39)は話す。利用停止するには、サービス事業者に連絡するなど手続きが必要だが、普段から、パスワードや指紋認証などで画面にロックを掛けておけば、第三者に不正に操作されるリスクは軽減できる。事前に設定すれば端末の遠隔ロックも可能だ。

 それでも「いきなりスマホに切り替えるのはハードルが高い」という人にはICカードがお勧め。買い物時はスマホと同様に、レジの端末にカードをかざすだけ。コンビニの現金自動預払機(ATM)などで現金を入金する必要があるが、「安心感は大きい」と風呂内さん。事前に必要な額を入金するプリペイド(先払い)式が一般的で、知らないうちに使いすぎる心配もないため、管理しやすいという。

 支払額に応じて割引やポイントが受けられるのもメリットだ。ICカードは、スイカなど交通機関系以外にも、セブン&アイ・ホールディングスの「nanaco(ナナコ)」やイオンの「WAON(ワオン)」など、数多く発行されている。風呂内さんは「普段よく利用する店で使えるかなど、ライフスタイルに合わせた選び方をすれば実用性が高い」と話す。

 ただ、キャッシュレスにも欠点はある。九月に起きた北海道地震では大規模停電により、レジの端末が作動しなくなり、コンビニなどで現金でしか支払いができなくなった。風呂内さんも「万が一に備えて現金も常に携帯して」と呼び掛ける。また、クレジットカード決済に対応した店は、カード会社などに3~5%の手数料を支払っている。このため、現金決済のみの店で購入する方が割安な場合もある。

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cat_18_issue_oa-tokyoshimbun oa-tokyoshimbun_0_4fb1fd8a8d8a_結愛ちゃんの命を救う機会、3度あったのに…目黒女児虐待死 都が検証報告書 4fb1fd8a8d8a 0

結愛ちゃんの命を救う機会、3度あったのに…目黒女児虐待死 都が検証報告書

2018年11月15日 16:55 東京新聞 東京すくすく

 東京都目黒区で三月、両親から虐待されていた船戸結愛(ゆあ)ちゃん=当時(5つ)=が死亡した事件で、専門家による都の部会は十四日、検証報告書をまとめた。結愛ちゃんが死亡する一カ月前に、都の児童相談所が虐待と判断しながら、すぐに会わなかった点などを問題視。都は、対応すべき機会が三回あったとの見解を示した。(榊原智康)

自宅訪問、小学校説明会…緊急度を見直さず

 報告書によると、都の品川児相は一月三十日、結愛ちゃんが都内に転居する前に暮らしていた香川県の児相から概要の連絡を受け、虐待として受理した。厚生労働省の指針では、受理から原則四十八時間以内に児童の安全確認を求めているが、品川児相は「けが自体は軽微」などの情報から、緊急性に乏しいと判断。結愛ちゃんへの接触より、保護者との関係づくりを優先し、深刻さをつかめなかった。

 二月九日に初めて自宅を訪問したが、母親が結愛ちゃんとの面会を拒否して会えず、五分程度で退いた。その後は訪問せず、安全確認の方策も検討しなかった。目黒区子ども家庭支援センターも同二十日、小学校説明会で結愛ちゃんを確認できなかったのに、緊急度を見直さなかった。結愛ちゃんは三月二日に死亡した。

児相は「チェックシート」作っていなかった

 児相を管轄する都家庭支援課は「組織として危機感が低かった面はある」と説明。緊急度を見直さず、安全確認を優先しなかった理由を「継続的な支援が必要なケースだと(香川県側から)伝えられた。その見立てにとらわれたことが最後まで響いた」と釈明した。

 また、品川児相が緊急度を評価するためのチェックシートを作っていなかったことが判明。シートは厚労省が「虐待対応の手引」で作成を求めている。香川県側にけがの写真を送るよう要求せず、情報確認が不足していたことも指摘した。

 転居前後の経緯は香川県と合同で検証した。香川県も近く、検証報告書をまとめる予定。

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cat_18_issue_oa-tokyoshimbun oa-tokyoshimbun_0_2d3922dfe0b0_冬の乾燥対策は「加湿器」…4種類あるのを知ってますか? 選び方を家電アドバイザーに聞きました 2d3922dfe0b0 0

