cat_3_issue_oa-rugbyrepublic oa-rugbyrepublic_0_4b5b467b8ce1_ヴィンピーは桜に憧れ夢を追う 4b5b467b8ce1 4b5b467b8ce1 ヴィンピーは桜に憧れ夢を追う oa-rugbyrepublic 0

ヴィンピーは桜に憧れ夢を追う

 世界選抜メンバーとして来日したリオ五輪銅メダリストのクワッガ・スミスは、ヴィンピー・ファンデルヴァルトのことをあまり知らないようだった。自身はセブンズでキャリアを重ね、会見の質問で名前が出たその男は若い頃に海を渡っていたから、対戦する機会も少なかったのだろう。同じ南アフリカ人が日本代表になった。すばらしい、健闘を祈る。そう言って祝福したスミスだが、南アで特別に目立つ存在ではなかったヴィンピーについて、あまり多くを語ることはできなかった。

 ヴィンピー・ファンデルヴァルトは1989年、南アフリカはノースウエスト州のブリッツという町に生まれた。650を数える日本代表歴代キャップ保持者のうち、南アフリカ出身者は、ジンバブエ人の父と日本人の母の間にプレトリアで生まれた松島幸太朗がいるが、オランダ系白人のアフリカーナーではヴィンピーが初めて桜のジャージーに袖を通す。

「初めての日本代表キャンプを楽しんでいます。みんなよくしてくれる。宗像合宿ではリュウジ(野口竜司)がルームメイトで、まだ大学に通っている彼は英語も上手で、いろいろと助けてくれます。私はまだみんなの名前を憶えている段階なので、これからもっとコミュニケーションをとっていければと思っています」
 シャイで、南アにいた頃からあまりしゃべる方ではない。でも、日本代表のチームメイトの多くは彼のことを「ヴィンちゃん」と呼び、仲良くしてくれることが嬉しい。

 7歳からラグビーを始めた。タックルが得意なのは、13歳までやっていたレスリングの経験も活きているのかもしれない。南アフリカに生まれた子どもだもの、もちろん、スプリングボックスになりたかった。高校南ア代表に選ばれ、才能のある若い選手を発掘する大会でも活躍し、今年のカリーカップ(南ア国内最高峰大会)で断トツ最多34回目の優勝を果たした名門のウェスタン・プロヴィンスに入団した。

 夢へ向かって、順調にエリートコースを進めればよかった。

 しかし、22歳のときにスーパーラグビーチームのストーマーズに昇格したが、ウォームアップゲームで2試合出場しただけ。翌年、イタリアに渡って1部リーグに属するサングレゴリオ・カターニアでプレーするも降格が決まったチームに長くいることはなく、帰国。その後、スーパーラグビー参入が決まって誕生したばかりのサザン・キングズに加わり、のちに古豪ブルズでもプレーしたが、輝くことはできなかった。
 が、2013年にNTTドコモレッドハリケーンズに入団し、日本でプレーしているうちに新しい目標を見つける。いつか日本代表に入りたい――。

 とにかく一所懸命やった。ハングリーに、激しく、泥臭く、献身的に精いっぱい。そして今秋、サプライズコールをもらう。
「日本に住んで5年目ですが、日本代表入りというすばらしい機会を与えてもらって本当に幸せです。家族も喜んでくれて、私のことを誇りに思ってくれています。ドコモの仲間も祝福してくれました」

 10月28日、福岡・レベルファイブスタジアム。世界選抜と対戦するJAPAN XV(日本代表)の5番をつけて先発出場した。
 キックオフで自分のところへボールが飛んできた。ジャンプ。自分より18センチも背が高いRG・スナイマンにプレッシャーをかけられる。ボールは確保できなかったが、なんとか手ではじいて仲間のリーチ マイケルへつないだ。最初のマイボールラインアウトは敵陣深くでチャンスだったが、スローイングが乱れて好機を逃す。その後、ルーズボールに対して果敢なセービングを見せ、力強いボールキャリーもあったが、ジャパンが2本目のPGで得点し相手との点差を8点に詰めた直後のリスタート、リフターとの呼吸が合わなかったか、またもキックオフボールをキャッチできずに観客席からため息がこぼれた。

