「あの報道があってからというもの、番組宛てにファンからの“苦情”の電話やメールが止まらなかったそうです。“あのおばさんを映すな”などと言われ続け、番組関係者はずっと頭を抱えていいました」(日本テレビ関係者)
“番組”とは、平日の夕方に放送されているニュース・情報番組『news every.』(日本テレビ系)のこと。昨年7月、嵐の二宮和也の自宅に連泊する“通い妻”姿が報じられたフリーアナウンサーの伊藤綾子が出演中だ。二宮との熱愛報道以降も変わらず毎日ニュースを伝え続けてきた彼女だったが、ついに……。
「伊藤アナは3月31日金曜日の放送をもって川畑一志アナと一緒に『news every.』を卒業することになりました。表向きは“卒業”ということになりますが、局内では実質的には“降板”という見方ですね」(前出・日本テレビ関係者)
交際報道から半年以上過ぎた今でも、彼女に対する苦情は続いていたのだ。
「彼女は以前ブログをやっていたのですが、二宮との関係を暗に匂わせるような写真や文章をアップすることが多く、ファンから批判され続けていました。
それは現在も同様で、番組で二宮クンのイメージカラーである黄色の服を着ただけで、SNSで批判されたり……。それは少し行き過ぎのように思いますが、彼女がそういった“アピール”をし続けていたことも事実で、ファンは気持ちを逆なでされ続けた思いでしょう」(ワイドショースタッフ)
直近の嵐の熱愛報道といえば、櫻井翔とテレビ朝日の小川彩佳アナウンサーのカップル。同じグループ、そして同じ女子アナという組み合わせだが、櫻井に対しては歓迎ムードのファンも。それは現場でも同様で、
「報道直後に出社したときはみんなからイジられていましたよ。小川アナも恥ずかしそうにはにかみながらそれに対応していました」(テレビ朝日関係者)
一方、伊藤アナは、
「熱愛を認めることは避けたかったのか、関係者に謝罪したなどは聞いてないですね」(前出・日本テレビ関係者)
今回の件について、日本テレビは、
「宣伝部のほうにはそういった話は降りてきておりません。もし知っていたとしてもお答えすることはできませんので……」(日本テレビ宣伝部)
現在、ほかのレギュラー出演はラジオのみの伊藤アナ。
「周囲に“新しいレギュラーは決まっていなくて……”と漏らしているようですよ」(前出・日本テレビ関係者)
ふたりの熱愛第一報は、≪二宮和也を離さない! 野心の35才美人女子アナと真剣愛≫という見出しだった。明石家さんまに“魔性の女”と言わしめた彼女の恋(と仕事)のゆくえは……。
外部リンク
昨年の10月からスタートしたNHK連続テレビ小説『べっぴんさん』。4月1日に迫る最終回を前に、脚本家の渡辺千穂さんに独占インタビュー。
人はひとりでは生きていけない
朝ドラ『べっぴんさん』の撮影が終了してから数日後、NHKの会議室に現れた渡辺さんは、晴ればれとした表情をしていてとてもきれいだった。

朝ドラ『べっぴんさん』脚本家・渡辺千穂さん
「今の感想は、ああ終わってしまったーって(笑)。大好きな人物がいっぱいドラマにいて、みんなの人生を書き終わったのがうれしいなって。
ヒロインの芳根京子ちゃんは、さすがオーディションで選ばれただけある。芳根さんだからこその、すみれになっていきましたからね」
今作のすみれのような控えめなタイプのヒロインは、朝ドラには珍しく、微笑ましい。
「いろんな方に言われますけど、芯の強さとか、前を向いて歩くところとか、一生懸命がんばるところは、やっぱりヒロインだと思います。朝ドラって、演じる人にとってもすごいことなんですよ。準備期間から10か月かけて、濃密な時間を作っていく。新人のうちにそれができるって、すごくいいと思います。私も半世紀以上にわたる物語を最終的なところまで描くことができた。脚本家として、朝ドラを経験してみたいなっていう思いはずっとありました。長い時間、ひとつの作品のことを考えていられるぜいたくな仕事は、めったにないですから」
劇中では、夫婦の形、キアリスの仲間の形といった、いろんな人間関係が出てきた。
「心から信頼できて、自分を包み隠さず出せる仲間がいるというのは、一生の宝だと思う。そういう友情を描きたいっていうのがありました。
すみれと紀夫さん夫婦も、最終回のほうでは、すごく可愛いおじいちゃんと、おばあちゃんになっている。人は、ひとりでは生きられない。一緒に生きている人たちが幸せにしてくれて、自分が相手を幸せにすることもできる。そういう夫婦の形、友達の形を書きたいと思っていました」
ドラマを見た友人はみんな……
では、ご自身の友情は?