冬の乾燥対策は「加湿器」…4種類あるのを知ってますか? 選び方を家電アドバイザーに聞きました

2018年11月14日 16:55 中日新聞社

 寒くなり、乾燥が気になる季節がやってきた。乾燥するとウイルスの活動も活発になるため、適度な湿度を保つことは健康維持にも重要だ。その方法の一つが加湿器の利用。家電製品アドバイザーの和田由貴さん(45)=東京=に、加湿器の選び方や、合わせて実践したい乾燥対策を聞いた。(河野紀子)

スチーム式、気化式、超音波式、ハイブリッド式

 「加湿器には大きく分けて四つの種類があります。それぞれの特徴を知り、用途に合わせて使い分けてほしいです」と和田さんは言う。四種類とは、水を加熱して蒸気を出す「スチーム式」、水でぬれたフィルターに風をあてて気化させる「気化式」、超音波の振動で水を霧状にする「超音波式」、スチーム式と気化式などを組み合わせる「ハイブリッド式」だ。

 スチーム式は水を沸騰させるので、殺菌できて衛生面で不安は少ない。四種類の中では、値段も比較的手ごろだ。ただ、加湿能力が高いので長時間使い続けると湿度が上がりすぎ、結露することも。加熱にヒーターを使うため、電気代も高くなる。蒸気が出る部分が熱くなり、小さな子どもが触ってやけどをする恐れもある。

 超音波式も値段はお手頃だが、衛生面で心配はある。「水を入れるタンクの中で雑菌が繁殖すると、菌を部屋中にまき散らすことになる。清潔に保つには毎日の掃除が欠かせません」と和田さんは強調する。

 実際、ことし一月に大分県の高齢者施設で、利用者一人がレジオネラ菌感染で亡くなる事故が発生。同県によると、超音波式の加湿器のタンクが発生源となった。抵抗力の弱い高齢者や小さな子どもがいる家は、特に注意が必要だ。毎日タンクを水洗いして水を入れ替えるほか、最近は除菌機能が付いた製品もある。

 気化式は、部屋の乾燥に合わせて水分が気化し、快適な湿度を保つ。消費電力も小さい。だが、加湿能力は低く、乾燥がひどいときは適度に潤うまでに時間がかかる。

 それぞれの弱点をカバーするのがハイブリッド式。値段は高めだが、気化式とスチーム式の組み合わせだと、乾燥が強いときはスチーム式で一気に加湿し、一定の湿度になれば気化式に切り替わる。

 和田さんは「長時間過ごすリビングはハイブリッド式、寝室や子ども部屋は安価なものなどと、使い分けてもいい」と話す。

 置き場所も大切だ。部屋の真ん中に置いて、部屋全体の湿度を上げたい。

◆エアコンは必要最小限で

 加湿器以外の乾燥対策も取り入れたい。室内で最大の乾燥の原因となるのはエアコン。和田さんは、必要以上に使わないよう、窓からの冷気対策やホットカーペットやひざかけの活用を呼び掛ける。

 カーテンを厚めのものに変えたり、二重にしたり、床までしっかり丈があるものにしたりして、窓から入ってくる冷気を遮断するのが有効だ。

 ホットカーペットとひざかけを使うと、エアコンなしでも十分に暖かい。和田さんが愛用するのが、電気ひざかけ。ひざにかけたり肩から羽織ったりするだけでなく、台所に立つときは腰に巻いて冷え防止にと重宝しているという。

 他にもマスクをするだけでも、のどの乾燥対策になる。和田さんは「冬は思った以上に空気が乾燥する。インフルエンザや風邪もこれから流行するので、早めに対策をしてほしい」と話す。

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cat_18_issue_oa-tokyoshimbun oa-tokyoshimbun_0_2b8019b52cb8_等身大の里親の思い伝える ウェブサイト「Tokyo里親ナビ」開設  2b8019b52cb8 0