 世界選抜戦前、親友のルアーン・スミスにタックルするのが楽しみだと言っていた。高校南ア代表や、ウェスタン・プロヴィンスのU19、U21レベルで一緒に汗を流してきた仲間。ヴィンピーがイタリアへ向かった年、ルアーン・スミスはオーストラリアへ渡り、フォースとブランビーズでプレーしていたが、2015年にトヨタ自動車ヴェルブリッツに加入したため、2人は日本で再会する。親友は世界選抜の3番を着ていたから、序盤のファーストスクラム時、視線を向けてニヤリと笑ったが、そのあとはそんな余裕もなくなった。

 後半10分にベンチへ退き、結局、ジャパンは27-47で敗れた。初めて桜のジャージーを着てプレーし、楽しかったが、悔しさが残る。
「キックオフでは、身長がかなりデカい相手からのプレッシャーがすごかった。何度かいいタックルをして、ボールキャリーなど良かったところはあったんですが……。ブレイクダウンはチームとして、また私にとっても課題となりました。マイボールのときクリーンアウトができずにスローダウンされてしまった。相手にトライを量産されたのは、ラックで人数をかけすぎたことも原因のひとつかもしれません」

 親友にビッグヒットはできなかった。
「ラックのところでちょっかいを出されて小競り合いがありましたけど(笑)」

 日本代表のジェイミー・ジョセフ ヘッドコーチは今秋のスコッド発表時、「FWフロントファイブは常に選考が難しいところですが、今回はルースFWでプレーできる選手を2人いれました。それが姫野(和樹)とヴィンピーです」と語っていた。2列と3列でプレーできるのは強みだ。ユーティリテイプレーヤーは重宝される。

 でも同時に指揮官は、「ポテンシャルの高い選手だと思ったので新しく6人を招集しましたが、世界レベルでどれだけ戦えるかは未知。国際試合での強度やプレッシャーに耐えられるか、そのへんもしっかり見ていきたい」と語っている。

 桜のジャージーを着てプレーしたが、今後、テストマッチでキャップを獲得できるかどうかはわからない。
 ヴィンピーは言う。
「私はフランカーでプレーするのが好きなんですが、ロックでも頑張りたいと思っています。日本代表でプレーできるならどのポジションでもかまわない」
 身長188センチのヴィンピーは、ロックとしては世界基準では小柄だ。だからこそ、再びチャンスをもらえるように、世界選抜戦で得た課題に真剣に取り組む。
「ラインアウトの精度を高めたいです。特に優秀な相手ロックとコンテストするときは、ジャンプやサポートを素早くやらないといけない。そして、タックルとボールキャリーは自分のストロングポイントだと思っているので、そこもアピールしたいです。とにかく、チームのためにベストを尽くすだけです」

 11月4日に神奈川・日産スタジアムでおこなわれるオーストラリア代表戦がテストデビューとなったら最高だ。そのあとのトンガ代表戦、フランス代表戦でもプレーしたい。もちろん、2019年の大舞台でも。
「2年後のワールドカップで日本代表としてプレーする自分の姿を、もっと鮮明に想像できるようになりたいです。もしスプリングボックスと再び対戦したら、また今度もジャパンが勝ちます!(笑)」

世界選抜戦で力強く前へボールを運ぶヴィンピー・ファンデルヴァルト(撮影:松本かおり)

合宿中、ヴァル アサエリ愛らとともにファンにサインをする。笑顔はかわいい(撮影:K.TAKENAKA)

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豪州代表主将のモーアが今季かぎりで代表引退!