「私、けっこう友達作りが上手かも。学生時代の友達も、この仕事を始めてからの友達もいます。でも『べっぴんさん』を見て連絡をくれた友達はみんな“栄輔カッコいい!”“栄輔は明美さんとくっつくの?”って、感想はそこばかりでした(笑)」

脚本家・渡辺千穂さん
2年半前に結婚され、昨年は出産も経験された渡辺さん。ママになってから初めてのドラマが今作だった。
「ママ友とか、子どもを通しての知り合いも増えましたね。0歳児から一緒に過ごしているお友達とは、この先もずっと仲よしでいてくれるといいなあって。それは母の思いですね。
あっという間に1歳になり、今は元気すぎるくらい元気なんですけど、10か月くらいまでは、本当に手のかからない育てやすい子で恵まれていました。それでも、もちろん、生まれてみたら大変なんですけど。もう、いないことが考えられないんです。だから、やるしかないし、育てるしかない、全力で。みたいな感じですね。
子育ても仕事も両方できて、なおかつ楽しいと思えるのは、周りにいろいろ助けてもらっているからですね。主人(フリーアナウンサーの羽鳥慎一さん)も、いろいろやってくれたりするし。実家が近くて、両親が見てくれるのも助かっています」
ドラマのナレーション(語り)には、人生や家族についての珠玉の言葉があふれている。ヒロインの母親を演じ、ナレーションも担当している菅野美穂については、
「台本の本読みのときに顔を合わせて、“ああ、菅野さんでよかった”って。ナレーションは、その日のテーマをわかりやすく、(ヒロインの母)はなさん目線で語っているんですね。はなさんの言葉が生きているとしたら、それは私が、はなさん目線だからかもしれません。そういう言葉を菅野さんに託せるので、100%よかったって思いました」
以前、“人は所を得る”ということを書きたい、と語っていた。その思いを果たすことはできたのでしょうか。
「ドラマの後半で、すみれたちの第二の人生を描いていくんですけど。やっぱり人生そのものが、自分の居場所を見つけるものだと思っていて。過去の言動、自分の考え方、感じ方、何かを選択した結果が今であると。
自分の居場所は、自分が作っているということを、表現したいなと思って。最終回まで見ていただくと、長い物語ですが、わかるようになっていると思うんです」
はなの語りにも「ひとつひとつ正しいと思うことを、そのときそのとき、選択するしかない」とある。
「そうだと思います。自分の人生(居場所)は、やっぱり他人が決めるものじゃない、自分で決めること。流されたら、流される人生になりますから。決めた後の方法はそれぞれだと思います。例えば、欲しいと思ったものをつかみにいく人もいれば、そうじゃない人もいる」
つかむ人ですか?
「私ですか? つかみにいくというよりは、欲しいと思ったものは、あきらめることはしないかもしれないですね」
外部リンク
【写真:問題の認定こども園『わんずまざー保育園』。母親たちは園への怒りを口にした】
子どもを保育園に預けられずに働くことができない母親の気持ちにつけ込む、まさに”待機児童ビジネス”といえる悪質な事案が明るみに出た。
今年2月23日、兵庫県姫路市にある私立認定こども園「わんずまざー保育園」(小幡育子園長)に県と市が抜き打ちで特別監査を実施したところ、定員数46人の園に、70人近い子どもがいることが発覚した。
その3週間前の2月2日にも、市は定期監査に入っていた。事前に知らされていた園長は、定員超過の園児を休ませ、偽装工作をしていた。
それ以上に保護者にショックを与えたのは、自分の子どもが食べさせられていた給食。米飯にカレースプーン1杯ほどのおかずがつくだけの、なんとも粗末な食事だった。
メディアに報じられた給食の写真を見た30代の母親は、
「衝撃でした。本当に小さなブロッコリーが2個、ちょこんとのっているだけ。こんなの食べさせられていたのかと思うと、胸が痛いです」
身体の基礎を作らなければいけない時期に、きちんとした栄養を与えられていなかったことが、大人になったとき子どもにどんな影響を与えることになるのか。
1歳児を預ける母親は、
「連絡帳には『おかわりしました』と書いてあって、“何おかわりしてん?”って聞くと“ごはん”って言うんです。そのわりには家に帰ると“まんままんま”って……。ずっと疑問に思っていたんですけど、こんなことだったなんて」
と悔し気な表情を見せた。

少なすぎる給食。冷凍保存した残りものが使われることもあった
「確認された違反は、(市を通さず)園との私的な契約を22人と結んでいたこと。架空の保育士を計上していたこと。保育士の人員配置の基準を満たしていなかったことです。給食は、約40人分しか発注せず、それを約70人で分け合っていました」
栄養不足の危険、保育士の目が行き届かない危険があったことを知り、40代の女性は
「本当に事故がなくてよかったです」と胸をなでおろす。
2月2日の定期監査の際、市の担当者は、給食の発注数が少ないのではと疑念を抱いた。本来なら定員46人分でなければいけない。
「書類を提出させ確認したが、園側の書類の数字と発注先の業者の数字が一致しなかった。従業員の欠勤控除が多いことから、特別監査に踏み切りました」(前出・市監査指導課)
園の書類には、ほかにも偽造があった。