等身大の里親の思い伝える ウェブサイト「Tokyo里親ナビ」開設 

2018年11月14日 16:55 東京新聞 東京すくすく

 都と都内で里親制度の普及に関わる三つの団体が、里親についてより広く知ってもらおうとウェブサイト「Tokyo里親ナビ」を作った。虐待などで親と暮らせない子どもたちの育つ場について、国は施設中心から里親など家庭と同じような環境へと変えていこうとしているが、都内の里親委託率はまだ低い。サイト担当者は「等身大の里親の暮らしや思いを知ってもらうことで、登録者数が増えていけば」と期待する。(小林由比)

若い世代への伝え方を工夫 雑誌を手に取るように

 サイトは都の委託を受け、東京臨床心理士会とNPO法人キーアセット、二葉乳児院の三団体が運営。担当した二葉乳児院の里親開拓コーディネーター小泉麻子さんは、新聞記者や雑誌編集の仕事をしてきた経験の持ち主。「里親の高齢化が課題となる中、二十~四十代に親しんでもらえるよう写真やイラストを工夫し、雑誌を手に取るようなつくりを目指した」と話す。

 現在、里親として子どもを受け入れて暮らすさまざまな家庭のインタビューを掲載。里親になることを考え始めたきっかけや、実際に登録してから子を迎えるまでの気持ち、今の子育ての苦楽などを丁寧に聞き取り、暮らしぶりが伝わるよう工夫している。

 虐待や貧困、実親の病気などで家庭で暮らせない子どもは全国で約四万五千人。都内には約四千人いるが、二〇一七年度の里親委託率は13・5%にとどまっており、都は十月から年齢制限の撤廃など新たな里親の認定基準の適用も始めている。小泉さんは「今後は会員制交流サイト(SNS)でも発信していきたい」と話している。

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cat_18_issue_oa-tokyoshimbun oa-tokyoshimbun_0_edd867f268c7_【考える広場】私の「ちびまる子ちゃん」…なぜ多くの人を引きつけるのか edd867f268c7 0

【考える広場】私の「ちびまる子ちゃん」…なぜ多くの人を引きつけるのか

2018年11月14日 16:55 東京新聞

 漫画家、エッセイストのさくらももこさんが亡くなった。突然の逝去は日本中に大きな喪失感をもたらした。それほど、さくらさんの作品「ちびまる子ちゃん」は国民的漫画だったといえる。一九七〇年代の小学生を描いた作品が、なぜ多くの人を引きつけるのか。

◆子どもっぽさを装い、世間を斬る

【タレント、新潟食料農業大客員教授・大桃美代子さん】

 さくらさんと私は同年同月生まれ。地方にいながら東京を近くに感じ、テレビに出ているキラキラした西城秀樹さんにあこがれ、歌番組の物まねをするという同じ経験をしてきました。

 「ちびまる子ちゃん」を読むと、同い年の友達が集まって「そんなことがあったよね」と言い合うみたいに、おりのようにたまった沈殿物をふわっとかき混ぜてくれます。テレビにレースのカーテンを掛けていたよね、なんて。昭和四十年代、家庭にテレビが入ってきて神格化されていた、高度成長期で物が少しずつ増えていったことを思い出させてくれます。

 さくらさんは、核家族化が進んでいくころの三世代家族を描きました。「サザエさん」の家族も三世代ですが、もう少しヒエラルキーがはっきりしています。「ちびまる子ちゃん」の家族はそれが崩れて、かみなりおやじのいない、友達家族になっていく途中。「クレヨンしんちゃん」までいくと、逆転してしまって、お母さんを「みさえ」と呼び捨てにしますが。

 一九七〇年代を描いた「ちびまる子ちゃん」がなぜ今も人気なのか。今は子どもが子どもでいられない時代。やることがたくさんあって、外で遊ぶ時間も空間もない。今の子どもたちは、子どもらしいまる子をうらやましく感じるのでしょう。

