ランニングコースという観点から日本の魅力を再発見するプロジェクト、「走ろうにっぽん」。全国のランナーから募った約4,700の「お気に入りコース」から、ランナーの投票で都道府県別「ランニングコース10撰」を決めていきます。
先日、奈良県のランニングコース10撰が決定! 今回はその中から4つのコースを厳選してご紹介します。
生駒ボルダーコース(生駒市)

距離:15~30km(高低差200m)
近鉄生駒駅よりバスで「生駒ふれあいセンター」へ。ここにはロッカーがあります。
傍らに灯篭がたつ「灯篭ゲート」から山頂を目指して走りますが、山頂にはいかず、そのまま信貴山(しぎさん)に向かう峠越えコース。
途中の「暗(くらがり)峠」往復で15km。「府民の森事務所」往復で18km。「十三峠」往復で30kmです。
500mごとに距離表示があり、夏のロング走のメッカ。
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平城宮跡周回コース(奈良市)

距離:1km、1.5km、2kmのコースあり
近鉄大和西大寺駅から徒歩10分。世界遺産の「平城宮跡」の第二次大極殿跡をスタートして、資料館前を左折して、南門へ。
ぐるっとちょうど1kmのコースと1.5km、2kmのコースも。ずっと平坦。生駒山から若草山まで見渡せます。
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春日大社コース(奈良市)

距離:5.6km(高低差51m)
世界遺産の「春日大社」の一之鳥居をスタートして、参道をまっすぐ進み、春日大社の駐車場→水谷茶屋(わらびもちが美味しい)→若草山の商店街→お土産屋さんの前を通って、結婚式場ザ・ヒルトップテラス奈良を折り返します。約5.6km。
途中、東大寺大仏殿前も通る奈良観光ランコースです!鹿ともいたるところで遭遇しますよ。
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山の辺の道コース(桜井市)

距離:15.4km(高低差93m)
三輪山の麓から石上布留を通り、奈良へと続く道は、日本書紀にも記されている「山の辺の道」。今もハイキングコースとして有名です。
余裕があれば往復もありですが、今回は桜井から天理に向かうコースをご紹介します。近鉄桜井駅スタート、「山の辺の道」の南の起点とされている仏教伝来の地碑→大神(おおみわ)神社→桧原神社→黒塚古墳→長岳寺→石上(いそのかみ)神宮→近鉄天理駅、片道約15.4kmのコースです。
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【Q】レースでの花粉症対策どうしてる?
花粉症のランナーの方々はレースの時どんな対策をしていますか? 練習時なら「花粉の少ない夜にマスクをして走る」「ジムでトレッドミルを利用する」などで症状が出ないようにしています。でも、レース時にマスクをして走るわけにはいきません。レース時はどんな対策をして走っていますか?(うら・男性・40代)
【A】病院での処方薬とお助けアイテムを駆使!
同じ問題に悩む花粉症ランナーからのおすすめでもっとも多かったのは「耳鼻科か内科で薬を処方してもらう」。サングラスやマスクで目と鼻をガードする案にも、なるべくレースのジャマにならないための細やかな対策が寄せられました。薬にせよ小道具にせよ、自分に合った安全な方法を見つけたいですね!
●生姜紅茶と注射で乗り切る
民間療法なので保証はできませんが、私は生姜紅茶(紅茶にすりおろしたショウガを混ぜたもの)を食事直後と食間に飲用します。また、前日にかかりつけ医でアレルギー対策の少し強めの注射を打ってもらったり、「今回だけはマスクをして5000mを辛抱する(当然、自己ベスト等は狙わない)」などの対応をして割り切って出ます。
●内服薬・点鼻薬は病院で処方を
薬は耳鼻咽喉科か内科で処方してもらうのをおすすめします。個人差があるとは思いますが、自分の場合は効果がなくなってからの副作用で悪化したことがあるのでそうしています。
●バランスの良い栄養摂取で改善を
栄養バランスのとれた食事が効果的です。身体の抵抗力が強化されると私は思います。タンパク質、炭水化物、野菜、きのこ……できるだけ多くの種類を摂食すること。加えて、酢を多くとり、よく噛むことを心がけてください。
●塗るタイプの緩和剤を愛用
ドラッグストアにチューブ入りで売っている、塗るタイプの花粉症緩和剤を使用しています。イオンによる効果を狙ったものですが、自分は信じやすいのか、プラシーボ(プラセボ)効果なのか、効いている気がします。ちなみに、塗り忘れて走り始めたときは、鼻水の垂れ流し状態&くしゃみ連発でした。
●スタート時間が早いレースを
スタート時間が早い大会を選べば、花粉飛散ピーク時(11時~15時)をはずして走りきることができますね。自分は、練習するにしても、夜間よりは早朝の花粉が少ない時間を選んでいます。
●水泳用ゴーグルでブロック!
目への私のおすすめは安価な水泳用度付きゴーグル(近視メガネをしている方は度付きが売られています)です。先日のフルやハーフで完璧に花粉やホコリをブロックできました。
また、レース後用に洗眼薬や養潤水という点眼薬(ヒアルロン酸を含む薬)も使うのも良かったです。
●サングラス着用。マスクは直前まで
花粉症用の薬(病院処方のもの)の服用をしつつ、スタート直前までマスクをつけ、花粉対策用のサングラスを着けてレースに臨むことで、だいぶ症状が緩和されましたよ。
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これからエントリーできる!栃木・福島の大会
秋冬の目標レースが終わり、次はどの大会を走ろうか?と考えるのが楽しい時期ですね。
栃木・福島エリアから、地元に根付いたアットホームな大会、激しいアップダウンが魅力の大会など、県外の方にもぜひ出場してほしい大会をご紹介します!
◎花火の里浅川ロードレース
開催地:福島県(浅川町)
開催日:6月25日(日)
申込期間:受付中~5月8日(月)
阿武隈山系の雄大な自然と田園に囲まれた緑豊かな町で開催。市街地を抜けると青々とした田園が広がります!
◎奥川健康マラソン