入園のしおりは『監査用』と『一般入園者用』と『園契約者用』の3種類。本来、市民税に応じて決定する保育料も、『園契約者用』では園が勝手に金額を決めていた。
年間5000万円の交付金があるのに備品は保護者持ち
さらに同園は本来、徴収の対象とならない児童からも、入園金1万円を取っていた。入園金は就労、親族の介護など保育を必要とする事由に該当せず、“満3歳以上の小学校就学前の子どもであり、学校教育のみを受ける子ども”から徴収することが可能だ。
「準備物も『監査用』の書類には記載がありませんが、実際には、ぞうきんやトイレットペーパー、ボックスティッシュなどを入園者側が用意するように記載がされています」(前出・市監査指導課)
給食費をケチって、入園金を懐に入れ、備品を保護者に負担させ、室内は暖房も入れず電気代を浮かせるなど、浮かび上がるのはがめつい実態。
しかも同園は、「認定こども園」として、国や県、市から年間約5000万円の運営費を交付されていたのだ。
“守銭奴女園長”の実態を知りながらも放置していたとして、問題発覚後の3月21日に行われた緊急保護者説明会の席で保育士は、「園長に訴えたが、聞き入れてもらえなかった」「園長が怖かった」と涙ながらに謝罪したという。
保護者の相談に乗り、子どもを孫のように可愛がり、熱く幼児教育の大切さを説くなど、熱心な園長と保護者の目には映っていたが、それは表の顔。裏の顔は、保育士たちに劣悪な労働条件を押しつける、ブラック企業の経営者そのものだ。
前出・市監査指導課は、
「遅刻や欠勤をすると給与から1万円の減額、祝日の関係で勤務日数が少ない月は日割り計算で減額、ボランティア勤務などもあったようです。保育士への聞き取り時に判明し、労基署へ報告しました」
と、園長の悪徳経営者の顔を指摘する。

小幡育子園長は取材を振り切り、無言のまま自宅へ入っていった
「無許可で2家族のベビーシッター業を請け負っていたようです。残業代などは出ず、園内での勤務時間を調整するということになっていたそうです」(前出・市監査指導課)定員46人の保育には、国の基準で9・6人の保育士が必要になるが、去年の12月までは9人しかいなかった(市には13人と報告)。『園契約』の児童を含む68人を見られるはずもない。さらに、
保護者の間では「信じていただけにだまされた」「裏切られた」など、園長への怒りと失望の声があがった。定員超過の園児22人は、市の指導ですでに退園。本来の定員46人全員が転園を希望。保育士も大半が退職予定となり、同園は事実上、解体された。
園長は『週刊女性』の直撃取材に対し、ひたすら無言を貫いたが電話取材には「今はお話しすることはありません。私事でご迷惑をおかけして申し訳ありません」とだけ語った。
行政は厳しいチェックを
今回の問題は『わんずまざー保育園』だけで起きた特殊なケースとして片づけていいのか。『保育園を考える親の会』の普光院亜紀さんは「保育というものは密室で行っているものですから、保護者がいなくなったら中でどんな保育をしているのかなんてわからない」と外部の目が届きにくい現状を指摘し行政のチェック体制に厳しく注文をつける。
「だからこそ行政は、保護者の意見をしっかりと受け止める姿勢が必要です。園の話だけを聞くのではなく、きちんと事実を確認する。書類上のチェックだけではなく、保育の内容にまで踏み込んで審査をするべきです。被害を受けるのは、まだうまく言葉を話すことができない子どもたちなのですから」
1年前の春、「保育園落ちた日本死ね!!!」がネットで広がり、国会で取り上げられるなどしたことで日本の共通の問題となった待機児童問題。園長は市の聞き取りに対し「ルールを理解していたが、保護者のニーズに応えようとしてしまった」と、ぬけぬけと言ってのけた。
園長の不正を、捜査当局も見逃さないだろう。実態はきちんと解明されなければならない。と同時に再発防止策をきちんとすることも急務だ。第2の守銭奴園長を出さないためにも。
外部リンク
《(狙うのは)あと1、2年で学校を卒業する子、ですね》
《握手会の並びのレーンに可愛い子が並んだなって思ったら、自分も並ぶ。握手の待ち時間に“誰推し?”って聞いたり、話をする、っていうパターンが某国民的アイドルグループの時は多かった》
3月17日、13歳の少女にわいせつな行為をさせて動画撮影したとして、児童買春・ポルノ禁止法違反(児童ポルノ製造)容疑で、東京都北区に住む無職・森川和城容疑者(38)が逮捕された。
「森川容疑者は、ツイッターのフォロワーが6600人にものぼり、きゃりーぱみゅぱみゅさんのファンクラブメンバーの間では有名な存在でした。彼は“ほかにもファンクラブの女の子を誘った”と供述しているようです」(全国紙社会部記者)
現在、警察による捜査が進んでいるところだが、実は森川容疑者は'15年にアイドルに関するニュースサイト上で行われたインタビューで“余罪”について、また自身の“性癖”や“手口”について赤裸々に語っていた。その一部が冒頭の文章である。
'07年ごろに、AKB48からアイドルオタクの道を歩み始めたという森川容疑者。
《口説き始めたのは'08年夏くらいかな。(中略)売れ始めて、現場に可愛い女オタ(=女性のオタク)が増え出したんですよ》(前出・森川容疑者のインタビュー)
そして'13年ごろから、今回の事件となったきゃりーぱみゅぱみゅのイベントに行くようになった。