 また、子どもが大人に対して抱く複雑な感情など普遍的な心の機微が描かれています。今、NHK「チコちゃんに叱られる!」のチコちゃんが人気。あれは新しいちびまる子ちゃんだと思います。ちょっと辛辣(しんらつ)で鋭くて、子どもっぽさを装いつつ正論を言う。今後も、幼児性を見せつつ哲学者のように語り、世間の矛盾を斬っていくキャラクターが出てくると思います。

 「ちびまる子ちゃん」にも登場した西城さんが亡くなってすぐ後にさくらさん。本当に昭和が終わったことを痛感します。私たちの青春を彩った歌謡史に区切りが付き、キラキラしたテレビの世界も色あせた。さくらさんの逝去で平成さえ終わる。そして来年から新しい時代=年号が始まる。たそがれを感じます。

 だから、「サザエさん」も「ちびまる子ちゃん」もずっと放送されてほしい。あの時代がずっと現在進行形で存在し、私たちが小学校時代に感じていたものが過去ではなくなるから。(聞き手・大森雅弥)

 <おおもも・みよこ> 1965年、新潟県生まれ。ニュース、料理、クイズなどの番組で幅広く活躍。農業にも関心があり、地元新潟で古代米作りに取り組む。著書に『ちょっと農業してきます』など。

◆人間ってこういうものよね

【漫画家・柊あおいさん】

 同じ一九八四年に「りぼん」でデビューしました。集英社の新年会で知り合い、年代も同じ新人同士、仲良くなり「ももこ」「あおいちゃん」と呼び合っていました。

 ももこは好奇心旺盛で、誰とでも仲良くなれる子。「ちびまる子ちゃん」の世界に通じるんですが、通り過ぎてしまえば何でもないようなことも、ももこが注目すると面白くなってしまうんです。「ちびまる子ちゃん」は、ももこの人柄そのまま、という感じですね。

 連載の当初から「サザエさんみたいに地道に続けたい」と言っていました。だからこそ大人社会の縮図、万人に受ける小学生時代を描いたんだと思います。漫画家としてすごいと思うのは突出したキャラクターを作れること。(大金持ちの同級生の)花輪君なんて、なかなか考え付かないですよね。普通の少女漫画とは違うから、この路線ではかなわない、と思いました。

 ももこは最初は静岡県の実家に住んでいたので、文通もしていました。月に二、三回。ネタが尽きない人でした。当時からエッセーも書きためていたようで、「こんなの本にしたら誰が買ってくれるの」「十冊ぐらい売れるかな」なんて冗談を言っていました。それがベストセラーになるとは。

 その頃、ももこが一目見てどうしても欲しくなり、お金をためて買ったピエロの絵がありました。華やかではなくて、ちょっとシャガール的な絵です。好きで好きで、じっと見ていると泣けてくる、と言っていたのが印象に残っています。

 お互いに連載作家になってからも、締め切り前には手伝いに行ったり来たりしました。いろいろ話しながら、夜通し描くんです。「あおいちゃん、人も描いて」なんて言うんですけど、さすがにそれは…(笑い)。ももこは下描きもペン入れも一緒のような感じで、背景なんかはその場で考えながら描いていましたね。一緒の時代を過ごせて幸せでした。

 国民的な作品で、あらためて魅力を語るまでもないのですが…。人は毎日の日常生活の中で、いろいろな喜怒哀楽があり、支え合いながら生きていく。言葉だと薄っぺらですが、人間ってこういうものよね、という作品ではないでしょうか。彼女も作品も、私の中にあります。これからもずっと一緒にいると思います。(聞き手・谷岡聖史)

 <ひいらぎ・あおい> 1962年生まれ。栃木県出身。85~89年連載の「星の瞳のシルエット」は「りぼん」黄金期を代表するヒット作品。「耳をすませば」はスタジオジブリが映画化した。

◆「人類みな愚か」それを笑い飛ばす

【哲学者・土屋賢二さん】

 「ちびまる子ちゃん」を初めて知ったのはテレビのアニメです。普通の子どもが出てくるそれまでの漫画とは全く違う。そこが面白くて毎週見るようになりました。そのとき勤めていた大学の教員の中にもファンがたくさんいました。