開催地:福島県(西会津町)
開催日:6月18日(日)
申込期間:4月1日(土)~5月12日(金)
木々の緑と澄んだ川面、そしておいしい水と空気。田舎の山の中の小さなマラソン大会です
◎東和ロードレース

開催地:福島県(二本松市)
開催日:7月2日(日)
申込期間:4月7日(金)~5月12日(金)
大会名物の地獄坂、極楽坂は走り応え十分あり。コース沿線の紫陽花と常設マラソンシャワーが癒してくれます
◎伊達ももの里マラソン

開催地:福島県(伊達市)
開催日:8月27日(日)開催
※4月下旬エントリー開始予定
市街地、住宅街、官庁街、のどかな田園、果樹畑など景色の変化が楽しいコース。参加賞の桃は毎年大人気!
「栃木30K」2017年も開催決定!
◆開催日:10月21日(土)
◆場所:井頭公園(栃木県真岡市)
2016年11月5日(土)に栃木県内で初めて開催された「栃木30K」。2017年も昨年と同じく井頭公園での開催が決定!
11月だと他のハーフマラソン大会も近くて参加しにくい・・・という声もあり、今年は時期を少し早めて10月21日(土)の開催になりました。
「大田原」「つくば」のちょうど1カ月前、「さの」「はが路」などの2カ月前と、栃木県内の主要大会に向けた準備にぴったりな時期。
エントリー開始は5月中旬、定員は500名の予定です。
大会ホームページ
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3月20日(月)、ライトメーカーのレッドレンザージャパン株式会社主催「第1回Ledlenserナイトシティロゲイン」が開催されました。
「ロゲイン」とは、設置されたチェックポイントを制限時間内に回り、得られた点数を競うスポーツです。
同イベントではランニングコーチの白方健一さんがコースを監修。距離や難易度に応じて200~1500ポイントのチェックポイントが東京タワーやスカイツリー付近など都内15カ所に設置されました。
参加したのは団体10チーム、個人20人の計70人。発着点である「Fields渋谷」を16時にスタートし、ポイントを求めて終了時刻の20時まで東京の夜の街を駆け抜けました。
団体の部で優勝したのは3人で参加したという「ぐるぐび特攻野郎」。11カ所のチェックポイントを周り、29kmを走破しました。
代表の矢吹明さん(47歳)は「休憩をとりながらゆっくり走っていたので、この結果には驚いています。事前にコースを決めて、最短ルートで回れたのが良かったのだと思います」。
ちなみにチーム「RUNNET」は30km走りきったものの6つしかチェックポイントを回れず入賞できませんでした。このように速さだけでなく、いかに効率よく回るかというコース戦略も重要になってくるのがロゲインの醍醐味です。
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森の中のアップダウンに挑む!ゴール後には名物料理「たけのこ汁」を
■エントリー期間:2017年3月30日(木) 0時~ 5月25日(木)
■開催地:青森県(平川市)
■開催日:2017年6月25日(日)
■種目・定員:ハーフマラソン/10km/5km 他 計1,000人
■募集形態:先着順(定員に達し次第受付終了)
起伏に富んだ山間部コースをクリアした後は、碇ヶ関(いかりがせき)の名物料理・たけのこ汁が待っています!
ハーフの高低差は180m。
スタートしてすぐ2.5kmまでと、4~8kmと12~14kmにかけて、長くて急な上り坂が畳み掛けます。
下り坂でうまく回復させつつ、比較的フラットな16km以降まで脚をもたせて。
スタート・フィニッシュ会場は平川市立碇ヶ関中学校グラウンド。
車もほぼ通らず、給水所では熊よけ対策を施すほど山深いコースながら、沿道には地元の方々や中学生の熱い声援が待っています。
全種目、制限時間なし。
無料入浴券あり。
この大会の詳細