「森川容疑者は'15年時点で、“関係を持ったのは50人くらい”と公言しており、そのうち30人がきゃりーさんのファンの女性だったようです」(アイドルライター)
なぜ彼はそれほど女性と関係を持つことができたのか。
「どのアイドルにも有名になるファンがいるのです。有名になる理由は、すべてのイベントに参加しているとか、チケットを数多く仕入れ、仲間内に譲ってくれるなど。有名になって信頼され“局地的な権力者”になり、やりたい放題というケースも少なくありません」(芸能プロ関係者)
同じアイドル好きで趣味も合う。また自分以上に熱心にファン活動していることで、ある種の尊敬の念を抱いたこともあり、多くの少女たちが森川容疑者と関係を持った。
しかし、今回の事件の被害者である13歳の少女は、
「森川容疑者に嫌われるとファン活動ができなかった」
と、話している。ファンの1人に嫌われても別に気にしなくていいのでは? と、思ってしまうが……。

きゃりーぱみゅぱみゅとのツーショット(森川容疑者のインスラグラムより)
「1度嫌われると、ライブ会場やSNSで仲間はずれにされてしまう。これまで回してもらっていたチケットを回してもらえなくなると考えてしまったのでは。これらは実際に、アイドル業界の現場で頻繁に起こっている話です」(前出・芸能プロ関係者)
そもそも、きゃりーぱみゅぱみゅのファンは中高生の少女たちが中心であり、男性ファンが中心の世間一般的な“アイドル”とは一線を画す。業界に詳しいプロインタビュアーの吉田豪さんは、その点を踏まえ断れなかったもうひとつの理由を指摘する。
「森川容疑者は“自分に反発するやつには暴力も辞さない”と公言していました。彼はネット上も含め“自分は怖い”という空気を作るのがうまい人だったんですね。実際に敵対した人はネット上で攻撃され続けたり。そんな“怖いイメージ”を相手に持たせつつ、ファンの少女と写真を撮り、それを送ってあげるなどオタクとしての活動もしながらアイドルの現場でナンパをしていたんです」
事実、森川容疑者は前出のインタビューで次のように話していた。
《優しくじゃなく、普通に接しつつも、時に高圧的に出たりすると、有利にコトを運べたりします》
《最初はネットでやり取りするんですけど、そこで謝って来ないと“じゃあもう現場で話をつけよう”って(中略)もう普通に殴ったり、恫喝したりとか(笑)》
怖いイメージを作りつつ、有名ファンとして優しい一面も見せ、少女たちが“断れない”空気を作り出していた。
「アイドルのイベントには屈強な男なんかもいますから、そういう人のいない、より低年齢の少女が集まるきゃりーぱみゅぱみゅの世界に、アイドル現場で行ってきた“怖いイメージ”を持ち込んだ。より好き勝手ができる場所を選んだのです」(吉田さん)
卑劣な手口による犯行は、今後はどう裁かれるのか。
「今回は“わいせつ行為をさせて動画撮影をした”として、児童ポルノ製造容疑のみでの逮捕です。裸にさせたり自慰行為をさせて撮影したなど“性行為”はなかったのかもしれません。現状ですと、50万円以下の罰金で終わるかもしれません」(『弁護士法人・響』の徳原聖雨弁護士)
また、森川容疑者自身が語っているような余罪があっても実刑にはならない可能性も。
「被害に遭った女性全員の件で起訴されれば実刑など罪が重くなると思いますが、性犯罪の場合は、“関わりたくない”と被害者が親告しないことも多いので……。13歳の少女のほかに同じ被害の少女が2〜3人出てきたとしても、やはり執行猶予つきの判決になるのではないかと思います」(徳原弁護士)
被害者の泣き寝入りで終わっていい犯罪ではない。
外部リンク
昨年末で解散したSMAPの元リーダー、中居正広さん(44)の熱愛報道がありました! お相手は振付師の武田舞香さん(32)。安室奈美恵さんのバッグダンサーやAKB48などの振り付けを担当してきた売れっ子です。交際期間も6年ということで「結婚もあるのでは!?」と言われています。ふたりの今後を、夢愛先生にスピリチュアル鑑定していただきました。
“密会”がバレると途端に冷静になってしまう
「中居さんは仕事第一で、孤独を好むタイプ。仕事上のつき合いではかなり社交的ですが、心はまったく開きません。対して武田さんですが、彼女は真逆の性格。オープンで明るくて社交上手。
そんな真逆のふたりですから相性自体はあまりいいとはいえませんが、会う頻度もあまり多くないようですし、【密会】というスリルがある種の快感になっていたように見えます。今回の報道によってふたりの関係性がバレてしまったので、中居さんの心は徐々に冷めていっているようです」
6年間というと交際期間としてはかなり長いですが、結婚は考えなかったのでしょうか?
結婚はふたりが同じ方向を向いたときに結実されるもの
「中居さんは“自分は結婚に向いていない”と思っていますし、結婚したいという気持ちもほとんどなくなっているようです。それは、結婚が自分の仕事にとってマイナスになってしまうと思っているからです。
中居さんは相手から結婚を迫られると途端に冷めてしまうのですが、彼女はそんな中居さんの性格をわかっているので、現状に甘んじているように見えます。結婚に向けてふたりで同じ方向を向くということはこれまでもなかったようです」
中居さんの過去を振り返ると熱愛報道が出ると破局を迎えているようですが、今回はどうなりそうですか?