 そんなある日、突然さくらさん側から対談したいと連絡がありました。僕が書いたエッセーの文章を気に入ってくれたようです。さくらさんは三十代半ばでしたが、考え方や話す内容は、ちびまる子ちゃんがそのまま大きくなったような方でした。何度か対談し、ご自宅にも伺いました。ご両親は、アニメに出てくるお母さんと(父親の)ヒロシにそっくりでしたね。

 さくらさんがすごいなと思うのは、誰でも経験するような日常生活の中からいろいろな笑いを発掘しているところです。普通の人にはない能力です。人間の滑稽さ、おかしさを発見するために生活し、生涯を懸けていたようにも見えます。

 ちびまる子ちゃんは、漫画に出てくる子どものイメージを覆しました。汚れなく清らかで純粋で素直…。そんなイメージだったのが、誰でも自分の子ども時代を思い出せば分かるように、子どもはわがままで計算高く、欲深く、自分の都合のいい理屈をこねて大人を批判する。でも、その批判が自分にも当てはまることに気付いていない。ちびまる子ちゃんはそういうふうに描かれています。

 作品の仕組みとして画期的なのは「天の声」のようなあのナレーションです。ちびまる子ちゃんが「大人はずるい」とか「ばかばかしい」と言う。それに対して天の声がすかさず「おまえだってばかじゃないか」と言い返す。お互いに突っ込み合いのようになっている。それが二重に面白いんです。

 人は愚かだと指摘されると怒ります。ところが、巧みな仕方で指摘されるとなぜか笑えるんです。笑いには攻撃的な面もあります。しかし、笑いの攻撃は批判とは違って攻撃の矢が自分にも向かいます。さくらさんは、人類みな愚かという感じで世界を見ていたと思います。もちろん自分も含めて。でも、それを批判するのではなく笑い飛ばそうとしていました。

 愚かさを鋭く見いだし、巧みに表現する。笑いの天才ですが、才能の上に努力や工夫を積み重ねた天才だと思います。(聞き手・越智俊至)

 <つちや・けんじ> 1944年、岡山県生まれ。東京大大学院博士課程中退。お茶の水女子大名誉教授。さくらももこさんとの対談をまとめた『ツチケンモモコラーゲン』(共著)など著書多数。

 <さくらももこ> 1965年、静岡県清水市(現静岡市)生まれ。84年に漫画家デビュー。86年から雑誌「りぼん」で、自身の少女時代に想を得た「ちびまる子ちゃん」の連載を開始。学校や家族、社会などを子どもの目から時に厳しくユーモラスに描き、人気を呼ぶ。後にアニメ化され、国民的な人気を得る。2007年から11年まで、本紙でも4こま版を連載。エッセイストや作詞家としても活躍。今年8月死去。

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cat_18_issue_oa-tokyoshimbun oa-tokyoshimbun_0_a6a1b4c73a3f_38歳に「ババァはいらねえ」TDLでパワハラ、女性ら訴え 千葉地裁で初弁論「夢の国に未来はない」 a6a1b4c73a3f 0

38歳に「ババァはいらねえ」TDLでパワハラ、女性ら訴え 千葉地裁で初弁論「夢の国に未来はない」

2018年11月14日 16:55 中日新聞社

 東京ディズニーランド(TDL、千葉県浦安市)でキャラクターの着ぐるみを着てショーなどに出演していた契約社員の女性二人が、過重労働やパワーハラスメントで体調を崩したとして、運営会社「オリエンタルランド」に慰謝料など計約七百五十五万円の損害賠償を求めた訴訟の第一回口頭弁論が十三日、千葉地裁であった。同社側は請求棄却を求め、争う姿勢を示した。

オリエンタルランド側は争う姿勢

 弁論では、休業中の原告二人が意見陳述。二十九歳の女性は「やりがいがあってもけがをしたら終わり。夢の国に未来はないと思った」と述べた。

 訴状によると、この女性は二〇一五年二月に雇用され、重さ十~三十キロの着ぐるみを着てショーやパレードに出演。一七年一月に腕にしびれなどが生じる「胸郭出口症候群」を発症。船橋労働基準監督署は同年八月、業務との因果関係を認め、労災認定した。