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この時期だけのライトアップされた夜桜を楽しめるイベントが開催されます!
【日程】4月1日(土)
【申込受付期間】
2017/2/7 08:55 〜 2017/4/1 00:00
【年齢制限】20歳以上
【定員】29名未満
【参加費】3,500円(税込・保険料込)
まずは、石川町から横浜の桜の名所である「三渓園」まで走ります。
(往復10kmです。)
その後、この時期だけのライトアップされた夜桜を楽しみましょう。
そして走った後は、銭湯によって汗をすっきり流して帰りましょう!
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レポーター:Team R2事務局
3月19日(日)に開催された、「板橋Cityマラソン」(東京・板橋)フルマラソンには14,948人(速報値)が出走しました。
当日は快晴に恵まれ、最高気温は18.6℃と少し暑いくらいでした。浮間舟渡駅、蓮田駅から徒歩15分の会場をスタートし、荒川沿いを往復するコース。
制限時間は7時間。
Team R2メンバーもフルマラソンの部に4名、5kmの部に4名が参加しました。
■結果
【フルマラソンの部】
●井野光子 2時間46分36秒(優勝)
●藤井ちひろ 3時間7分47秒(5位入賞)
●大地穂 3時間27分41秒
●大村由衣 4時間3分21秒
【5kmの部】
●里中志帆 18分2秒(優勝)
●木村光希 19分38秒(4位入賞)
●小林仁美 22分28秒/鳥飼愛美 23分45秒
フルマラソンの部で優勝した井野光子さんは
「思っていたよりも風が強く、後半の向かい風に苦戦しましたが、エイドの多さと沿道からの声援のおかげで走りきることができました。目標としていた優勝ができて嬉しいです。翌週のとくしまマラソンでも積極的な走りをしたいです!」
5kmの部で優勝した里中志帆さんは
「故障明けのレースで、自分でもどの程度走れるか分からなかったので、行けるところまで先頭について行こうとスタートしました。優勝できて嬉しいです! 夏場は5~10kmのレースを楽しみながら秋以降のマラソンシーズンにつなげていきたいと思います」
26日(日)は表参道ウィメンズランにて6人のメンバーがペーサーを務めます!
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桜とビールを満喫できるランニングイベントが実施されます。
【日程】4月1日(土)
【場所】愛知県名古屋市
【距離】約10km
【対象】ビギナーも可、女性向き
まず桜まつりが開催されている「清洲城」へ。 五条川の桜と、清洲城を堪能した後は、試飲ができるビール工場見学へ。
「キリンビール工場」で、一番搾り麦汁と二番搾り麦汁の飲み比べや、麦芽の試食、ホップの香りを体験できる工場見学ツアーです。
見学後は工場できたてのビールの試飲です(試飲は3種類)
※酒類を試飲できない方は、ソフトドリンクがあります。
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3時間半以内で走ったランナーは9.3%!達成者がやっている、「何かしらの工夫」とは!?
「ランナーズ5月号」の取材で、3時間~3時間29分59秒で走ったランナーに練習に関する工夫を聞きました。
今年2月に行われた16レースの完走者数は12万7092人、うち3時間から3時間29分59秒のランナーは1万1842人。9.3%でした。
皆さん、仕事をしながら、家族サービスをしながら、なにかしらの「工夫」をして練習しています。
月間走行距離の目安はおよそ200km。走行距離や練習にどんな工夫をしているのか。ここでは40代、50代4人の工夫を紹介します。
■40代ランナー 回答から