プロ意識が人一倍高い中居さんにとって、結婚は非現実的
「今回もその可能性は高いと思います。報道によって中居さんの気持ちはさらに孤独に苛まれているようで、そんな自分の気持ちの変化もよく理解されていますから、“やっぱり俺は結婚には向いていない”という気持ちがこれまで以上に強くなっているようです。
中居さんは仕事と恋人を天秤にかけて、仕事を絶対に取る人。プロ意識がひと一倍ある方ですから、今回もその可能性は高いと思います」
ファンのことを思えばこそのプロ意識。ずっと第一線で活躍してきただけに、支えてくれるファンを思う気持ちはかなり強いようです。
今回の熱愛発覚に対して、ファンの間では「そろそろ結婚しても良いと思うけど、中居くんが家庭を持つイメージが湧かないな〜」(30代・主婦)「長年付き合ってるなら結婚したほうがいいと思うけど、ファンとしては悲しいです」(20代・看護師)といった声があがっています。
【占いPRIME】 https://jp-fortune.jp/?reqType=ct&augurId=1&p=Menu&menuId=fk00255
占い師:スピリチュアリスト・夢愛(ゆあ)◎幼少の頃から人の内面がイメージとして視えてしまうことに悩み、両親に相談するも変人扱いされてしまう。20代前半でスピリチュアリズムと出会い、それがきっかけで友人知人などを鑑定するようになる。以来、口コミでどんどん評判が広がり、完全紹介制で個人鑑定を行っている。主に霊視・透視鑑定を得意とする。
取材・文/むろ小町(占いPRIME)
外部リンク
いま、巷の女性たちの涙腺を崩壊させているのが、はなわが歌う『お義父さん』。動画をYouTubeに投稿したことから火がつき、ヒット街道を突き進んでいる。
実は、この曲は彼の妻である智子さんの実話をもとに作られたのだという。
「奥さんが生まれてすぐ、家を出て音信不通になった義父へあてたメッセージソングです。貧乏を乗り越えて成長し、結婚して母親となった奥さんのこれまでの人生が綴られています」(スポーツ紙記者)
歌詞は義父に語りかけるような内容で、最後に、
《孫を見に来ませんか 酒を飲みかたりましょう》
と呼びかけ、感謝の言葉で締めくくられている。3月3日に公開されて以来、ウェブ上での視聴回数はうなぎのぼりで、100万回に迫る勢いだ。そして、ついにCD化も決定した。
この曲が大ヒットしている理由について、音楽評論家の富澤一誠氏はこう語る。
「これは奥さんの実話ということなんだけど、歌詞の展開がすごい。自分を置いて失踪した父親を憎むのが普通のパターンだけど、そうじゃないところが意外なんだね。
実話であって、内容がひとひねり、そしていい曲。三拍子そろったから、聴く人の心をガッチリとつかんだんでしょう」
めったに出会えない“名曲”のようだが、そんな曲が過去にもなかったわけじゃない。
最近はテレビで見ない日がないという小籔千豊が、'08年に作ったのが『プリン』。
「母親が亡くなる4時間前に急に“プリンが食べたい”と言いだしたので、小籔が大急ぎで閉店直後のデパートでプリンを購入し、病院に戻ったけど間に合わなかったんです。母親がプリンが好きだということを知っていたのに、それまで1回も買っていかなかったことをひどく後悔していました」(在阪テレビ局社員)
北野武がビートたけしの名で歌ったのが『浅草キッド』。
「浅草のストリップ劇場で下積みをしていた時代を回想して書いた曲です。'86年に発売されたアルバムに収録されていて、至極の名曲と言われています。苦労した芸人はこの曲を聴くと、みんな号泣します」(前出・スポーツ紙記者)
号泣とまではいかないが、ウルッとさせるのがダウンタウンの浜田雅功が槇原敬之と一緒に歌った『チキンライス』。
「ダウンタウンの番組に出演したことがきっかけで槇原が作った曲ですが、作詞は松本人志。彼の貧しい少年時代のエピソードがもとになっています」(音楽誌記者)
芸人が歌う曲が、なぜそんなに心に響くのか?