 三十八歳の女性は〇八年四月に雇用され、一三年一月~一八年三月ごろまで複数の上司から「解雇対象」「三十歳以上のババァはいらねーんだよ」と言われるなど、パワハラを受けたと主張。心療内科の通院を余儀なくされたとしている。

 この女性は首の負傷で今年七月に労災認定を受けたという。

 閉廷後、千葉市内の千葉県弁護士会館で原告二人が会見。三十八歳の女性は「安心して働ける職場になってほしい」と述べた。二十九歳の女性は「声を上げることが、現場で良くしてくれた人への恩返しになると信じたい」と語った。

 オリエンタルランド広報部は「係争中の案件のためコメントは差し控える」とした。 (黒籔香織)

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cat_18_issue_oa-tokyoshimbun oa-tokyoshimbun_0_c2e253fa519b_子どもの「口腔崩壊」とは? 東京で3校に1校、背景に虐待の疑い…学校で歯磨き教育を c2e253fa519b 0

子どもの「口腔崩壊」とは? 東京で3校に1校、背景に虐待の疑い…学校で歯磨き教育を

2018年11月13日 16:55 中日新聞社

 虫歯が十本以上あったり、歯の根しか残っていない未処置歯が何本もあったりする状態を指す「口腔(こうくう)崩壊」が学校現場で問題になっている。開業医でつくる東京歯科保険医協会が都内の小中学校を調べたところ、ほぼ三校に一校が「口腔崩壊の児童(生徒)がいた」と答えた。理由は経済的困窮や、病院に行く時間がないことなどだが、子ども虐待の一つであるネグレクト(育児放棄)が強く疑われるケースもあるという。(五十住和樹)

歯が抜けて、歯茎だけで食べている子も

 「毎年の定期検診で、一学年に一、二人の口腔崩壊の子がいます」と、約二十年間、東村山市の小学校で校医を務める橋本健一さん(60)は話す。「『乳歯は生え替わるから虫歯を放置してもよい』と思っている親が多い」。歯が抜けて、歯茎だけで食べている児童もいるという。

 同協会の調査は昨年十~十二月に実施。公私立の小中学校四百八十九校、児童生徒十九万二千五百人の学校歯科検診の結果を、主に養護教諭から報告してもらった。

 口腔崩壊の子がいた小学校は38・3%、中学校は29・9%。「入学時にほぼすべての乳歯が虫歯。親の養育が不十分で今後も心配」(葛飾区の小学校)、「ほとんど歯が残っていない。受診を勧めても行かないが、痛いので保健室には来る」(足立区の小学校)など深刻な事例もあった。一校当たりの口腔崩壊の子ども数は大半が一~三人だが、十人以上が三校あった。こうした中には、必要な治療を受けさせてもらえないネグレクトが疑われるケースもある。

子ども全体では改善…「問題ある家庭と二極化」

 検診で虫歯を見つけた養護教諭は家庭に文書で受診を促すが、「(医療費助成で)無料でも歯科医院に連れて行く時間や精神的余裕がない」「治療を嫌がる」などの理由で、小学校で四割、中学校で七割の児童生徒が未受診のままという。

 放置すると将来の健康も左右しかねない。歯磨き習慣を身に付けなかったり、適切な治療を受けなかったりすると、乳歯で口腔崩壊した子どもは永久歯でも同じ状態になりやすい。歯が抜けると菌に感染し歯周炎を起こすこともある。将来的に心臓病や高血圧、糖尿病の引き金になる危険性もはらむ。

 一方、子ども全体の歯の状態は改善している。昨年度の文部科学省の調査では、十二歳(中学一年)の永久歯の平均虫歯数は年々減って〇・八二本と過去最低となった。ただ「問題のある家庭と二極分化が激しい」とみる歯科医師は多い。橋本さんは「歯磨きは家庭で教えるという常識を変え、学校で毎学年行うようにするべきだ」と提案する。

