7月15日(日)、いよいよ、加藤シゲアキが主演を務める新日曜ドラマ「ゼロ 一獲千金ゲーム」(毎週日曜夜10:30-11:25、日本テレビ系※初回は夜10:00-11:25)がスタートする。放送を前にマスコミ試写が行われた。
原作は、あの「カイジ」シリーズの福本伸行の人気コミック「賭博覇王伝 零」。総資産100兆円を超える在全グループの会長・在全無量(梅沢富美男)の後継者の椅子を懸け、人生の一発逆転を狙う若者たちが命懸けのゲームを繰り広げていく。
第1話あらすじを紹介!
世間で話題になっている“義賊”に振り込め詐欺で手に入れた金を奪われ、ヤクザの末崎(ケンドーコバヤシ)は激怒していた。
目の前にはその“義賊”である、チカラ(加藤諒)、ヒロシ(岡山天音)、スナオ(杉野遥亮)。彼らを拉致したものの、首謀者は宇海零(加藤シゲアキ)という別の男だと聞き、末崎は零を呼び出すように言う。
チカラらを助けにやってきた零。そこへ突然在全が現れ、自分の後継者を決めるゲームに参加するよう声を掛ける。
そして一同は、会場となるアミューズメントパーク「ドリームキングダム」へ。そこには、セイギ(間宮祥太朗)、ユウキ(小関裕太)ら多くの若者が、鼻息を荒げ集まっていた。
ついに始まる命を懸けたゲーム。最初のゲームは、ランダムに振られたサイコロの目を当てられなければ鉄球につぶされて即死してしまう“鉄球サークル”。零たちのサバイバルゲームがいよいよ始まる…というストーリーだ。
早速気になるキャラばかり…!
見終わってまず最初に抱いた感情は「この愛らしいメンバーたちが最終回までにどんどん死んでいってしまうのか…? 誰も死んでほしくない…」という、早速のキャラ愛だ。この約90分間で、見事に世界に引き込んでくる役者たちのハマり具合が見事。
“天才”零を演じる“秀才”加藤シゲアキのジャスト感は大前提として、まずは、零を恩人とする3人を演じる加藤諒、岡山、杉野。
“3コイチ”具合がかわいらしく、基本的に気弱なその表情も3者3様で目が離せないのだが、中でも「お調子者役はさすが」の加藤諒の濃厚さが第1話で早速光る。調子に乗ってきて「ムカつく~(笑)」といつも笑わせてくれるちょっとドヤ顔が、「本気でムカつく!」となるあの感じです。さすがです。
次に、在全の秘書・峰子役の小池栄子。小池の秘書役といえば「リーガル・ハイ」(2012年フジテレビ系)、「世界一難しい恋」(2016年日本テレビ系)などが思いつくが、これまた新しい秘書・小池の誕生だ。
ゲームを支配進行するキャラにピッタリのあの目力、立ち振る舞い。1人だけテンション高めで強引にゲームを進めていく峰子に、登場人物ならずとも引っ張られてしまうこと必至。
そして、ケンドーコバヤシと間宮の兄弟役。この、“ダメな兄貴”と“デキる弟”の関係がたまらなく、意外と(!?)気になるペア。ケンドーコバヤシの芸人魂が出てしまったかのような動きが、緊迫の物語の中、クスッと笑いをもたらすいいスパイスだった。
さらにこの第1話でいよいよ解禁になる、零のライバル・標のキャスト。超フレッシュな9人のジャニーズJr.の中からオーディションで選ばれた1人とは…。
オーディション番組「Jr.選抜!標への道」(最終話は7月16日(月)夜0:59-1:29日本テレビ)を見てきているイチ視聴者としては、標の登場シーンはやはり息を呑んだ。この先、標を始め、小関、梅沢らが演じるキャラたちが盛り上げてくれる回も楽しみである。
このドラマ、何といっても大事なのはゲームの展開だが、ゲームが始まると、いやぁ良いテンポ。零の心理戦を理解しようと一緒に考えるにはちょうど良いテンポと、いい感じにあおってくるBGM。
零の思考を表現したCGもなじみやすく、櫨山裕子P作品の味の1つでもある“画面のザラッと感”がいい塩梅だ。部屋を暗くして映画のように視聴すると、より世界にのめり込める気がする。(※体調にはお気を付けください)。
零たちが選ぶのは友情か、金か、それとも命か。この先死者“ゼロ”人でお願いしたいところだが…全く予想できないこのゲームの結末を見守っていきたい。
【写真提供=日本テレビ】