オンキヨー&パイオニアマーケティングジャパンから、米国の建設機械メーカー、キャタピラーが有するCATブランドのSIMフリーAndroidスマートフォン「S60」が10月中旬に発売される。価格はオープンで、想定市場価格は¥90,000前後。
S60は、今年5月に登場したS40の上位機種で、同ブランドのラインナップではフラッグシップ機となる。
S60は耐衝撃、防水、防塵のタフネス性能を備える。高さ1.8mからコンクリートに落とした衝撃にも耐える米国国防省規格「MIL-STD-810G」や、水深5mに60分沈めても問題なく、あらゆる粉塵の影響を受けない防水・防塵規格IP68に準拠している。
また、ディスプレイ部には透明度と強度を両立する強化ガラス「Gorilla Glass 4」を採用した。画面サイズは4.7インチ、解像度は水平1,280×垂直720画素。
様々な使用環境での使用が考慮されており、手袋を着けたままで使える「Glove-On Workingモード」や、濡れた指でも利用できる「Wet-Finger Tracking」モードも備えている。
S60はスマートフォンとして世界初となる、熱を視覚化するサーマルイメージングカメラを搭載。専用アプリ「MyFLIR for Cat S60」を使用し、サーマルイメージの表示や、指定したポイントの温度表示、静止画/動画の撮影が可能だ。
同社では、サーマル機能を建設現場や電気/配管工事での温度確認、アウトドアなどにも利用できるとしている。その映像は映画『プレデター』に登場する異星人の視界さながらで、ただ単にアプリの画面を見ているだけでも非日常感が楽しめそうだ。
もちろん一般的なカメラも備えており、センサーの解像度はメインカメラが1,300万画素、インカメラが500万画素だ。
本機にインストールされているAndroidのバージョンは6.0。CPUはクアルコムのSnapdragon 617(MSM8952、1.5GHz×4+1.2GHz×4)を採用し、3GBのRAMと、32GBの内蔵ストレージ、最大128GB対応のマイクロSDカードスロットを搭載する。
nanoSIMカードスロットが2基あるが、片方は日本国内では利用できない2G回線専用だ。
寸法/質量は幅73.4×高さ147.9×奥行12.66mm/223g。内蔵バッテリーは3,800mAhの大容量タイプを採用する。