小さな子供の誕生日パーティーのメインといえば、やはり誕生日ケーキではないだろうか。家族や友達に囲まれてケーキのキャンドルを吹き消す我が子の姿が写真に収められると、一生の思い出となる。各家庭はその光景を楽しみにしながら、子供の好きなテーマに合わせたケーキを手作りしたり、店に注文したりすることだろう。しかしこのほど、オーストラリアのある一家は店に注文したケーキの出来栄えに大きなショックを受けた。『The Sun』『The USA Times』などが伝えている。
ニューサウスウェールズ州タムワースに暮らす2児の父シェーン・ハルフォードさん(43歳)は、3歳の誕生日を迎えるメイソン君のために11月11日に行われる誕生日パーティーに向けて、スーパーマーケット「Woolworth(ウールワース)」で誕生日ケーキを注文した。
パーティーの3日前に店に出向き、店頭に並べられている様々な誕生日ケーキを見た時、シェーンさんはそれらの出来栄えに満足した。これならば注文しても問題はないだろうと、カエルが大好きなメイソン君のために「カエルをテーマにしたケーキを作ってほしい」と頼んだ。ケーキの表面をどのような感じにするか伝えたシェーンさんの言葉をスタッフはメモし、「問題ありませんよ。任せてください。11日の朝には出来上がります」と言い切った。
そしてシェーンさんはメイソン君の誕生日パーティーの朝、Woolworthにケーキを受け取りに行った。その後に行う誕生日パーティーの準備もあり、慌てていたシェーンさんは受け取ったケーキを店で確認しなかった。しかし帰宅後、妻のエイミーさん(29歳)とケーキを見て唖然とした。
49豪ドル(約4,000円)を支払い注文したカエルがテーマなはずのケーキは、カエルの色をイメージしたのか確かにパステルグリーンカラーのクリームで表面がコーティングされてあったが、カエルを思わせるデコレーションなど何一つなく、表面にはアイシング用ペンでスマイルマークと数字の「3」が書かれただけの、あまりにもお粗末なものだった。
「こちらの注文に問題ないと言われたから、ケーキの出来上がりを楽しみにしていたんですよ。なのにあまりにも質素な出来栄えのケーキを見て、妻とともに唖然としました。こんな『3』とスマイルマークの作業には、5秒とかかっていないでしょう。」
何か別のケーキを自分たちで焼かなければならないのではと焦ったシェーンさんとエイミーさんだったが、あと数時間で誕生日パーティーの招待客が来るという時だったために、とりあえず急いで店に苦情を入れ、受け取ったケーキの修正ができるかどうかを尋ねた。しかし、店側からは「当店ではケーキのデコレーションはしていない」という返事だったという。シェーンさんは、失望を露わにしてこのように話している。
「いくらなんでももう少しマシにできるはずでしょう。誕生日ケーキは、子供の誕生日パーティーでは不可欠なものですよ。素敵なケーキを用意して、ケーキと一緒に写真を撮ったりして思い出を作るわけじゃないですか。こんな努力の欠片も見られないケーキには、心底がっかりしました。店側はまるでお構いなしという感じで、とても不快に感じました。もう金輪際、Woolworthではケーキを購入しません。」
幸いにも、同情した友人のケーキ職人がパーティー前に即席で手を加えてくれたことによって、土壇場でなんとか見栄えがするケーキになった。肝心のメイソン君はというと、パーティーをとても楽しみ、ケーキも美味しいと言って食べていたため両親はホッとしたようだ。
画像は『The Sun 2018年11月12日付「HOPPING MAD Disgusted dad slams supermarket for ruining his son’s frog-themed birthday cake with their ‘pathetic’ decorating skills」(Credit: CATERS NEWS AGENCY)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)