「ともすれば軽薄短小のイメージがある芸人に、実は波瀾万丈の人生があったという意外性。そういうものを日本人は好みますからね。またそれが歌詞の持つドラマを増幅させるんです」(前出・富澤氏)
事実に裏づけされた歌詞だからこそ、聴く人の心を打つということなのだろう。
外部リンク
【写真:正月早々の愛子さま。あごのラインも今よりシャープで心配の声も……(1月2日)】
女子中等科に入学した3年前は、新しい環境に適応するのに時間がかかったとして、不規則な登校が続く時期があった愛子さま。
4月からの学習院女子高等科では、“ネクタイ”と呼ばれる制服のスカーフが、「紺」から「黒」にチェンジ。
パーマをかけることもできるが、どんな環境の変化があるのだろうか─。
「クラス替えがあり、先生の顔ぶれも変わりますが、校舎も新宿区の戸山キャンパスで変わりありません。
女子中・高等科は中高一貫校で高校から受験で入ってくる生徒はいないので、大きな変化はないと言えるかもしれません」(学習院関係者)
女子中等科時代と同様に4月には「球技会」、6月には筑波大附属高校との「附属戦」。
7月には高1生だけの「八ヶ岳林間学校」など“体力勝負”の行事も続くが、これから順調にご体調が回復していけば問題ないだろう。
中学時代は、“帰宅部”だった愛子さまだが、高校では新たな活動を始められるかもしれないと前出の関係者。
「高校になると、スキー部と茶道部、華道部が新たに始まり入部することができます。
秋篠宮家の眞子さまも中学時代は帰宅部でしたが、高校になってスキー部と茶道部に入部されました。愛子さまも、もしかしたら……」
今年も3月下旬から、ご両親と長野県にスキーに行かれる愛子さまの腕前は、すでに上級者レベル。技術にさらに磨きをかけるために、入部を希望されるかもしれない。
ある学習院OGは、愛子さまも“二足の草鞋”をはかれるかもしれないとみる。
「中1の不規則登校のときに、愛子さまは道徳の『作法』の授業を避けられているとも言われていました。
しかし、出席しているときにはしっかりとおできになり、授業を楽しんでいたそうで、作法が苦手ではないようです。茶道部や華道部での活動もありうると思います」
そんな高校生活の公私にわたる身近な“お手本”は、やはり学習院の卒業生で同じ内親王でもある秋篠宮家の眞子さま(25)と佳子さま(22)になるだろう。
期待される海外訪問の実現

一昨年(戦後70年)の夏休み中には、戦争関連の展示会にも足を運ばれた('15年8月)
文化学園大学客員教授の渡邉みどりさんは、愛子さまの学校外での活動にも期待する。
「眞子さまの初めての単独公務は、高校2年のときの上野動物園ご訪問でした。
最近お出ましが増えていた愛子さまも、高校時代におひとりでの公務を経験されるのではないでしょうか。
眞子さまは中学3年のときにオーストリアにおひとりでホームステイをされているので、愛子さまの単独での海外訪問もそろそろでしょう」
愛子さまの海外訪問が実現すれば、'06年に雅子さまの静養目的でオランダに同行されて以来となる。
「愛子さまは、学習院初等科時代から英語を熱心に学ばれているので、夏休みなどの長期休暇を利用した語学留学やホームステイはありうると思います」(宮内庁担当記者)
さらに、今回の愛子さまの作文を読んで感銘を受けたという学習院OGが、愛子さまに“うってつけ”の行事があると話す。
「愛子さまの平和を希求する姿勢があれば、『八重桜祭』で有志の団体を結成して、戦争や平和についての展示や発表をされるかもしれません。
愛子さまがお声をかければ協力するお友達もいると思いますし、有意義な日々を送ることができるはずです」
八重桜祭は、毎年10月に開かれる学習院女子中・高等科の文化祭で、昨年は、愛子さまは6週間にわたる欠席の最中で残念ながら参加されていない。
八重桜祭は全員が何らかの形で関わらなくてはいけないので、愛子さまは今年、“リベンジ”に燃えているはず。このOGが“前例”を挙げてくれた。
「眞子さまは高3のときに有志団体に参加してホラー映画の製作をされましたし、佳子さまがダンスを披露されていたのも有志のはずです。
問題意識のある愛子さまが、そのような自発的な活動を企画される可能性はおおいにあると思います」
“姉”のように慕う眞子さまと佳子さまを“モデル”に─。美智子さまの「教え」と、雅子さまの「発想」を受け継がれた愛子さまの高校での日々は、充実したものになりそうだ。
外部リンク
【写真:中学卒業の報告の拝礼のため、約11年ぶりに皇居の「宮中三殿」に出向かれた(3月24日)】
'17年3月22日、愛子さまが学習院女子中等科をご卒業された。同時に公表された「世界の平和を願って」と題された卒業文集の作文を以下に全文掲載する。
*****
卒業をひかえた冬の朝、急ぎ足で学校の門をくぐり、ふと空を見上げた。雲一つない澄み渡った空がそこにあった。家族に見守られ、毎日学校で学べること、友達が待っていてくれること…なんて幸せなのだろう。なんて平和なのだろう。青い空を見て、そんなことを心の中でつぶやいた。このように私の意識が大きく変わったのは、中三の五月に修学旅行で広島を訪れてからである。
原爆ドームを目の前にした私は、突然足が動かなくなった。まるで、七十一年前の八月六日、その日その場に自分がいるように思えた。ドーム型の鉄骨と外壁の一部だけが今も残っている原爆ドーム。写真で見たことはあったが、ここまで悲惨な状態であることに衝撃を受けた。平和記念資料館には、焼け焦げた姿で亡くなっている子供が抱えていたお弁当箱、熱線や放射能による人体への被害、後遺症など様々な展示があった。これが実際に起きたことなのか、と私は目を疑った。平常心で見ることはできなかった。そして、何よりも、原爆が何十万人という人の命を奪ったことに、怒りと悲しみを覚えた。命が助かっても、家族を失い、支えてくれる人も失い、生きていく希望も失い、人々はどのような気持ちで毎日を過ごしていたのだろうか。私には想像もつかなかった。