「その30分を削り出せ! と常に自分に言い聞かせて生活しています。仕事で忙しくても練習を次の日に回さないで22時に仕事が終わっても走ります。月に1度は整体に行き日頃から内臓の調子をよくしておくことも忘れません」(我妻徹さん・41歳。3時間23分16秒)
「サブフォーから3時間半を切るまで5年かかりました。3時間半が切れるようになったのはランニング仲間のおかげです。1人では取り組みにくいインターバル走、高い負荷のトレーニングを仲間と一緒に積み重ねました」(松林栄次さん・48歳。3時間27分54秒)
■50代ランナー 回答から
「スケジュールを週単位に区切り、週に40~50kmと10kmの幅を持たせて目標を設定しています。スピード練習と追い込みは欠かせないので、秋冬シーズンに出来る限りハーフマラソンに出てまとめて練習しています」(桟豊樹さん・50歳。3時間25分5秒)
「56歳ですが20歳上の先輩が3時間台で走っている姿に影響を受けて、毎日通勤ランをしています。疲労が溜まった時は通勤ウォーキングに切り替えて『毎日』走ることに繋がることをやる! を自分に課しました。今回は30~35km走を事前に3回やったので結果が良かったです」(久保田大三さん・56歳。3時間10分21秒)
ランナーズ5月号には、ほかにも多くのランナーの「工夫」と、2月開催のフルマラソン16大会の完走者タイム別分布を掲載しています。
3時間半以内を目標にしているランナーのみなさん、練習時間捻出、練習内容の「工夫」をぜひお読みください。
※個人の記録は東京マラソン2017
(月刊ランナーズ編集部・市村)
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ランニングシューズは「レース用」と「トレーニング用」の2足だけでよい、と考えていたTeamR2の上田怜さん。
シューズの「はき分け」が故障予防とパフォーマンスアップに効果的だと提唱するシューフィッターの藤原岳久さんに、『3足目のシューズ』を提案してもらいました。
シューズのはき分けは記録の向上に通じる
上田●「いわきサンシャインマラソン」で『GOrun5』をはきました。これまでのシューズと比較して、接地の少しのズレや前傾を感じることができ、それに伴い走り方も変化するのがわかり、新鮮で楽しかったです。
藤原●その新しい感覚で走ることが大事なんです。いつもと違うシューズをはくことで、身体の使い方の幅が広がり、様々な筋肉を鍛えることができます。私自身、シューズを何足もはき分けることで故障が減り、昨年は46歳で自己記録を更新しました。
特に『GOrun5』は、かかと部のソールの厚さとつま先部のソールの厚さの差が、通常10mm ほどのところ4mmほどしかない(0mm に近いほど足の自然な動きに近くなると言われている)ので、足の自然な動きを妨げないシューズ。新しい刺激を身体に与え効率的な走りを身につけるには打ってつけの一足です。
上田●こういうタイプのシューズは、もっと脚にくるものと思っていましたが、レース後もダメージは少なかったです。
藤原●私もこのシューズで16kmペース走を、レースペースよりやや速いスピードで行いましたが、軽い上に反発性もあり、今度レースで使っても面白いと感じました。自然な動きを妨げず、なおかつ脚を守る機能もしっかりあって、軽快に走れる。初めての「3足目のシューズ」として、導入しやすい一足ではないでしょうか。今のシューズと併用しながら、週1~2日はこういったタイプのシューズで走り、違う身体の動かし方を感じる、という使い方がおすすめです。
上田●これまで「レースはこのシューズ、トレーニングはこのシューズで」という固定概念がありました。でも同じ距離やスピードでも、シューズを変えることで、違う楽しさを味わえることがわかり、良い意味でそれが崩れました。
藤原●シューズはランニングの「奥行き」を広げてくれるもの。こういったシューズも含め、いろいろなタイプのシューズをはき分けて、ぜひその楽しさを感じて欲しいです。