5月20日(日)に開催された洞爺湖マラソンで女子総合優勝を果たしたのは、地元北海道の藤澤舞さん(43歳)。タイムは歴代2位の2時間44分20秒で自己ベストでした。
実は藤澤さんの昨年までの自己ベストは2016年東京マラソンの2時間50分22秒。病院職員として勤務しながら、43歳にして約6分記録を更新した秘訣を聞きました。
毎朝5時起きで2時間走っていた
「初マラソンは1999年のホノルルで、2003年からは毎年北海道マラソンに出場しています。練習が大きく変わったのは2007年から。ランニングの理論などは知りませんでしたが、毎朝5時から2時間走ると決めて月500~600㎞を走るようにしたんです。ペースはゆっくりですが、自分で決めたことなので、雨でも雪でも休まず走りました。すると、同年の東京国際女子マラソンでサブスリーを達成できたんです。2009年の名古屋国際女子では2時間50分23秒まで伸びました」
距離を減らしてメリハリを付けたら走力アップ
「しかし、以後はなかなか記録が伸びず、2016年の東京で1秒だけ更新。2016年に『年齢的にも何かを変えないと50分が切れない』と札幌エクセルACというチームに加入しました。
それからはコーチのアドバイスを受け、毎朝20㎞ゆっくり走っていたものをメリハリのある内容に変更。週1~2回は16㎞ビルドアップ走や20㎞ペース走を行うようになりました。体幹トレーニングも週2回始め、その分、きつい練習の翌日は完全休養にすることも。これらの取り組みで走行距離は400㎞程度に減りましたが、スピードが出しやすくなったと感じます。
貧血も改善し、今年の大阪国際女子マラソンで2時間47分を記録。その後も板橋Cityとかすみがうらで2時間45分で走れ、今回の洞爺湖もほとんど失速せず自己ベストが更新できました。この勢いで、6月のサロマ湖100㎞ウルトラマラソンでは4位以内に入って9回目の日本代表を目指します!」 (藤澤さん)
(ランナーズ編集部 行場)