毎年6月に都内を中心に開催されるアジア最大級の国際短編映画祭ショートショート フィルムフェスティバル & アジア (SSFF & ASIA)が現地時間の17日、ロサンゼルスのTCLチャイニーズシアターにて、20周年を記念するハリウッド開催を実施。アンバサダーを務めるEXILE AKIRAと小林直己、映画監督の河瀨直美、同映画祭代表の別所哲也ら日本の著名人がハリウッドの映画人とともに登場した。さらにSSFF&ASIAとLDHとのコラボレーションによる「CINEMA FIGHTERS project」第3弾の制作が決定し、三代目 J SOUL BROTHERS のボーカル今市隆二の出演が発表された。今市は今回のショートフィルム出演が演技初挑戦となる。
SSFF& ASIAは2002年にロサンゼルス開催を行ったことがきっかけで、2004年に米アカデミー賞の公認映画祭として認定。グランプリ作品は翌年の米アカデミー賞ノミネート選考対象となる。今回は日本の情報を海外に発信するジャパン・ハウス ロサンゼルスとともに1日限りの映画祭を実施。河瀨監督による「映画の可能性」をテーマにしたマスタークラスや、SSFF & ASIA 2018 グランプリ作品などが上映され、レッドカーペットには、映画祭代表の別所哲也をはじめEXILE HIRO、本イベントのアンバサダーを務めるEXILE AKIRA、小林直己、河瀨直美監督、映画監督のロジャー・ドナルドソン、ミュージシャンのMIYAVIら豪華ゲストの他、ジャパン・ハウス ロサンゼルスのアドバイザーを務めるYOSHIKIも駆けつけた。
冒頭のあいさつでAKIRAは「ショートフィルムにはさまざまな世界観があり、そういった世界の作品を1つひとつ紹介したい」、直己は「俳優として日本とアメリカ両方で活動しており、リドリー・スコットが製作総指揮を務める Netflix オリジナル映画『The Earthquake Bird』の出演が決定しているのでぜひ期待してほしい」と語り、参加した喜びをあらわにした。また別所は「開催当初から映画祭を応援してくれたジョージ・ルーカス監督とルーカスフィルムに感謝したい」とハリウッドの巨匠に感謝を述べ「20年という道のりは決して短いものではなかった。ハリウッド開催を迎えられ、とても感慨深い。これまで映画祭に参加してくれた数多くの監督たちに感謝するとともに、新たなスタートして世界に羽ばたくクリエイターをこれからも応援していきたい」と語った。
作品上映の前に行われたイベントでは、2001年にSSFF で観客賞を受賞し、その後ハリウッドの人気監督となったジェイソン・ライトマン監督に映画祭から名誉賞が贈られた。AKIRAからトロフィーを受け取ったライトマン監督は「2001年にこの映画祭のために来日したが、日本に招待されたのは驚きでした。そこで出会ったクリエイターのギャレス・スミスに『JUNO』などのタイトルアニメーションを作ってもらっています。いわばSSFFの同級生です」と明かし「ショートフィルムは、作るのは難しいがとても特別で素晴らしいもの。ショートフィルムにスポットの当たる素晴らしい場所を提供し続けている、SSFF & ASIA に感謝したい」と映画祭への思いを語った。
さらにEXILE HIROが、SSFF & ASIAとLDHによる「CINEMA FIGHTERS project」第3弾の制作決定と、同作で三代目 J SOUL BROTHERSのボーカル・今市隆二が俳優として演技に初挑戦をすることを発表。楽曲には自身がボーカルをつとめる新曲が使用されることも明かされた。今市が出演するのは『ハナレイベイ』などを手がけた松永大司監督作品。演技初挑戦について今市は「とても光栄な気持ち。去年からソロ活動を行っているんですが、海外のクリエイターと仕事をすることで表現の視野が広がったように思います。演技への挑戦は自分のアーティスト活動や歌にも還元されると思っています」と答え、初演技で初主演に挑む意気込みを語った。松永監督も「演技は初めてでも表現者としては一流。楽しみにしています」と今市とのタッグに期待を寄せた。
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