2017年11月1日 12:00 Getty Images

 オーストラリア代表“ワラビーズ”の主将であるスティーブン・モーアが27日、2017年シーズンをもってインターナショナルラグビーから引退することを発表した。ブランビーズからレッズへの移籍が決まったときにオーストラリア協会とも3年契約を結び、2019年に日本で開催されるワールドカップまでプレーすると見られていたが、34歳になったフッカーは代表から退くことを決断。今年6月のテストマッチシリーズでは、3試合のうち2試合がベンチスタートだった。

 モーアは地元メディアに対し、「私はキャプテンの地位を譲り渡し、これからの4か月は新しいリーダーシップチームを可能な限りサポートしたい」とコメント。
 新キャプテンには、6月のフィジー戦とスコットランド戦でチームをけん引したFLマイケル・フーパー(25歳)の就任が有力視されている。

 モーアは8月19日開幕のザ・ラグビーチャンピオンシップに向けたトレーニングスコッドに入っており、南半球のライバルたちとの戦いに臨む。そして、11月のヨーロッパ遠征がインターナショナルキャリアの最後となりそうだ。また、ワラビーズは今秋来日して11月4日に神奈川・日産スタジアムで日本代表と対戦することが決まっており、ゴールドジャージーを着てプレーする姿を日本で披露するラストチャンスとなる。
 そして、2018年にレッズでファイナルシーズンを過ごしたあと、現役を引退することになりそうだ。

 モーアは2005年の代表デビュー以来、重ねてきたキャップ数は120。ワラビーズ選手としては、SHだったジョージ・グレーガン元主将の139キャップに次ぎ2番目に多い数字で、世界でもトップ10に入る偉大な記録である。ワールドカップには3大会出場し、前回の2015年大会では主将を務めてチームを準優勝に導いた。

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cat_3_issue_oa-rugbyrepublic oa-rugbyrepublic_0_92506b4cd7ac_早実×東京朝鮮、目黒×本郷が4強。東京都第1地区予選 92506b4cd7ac 92506b4cd7ac 早実×東京朝鮮、目黒×本郷が4強。東京都第1地区予選 oa-rugbyrepublic 0

早実×東京朝鮮、目黒×本郷が4強。東京都第1地区予選

 冬の花園「第97回全国高校大会」出場を争う東京都第1地区予選の準々決勝が10月29日におこなわれた。台風22号の影響で豪雨の中、早稲田実業は早大学院との「エンジと黒」対決を15-5と逆転で制した。東京朝鮮は今季、都ベスト16に入るなど力をつけている都小山台から13トライを奪い81-0で快勝した。2大会ぶりの全国を目指す。
 今季、新人大会と春季大会を制している目黒学院、7大会ぶりの出場を狙う本郷も勝ち進んだ。

東京朝鮮高部員が必死の水かきを続けた(撮影:見明亨徳)

早大学院NO8田中が先制トライを奪う(撮影:見明亨徳)

■早実が後半、逆転で早大学院に辛勝

 東京朝鮮高グラウンドでおこなわれた試合。朝から降り続く豪雨でグラウンドの一部は「水没」し「あそこでラックになり顔を沈めたら溺れる怖れがある」(関係者)という状態。試合開始前から朝高ラグビー部員が必死で水かきを続けていた。

 試合は前半から学院の入りがよくボールをつなぎ早実陣へ入る。ディフェンスも決まっていた。
 5分すぎから早実が学院陣へ。反則を得るとタッチへ蹴りだしラインアウトからの展開を狙った。ところが約10分間に4回つかんだラインアウトも2回は投入ミス、2回は確保するもノックオンなど自ら機会を潰した。
 先制は学院だった。前半終了間際5分間は学院が主導権を握った。29分、早実ゴール前で右ラインアウト。モールで押す。出たボールをNO8田中智幸がインゴールへ運んだ(5-0)。

 5点リードを奪われた早実。後半は戦い方を変えてきた。「不確実なラインアウトにこだわらずボールを確保する」(大谷寛ヘッドコーチ)。
 4分、学院22メートルの反則をタッチへ蹴らずスクラムを選択した。グラウンド左からのスクラム、ボールを短くつなぎ徐々に学院ゴールへ迫る。ラックからFL牛山朝陽が右中間トライラインを越え同点に追いついた。
 その後、お互いに意地でぶつかり合う。学院が早実ゴール前に迫るも倒れ込みで届かず。そして、歓喜は早実に。17分、FL小川瑞樹が逆転トライを奪う。コンバージョン(G)も主将・中西亮太朗が決めて12-5。中西は25分にPGも成功し、15-5で同窓対決を制した。

