12月17日(日)に開催された防府マラソンでは、川内優輝選手(埼玉県庁)が2時間10分3秒で優勝、濱崎達規選手(南城市役所)が2時間11分26秒で2位になるなど、「非実業団」選手の活躍が目立ちました。
その中で25kmまで先頭集団につき、2時間19分54秒で11位となったのが中村高洋選手(京セラ鹿児島)です。中村選手は名古屋大学大学院を卒業後から市民ランナーとして鹿児島で走り続けている34歳。
1万mは28分52秒(2015年)、マラソンは2時間16分34秒(2016年福岡国際)と実業団選手にも劣らない記録を持ちます。
平日は多忙のため夜9時過ぎからしか走れない中で重視しているのが「ジョギングのペース」と「たくさんレースに出ること」だといいます。
平日夜は60~90分のジョギングをキロ6分で走ることも
「平日は会社の同好会の練習会がある水曜日以外は、午前7時から午後9時ごろまで仕事をしていることが多いです。練習は練習会(1000m×5本など)を除くと、9時30分ごろにスタートし、60~90分のジョギングが基本です。速いときはキロ4分で走りますが、練習会やレースの前日はキロ6分ほどで走っています。ペースを変化させることで、睡眠時間が6時間弱でも疲労がたまりにくいのかもしれません」
五輪代表にも勝利! 毎週のように出るレースがモチベーション
「夜遅く帰宅するので、疲れて走りに行きたくないと思うこともあります。そんなときに『走りに行こう』とモチベーションとなるのがレースの存在です。レースでは実業団選手と競り合えることが楽しく、多い時には月3回出走します。
防府マラソンの前も3週連続レースに出場し、2週間前の甲佐10マイル(16km)ではキロ3分を切る47分35秒で走って26位になりました(ロンドン五輪マラソン代表の中本健太郎選手にも勝利)。実業団の選手からすると嫌な存在だと思います(笑)。
今の目標は2月の東京マラソンで自己ベストを出すこと。限られた環境ですが、できれば2時間14分を出したいと思っています」