◆東京だけじゃない

 子どもの口腔崩壊が進む現状は全国的にも同様だ。全国保険医団体連合会が今年4月現在で、全国21都府県の保険医協会の調査を集計した。口腔崩壊の子がいた小学校は39.7%、中学校32.7%、高校50.3%、特別支援学校が45.1%だった。

 「検診時に校医から虐待の可能性を指摘される児童が毎年1、2人いる」(佐賀県)、「養育がうまくできず、ネグレクト状態で口腔内が悪化。受診と歯磨きができない」(岩手県)など、背景に虐待を指摘する報告もあった。

 さらに検診で要受診となっても病院に行けない子どもの割合は小学校52.1%、中学校66.6%、高校が84.1%。調査に回答した小中学校だけでも、受診していない児童生徒は約26万人に達する。担当者は「せっかくの検診が早期発見、治療に役立っていない」と分析する。

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cat_18_issue_oa-tokyoshimbun oa-tokyoshimbun_0_7dc80eea04f4_女性に多い「関節リウマチ」痛み、だるさ…周囲は理解を 見えにくい症状、冊子で啓発 7dc80eea04f4 0

女性に多い「関節リウマチ」痛み、だるさ…周囲は理解を 見えにくい症状、冊子で啓発

2018年11月13日 16:55 東京新聞

 全身の痛みやこわばり、倦怠(けんたい)感に悩まされる「関節リウマチ」。痛みやだるさから身支度や家事に時間がかかり、日常生活がスムーズに送れない場合が多い。発症の多くは30~40代と若く、見た目で症状が分からないため「怠けている」と誤解されることが多い。周囲に理解を求める声が上がり、症状を伝えやすくする取り組みも始まった。(花井康子)

見た目で分からず、つらい思い

 東京都新宿区の主婦喜多山美代子さん(62)は三十年前から関節リウマチを患う。朝目覚めると体がこわばり、階段の上り下りがつらい。体が重く、起き上がれないこともあった。

 投薬治療を続け、現在は寛解(治癒はしていないが、症状が軽くなったりなくなったりしている状態)しているが、発症当初は症状が重く、幼稚園に息子を送ったり弁当を作って持たせたりすることができない日が続き、知人に任せたこともあった。

 全身が痛く、専門医に関節リウマチと診断された。ただ、周囲には病気とは受け止められず「筋肉痛のようなもの」「若いのに情けない」などと言われることも。「周囲に痛みを訴えても困った顔をされるだけ。つらいと言ってはいけないような気持ちになった」と振り返る。妊娠や出産で症状が悪化する可能性があったため、第二子は諦めた。

原因不明、治療法も確立されず

 関節リウマチの発病原因は不明で、完全に治す治療方法も確立されていない。日や時間帯によって痛みの強度が違うなど症状が一定ではないため、「わがまま」「大げさ」などと誤解されることは多い。患者自身も症状をうまく言葉にできない場合もある。

 製薬会社・日本イーライリリー(神戸市)は三月、主な症状をまとめた小冊子「関節リウマチ Good DAYコミュニケーションブック」を発行。患者が自分から医師や家族へ症状を伝えやすくするため、痛みや倦怠感などの症状や心理状態などをイラストで紹介した。医療機関や患者会などに配布を続けている。

患者の7割が「社会生活に影響ある」

 冊子には、四百六十一人の患者が回答したアンケート結果を掲載。約七割が「社会生活全般に影響がある」と感じていた。「症状が出ると気がめいる」「家族や友人に迷惑をかけていると感じる」など心理面への影響度もグラフで表した。

 同社では、患者同士が話し合い、その場で症状を絵や文字で表すワークショップも二〇一七年から各地で開催。ほかの患者の声を聞き、絵で見ることで、自分で症状を理解し、痛みを伝えることの重要性に気付いてもらう狙いだ。