最初に七十一年前の八月六日に自分がいるように思えたのは、被害にあった人々の苦しみ、無念さが伝わってきたからに違いない。これは、本当に原爆が落ちた場所を実際に見なければ感じることのできない貴重な体験であった。
その二週間後、アメリカのオバマ大統領も広島を訪問され、「共に、平和を広め、核兵器のない世界を追求する勇気を持とう」と説いた。オバマ大統領は、自らの手で折った二羽の折り鶴に、その思いを込めて、平和記念資料館にそっと置いていかれたそうだ。私たちも皆で折ってつなげた千羽鶴を手向けた。私たちの千羽鶴の他、この地を訪れた多くの人々が捧げた千羽鶴、世界中から届けられた千羽鶴、沢山の折り鶴を見たときに、皆の思いは一つであることに改めて気づかされた。
平和記念公園の中で、ずっと燃え続けている「平和の灯」。これには、核兵器が地球上から姿を消す日まで燃やし続けようという願いが込められている。この灯は、平和のシンボルとして様々な行事で採火されている。原爆死没者慰霊碑の前に立ったとき、平和の灯の向こうに原爆ドームが見えた。間近で見た悲惨な原爆ドームとは違って、皆の深い願いや思いがアーチの中に包まれ、原爆ドームが守られているように思われた。「平和とは何か」ということを考える原点がここにあった。
平和を願わない人はいない。だから、私たちは度々「平和」「平和」と口に出して言う。しかし、世界の平和の実現は容易ではない。今でも世界の各地で紛争に苦しむ人々が大勢いる。では、どうやって平和を実現したらよいのだろうか。
何気なく見た青い空。しかし、空が青いのは当たり前ではない。毎日不自由なく生活ができること、争いごとなく安心して暮らせることも、当たり前だと思ってはいけない。なぜなら、戦時中の人々は、それが当たり前にできなかったのだから。日常の生活の一つひとつ、他の人からの親切一つひとつに感謝し、他の人を思いやるところから「平和」は始まるのではないだろうか。
そして、唯一の被爆国に生まれた私たち日本人は、自分の目で見て、感じたことを世界に広く発信していく必要があると思う。「平和」は、人任せにするのではなく、一人ひとりの思いや責任ある行動で築きあげていくものだから。
「平和」についてさらに考えを深めたいときは、また広島を訪れたい。きっと答えの手がかりが何か見つかるだろう。そして、いつか、そう遠くない将来に、核兵器のない世の中が実現し、広島の「平和の灯」の灯が消されることを心から願っている。
外部リンク
古舘プロジェクト所属の鮫肌文殊、山名宏和、樋口卓治という3人の現役バリバリの放送作家が、日々の仕事の中で見聞きした今旬なタレントから裏方まで、TV業界の偉人、怪人、変人の皆さんを毎回1人ピックアップ。勝手に称えまくって表彰していきます。第18回は樋口卓治が担当します。
有働由美子 様
今回、私が勝手に表彰するのはNHKアナウンサー・有働由美子さんである。
「いいアナウンサーは、自我と無我の使い分けが絶妙だ」
古舘伊知郎が、TBSアナウンサー・安住紳一郎を褒めたたえたときの言葉だ。
その言葉を聞いて、「なるほど!」と膝を打つ。もう一人それにあたるアナウンサーがいる。その女性版といえば有働由美子アナウンサーだ。(※以下、有働アナ)
『あさイチ』(金曜)のプレミアムトークで、ゲストに対して、有働アナの自我と無我の使い分けが心地いい。ゲストが語っているときは、無我の境地で、自分の存在を消して聞き手に回り、ゲストを乗せるとき、首がもげるほど頷(うなず)き、熱烈な自我オーラを振りまく。ゲストはこの使い分けによって、楽しそうに喋っている。このハイブリッド感覚、なかなかできるアナウンサーやタレントはいない。
有働アナといえば『ワキ汗』『つけマツゲ』と失敗談が印象にあるが、あれを共感に変える変換力にも感心する。もちろん、イノッチの優しい包容力のおかげもあるが、楽しい出来事として視聴者の記憶に刻むことができるのは才能なんだと思う。
NHKアナウンサー、ノリのいい女子、純真乙女、大阪のおばちゃんと、有働アナはいろんな顔を持っている。
ある時、矢沢永吉に単独インタビューをしていた。その時の有働アナは、完全にいちファンの女性だった。赤いドレス姿で、しなを作り、うっとりしながら永ちゃんの話に聞き入る。すると、世界のYAZAWAはバラードを歌うように気持ちよさそうに喋っている。
ゲストによってキャラまで変化させる柔軟さがある。
また、紅白歌合戦では、選ばれし出場歌手の品格を少しでも上げようと、雄弁なアナウンスをする。この大舞台を立派に務め上げることこそが、歌手をリスペクトするってことを知っているのだ。
きっとテレビをわかっているのだ。
「わかっている」というのは「テレビを好き」という意味で、常に視聴者の視点でいられること。これもまた才能。
台本を読むことがゴールではなく、人を楽しませるのがゴールなのだ。
多分、有働アナは自分が傷ついたとき、テレビやエンタメに助けられたから、自分もそんな落ち込んでいる人に向けてテレビに出ている気がする。
著書『ウドウロク』(新潮社)に、かつて売春、覚せい剤に手を染めたことのあるAちゃんという、高校生に取材をしたときのエピソードが書かれていた。Aちゃんに「売春はやめたほうがええで」という言葉をぶつけたとき、「なんで?」と聞き返され、言葉に窮したという。Aちゃんは売春することで母親に仕送りをしてきた。そんなAちゃんに、なんの疑いもなく自分の常識をぶつけ同意を求めた。その日から、自分の言葉を疑った。