 日本リウマチ友の会会長の長谷川三枝子さん(77)は「家族や医療関係者らと見えない症状を分かり合う取り組みがもっと広がってほしい」と期待している。

◆関節が腫れ、左右対称に症状

 関節リウマチは関節が腫れ、左右対称に症状が現れることが多いのが特徴。国内の患者は七十万~八十万人とされ、女性に多い。

 慶応大医学部リウマチ・膠原(こうげん)病内科講師の金子祐子さん(45)によると、患者の多くは初期に手の指の痛みやこわばりを感じ、その後痛みが全身に広がる。治療をしないと早いと一、二年で関節の中の軟骨や靱帯(じんたい)が破壊され、変形すると正常に動かすことができなくなってしまうという。

 ここ二十年で新薬や治療方法の開発が進んでいるが、途中で薬の効きが悪くなったり、症状が再び出てきたりすることもある。

 金子さんは「痛みや倦怠感は前向きに生きる気力を奪い、発症が家事や育児で忙しい時期と重なって気落ちする患者も多い。周囲の支えが必要だ」と病気への理解を訴えている。

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白金台の公園に「保育室」開設延期 南青山の児相に続き、港区で区と住民すれ違い

2018年11月12日 16:55 東京新聞 東京すくすく

 各地で住民の反対により、保育所の設置ができなくなるケースが相次ぐ中、東京都港区が白金台3丁目の公園に設置を計画する「白金台保育室」について、周辺住民の一部が反対し、来年4月の開設が延期されることが分かった。 

「公園つぶしてどこで遊ぶのか」参加者がだんだん増加

 計画によると、区が独自に区保育室を設置して0歳児~5歳児を受け入れる。定員は計102人。広さ約1400平方メートルの公園に、敷地面積400平方メートルの2階建て施設を約2億7600万円で整備し、来年4月から使う予定だった。

 区は昨年6月以降、周辺住民を対象に計6回説明会を実施。当初4人だった参加者は回を追うごとに増え、今年10月5日の説明会には約80人が参加して「公園をつぶして子どもはどこで遊ぶのか」「近隣住民の意見を聞いて」などの意見が出た。この説明会後、区は10月12日を予定していた着工を延期した。

 区によると、白金台地域には現在、認可保育園が1カ所だけで、保育施設の整備が必要だという。候補地として19カ所を検討した結果、計画の場所に決めた。ただ現場は都が進める環状4号線工事予定地となっており、使用期間を23年3月末としている。

環状線の予定地「数年後なくなる場所にわざわざ…」

 説明会に参加した住民の男性(61)は保育施設整備には理解を示すが、「近隣の町会に知らせずに進めようとするなど住民はやり方への不満がある」と区の姿勢を批判。住民女性(58)は、現在、公園は多くの子どもや高齢者が使用しているとして、計画に反対する。都の道路建設計画があることから「数年後になくなる場所にわざわざつくる必要性があるのか」と話す。

 区子ども家庭課は「説明会での住民側の意見を踏まえて、整備地を当初の位置から変更しており、住民の理解を得られたと判断していた」と説明。今後の対応については「引き続き、理解と協力を得られるよう努める」とした。

南青山の児相設置でも…「最初にボタン掛け違い」

 港区では、南青山での児童相談所設置を巡っても、説明会で批判的な意見が相次いだ。いずれの場合も住民側から聞かれるのは、区の説明不足への不満だ。

 「この場所に児相なんて聞いていない」「住民の意見を聞かず勝手に進めようとしている」。児相や保育室の建設計画にあたり、区は各戸に説明会の案内を投函(とうかん)した。だが当初の参加者は南青山が7人、白金台が4人。口コミで計画が知られるようになり、その後の説明会で不満が爆発した。

 「秋田将人」のペンネームで、自治体の住民説明会について著作がある現役地方公務員の男性は「当初の参加数が少なすぎる。説明会を開いたという実績づくりだけではいけない。1人でも多く参加できるよう、工夫や努力をするべきだった」と指摘する。秋田さん自身も説明会で住民の反発を受けた経験がある。「最初にボタンの掛け違いがあると不信感がどんどん大きくなる。用地取得や議会決定など、節目ごとに丁寧に説明する必要がある」と訴える。

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