以後、有働アナの言葉はAちゃんとの出来事の同心円から発せられる、責任のある言葉たちなんだろう。
テレビは社会を映す鏡である。
その鏡にはいつも自分が映っていて、それを知った上で放送を続ける、送りっ放しのメディアであることを、有働アナのひょうきんなふるまいから感じる。
それが、今回、NHKアナウンサー・有働由美子さんを勝手に表彰した理由である。
【プロフィール】
◎樋口卓治(ひぐち・たくじ)
古舘プロジェクト所属。『中居正広の金曜のスマイルたちへ』『ぴったんこカン・カン』『Qさま!!』『ぶっちゃけ寺』『池上彰のニュースそうだったのか!!』などのバラエティー番組を手がける。また小説『ボクの妻と結婚してください。』を上梓し、2016年に織田裕二主演で映画化された。最新刊は『ファミリーラブストーリー』(講談社文庫)
外部リンク

事件を受けて中国やメキシコなどがブラジル産食肉の輸入を停止
焼き鳥やから揚げ、照り焼きチキンなど“鶏肉”を使った料理は数知れず。日々の食卓に並ぶ食材なだけに、安全面は確保してほしいところ。しかし突如、地球の裏側から耳を疑うような“事件”が。
「ブラジルの食肉加工業の21の施設で政府の検査官に賄賂を支払い検査を免れ、衛生基準を満たさない食肉や加工品が販売されていたことが判明しました。これらのうち3施設は操業停止、18施設は出荷停止の措置がとられたのです」(全国紙社会部記者)
加工業者は、賞味期限が切れて劣化した肉に発がん性のある化学物質を使用するなどして、新しい肉に見せかけていたという。
このうちの2施設からはそれぞれ'15年に8900トン、'16年に8700トンの鶏肉が日本に輸出されていた。
ブラジルからの輸入に対する日本の今後の対応を厚生労働省の担当者に聞くと、
「捜査対象となった21施設で製造された鶏肉は3月21日以降、輸入を認めないことにしました。また、21施設以外のブラジル国内の施設で製造された畜産食品については輸入時の検査を強化し、検疫所の食品衛生監視員が異常がないかの検査を実施します」
日本における鶏肉の約3割は海外からの輸入に頼っており、そのうちブラジルからの輸入量は約8割にのぼる。日本人は、日常的にブラジル産の鶏肉を口に入れていたのだが、それはなぜか。
「ブラジル産の鶏肉は、EUの基準に合わせて飼育しているという意味で安心できるのです。中国は抗生物質を大量に使って鶏を大きくするのですが、EUは抗生物質の使用に厳しい。“ブラジルの食肉は抗生物質の投与が少ない”ということで日本は輸入が多かったのです」
そう話すのは食品ジャーナリストの椎名玲さん。抗生物質が少ないという意味では良質な鶏肉だといえる。しかし今回のような不祥事が起こると、不安になるのが食材の原産地がわからない外食産業。普段から気軽に利用する外食チェーン店では、今回問題のあったブラジルの工場からの仕入れはあったのだろうか。
そこで、ファミリーレストラン、ファストフード店、コンビニエンスストアなどを経営する計16社に取材したところ「問題となったブラジル工場とは取引していない」という回答ばかりだった。「食品の安全性を確保するための対策」についても、各社は衛生管理の監査などを行って万全を期しているという。
ひとまず安心するところだが、過去には中国で床に落ちたものや、古くなった鶏肉、“段ボール肉まん”などを製品として輸出していたという事件も起こっている。
このような「食品偽装」を見破ることは難しいと話すのは、『これを食べてはいけない』(三笠書房)などの著書がある食品ジャーナリストの郡司和夫さん。
「偽装されている食品を見極めることは非常に難しいです。偽装の手口でいちばん多いのは、世界的に禁止されている古い肉や病死肉を新しい肉に混ぜたり、新鮮に見せかけるために添加物で着色させる方法です」
なぜ世界規模で「食品偽装」が横行してしまうのか。
「賞味期限切れの肉を売却できれば儲けられますし、何十年も前の肉でも“冷凍保存しているから大丈夫”という感覚で使われることがあるのです」(郡司さん)
なんとも腹立たしい話だ。“食のモラル”が破綻している業者もいる中で、われわれはどんなことに気をつければいいのか。日本国内については、
「食肉の安全性を担保するには、輸入している会社や各飲食店などがしっかり調査することが大切です。現地の情報を得るためにマメに生産地に足を運んだり、駐在員のしっかりとした監視が必要になるかと思います」(郡司さん)

“から揚げ”のような鶏肉料理は日常的に食卓に並ぶ
一般の消費者が、飲食店や食品を扱う店を訪れた場合について前出の椎名さんは、
「生産地が明記されているものや、高くても国内産の鶏肉を使っている飲食店を選ぶことが大切です。日本人の感覚が“安くて美味しいことが当たり前”になっているように感じられます。結果的に抗生物質を投与しているような安い食肉を選んでしまう傾向がありますが、身体のことを考えて安心できる食材を購入してほしいです」
郡司さんも生産地が把握できるものを推したうえで、
「結局、最後は消費者の判断にゆだねられるので、生産地がわかる食材、安心できるお店で食事することが大切です。
長年続いている企業のHPなどを見て、あらゆる情報を公開している会社や飲食店を選んでほしいです。例えば、“どんな飼育方法で育てられた肉なのか”などが細かく記載されているかなどですね」
身体の中に入る食材なだけに「食の安全」を確保するためには“自分の目”を養うことも必要不可欠なのだ。