 学院・渡辺千明監督は「前半は0-0でも良かった。自信があったラインアウト→モールでトライしリードしたので、勝てると思った。早実のラインアウトは分析してきたし、ディフェンスも良かったが。後半、早実がアタックを変えてきたのにやられた。来季は規律のところを修正していきたい」と、あと一歩の勝利と第70回大会以来(27大会ぶり)の出場を逃し悔しさをにじませた。

 辛勝の早実。大谷ヘッドコーチは「学院とは厳しい戦いになると話していた。きょうはコンディション、天候もあり前半をうまく戦いたかった。フォワード勝負で負けてしまった。後半、シンプルな戦い方へ中西を中心に選手は切り換えてくれた。学院と冬の予選で試合をしたのは自分が高3の時、1995年10月が最後。試合は負けたのでリベンジできて個人的には良かった。準決勝(東京朝高)もフォワード戦になるので修正したい」。昨年度決勝で敗れ(東京高に12-33)、花園を逃した思いをぶつけていく。

東京朝鮮高は自慢のラインアウト→モールで7トライ(撮影:見明亨徳)

■東京朝高がモールで小山台を粉砕

 朝高が立ち上がりからフォワードがセットプレーを起点に都小山台を圧倒した。
 前半5分、小山台陣で左ラインアウトを得るとモールで押し込みPR孫蒼伊がボールをインゴールへ置いた。9分には右ラインアウトをモールで押し順目へ展開、トライを奪う。13分には小山台が自陣ゴール前で回したパスをCTB崔豪然がインターセプトし中央へトライした。さらにスクラムからの1トライを加えたあと、23分には小山台22メートルの外側ラインアウト→モール、インゴールまで押し込んだ。2分後にもラインアウト→モールで追加した。Gは前の試合で不調だったCTB洪洋極が豪雨の下で確実に決め、前半で6T3G、36-0と試合を決めた。
 後半も7トライを決め計13トライ、81-0で4強入りした。13トライ中ラインアウト→モールから7トライを取り切った。

 邵基学(ソ・キハク)監督は試合後、グラウンドの水かき作業を指示していた。「きょうは一つ一つプレーの精度を高めていこうと生徒に話した。得意のモールでトライを取れたので安心。次の早実は天候が良ければボールを回してくるのでディフェンスが大切になってくる。まずは早実の分析をする」。
 両校と決勝であたるもう一つの準決勝は目黒学院×本郷。
 第2地区の準決勝(國學院久我山×明大中野、東京×保善)とともに11月5日、江戸川陸上競技場でおこなわれる。
(文:見明亨徳)

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MVPは日体大・光月。太陽生命ウィメンズSS保土ケ谷大会

 台風22号の影響で、予定されていた日程は途中で打ち切りとなった。しかし、大雨にも闘志は揺るがなかった。

 10月28日、29日に開催された「太陽生命ウィメンズセブンズシリーズ2017」保土ケ谷大会。29日には大会のクライマックスが待っているはずだったが、朝から雨、雨、雨。全国各地に大雨を降らせた台風22号の影響は横浜にもおよび、大会は観客、選手の安全確保と競技運営の困難さのため大会終盤の試合はキャンセルされた。

 7位決定戦以降の試合が中止された結果、1位と2位は同率1位、3位と4位は同率3位、5位と6位は同率5位、7位と8位は同率7位とされた今大会。それぞれの順位は、下記のようになった。

1位:ARUKAS QUEEN KUMAGAYA WOMEN’S SEVENS RUGBY FOOTBALL CLUB
1位:日本体育大学ラグビー部女子
3位:追手門学院女子ラグビー部VENUS
3位:千葉ペガサス
5位:東京フェニックスRC
5位:チャレンジチーム
7位:カ・ラ・ダファクトリーRugirl-7
7位:北海道バーバリアンズディアナ
9位:YOKOHAMA TKM
10位:RKUラグビー龍ケ崎GRACE
11位:石見智翠館高等学校
12位:Rugirl-7 WEST

※同率順位の獲得ポイントは、1位19ポイント、3位15ポイント、5位11ポイント、7位7ポイントがそれぞれに与えられた。

 大会MVPには、日体大ラグビー部女子の主将を務めた光月三智(こうづき・みさと)が選ばれた。「こんな雨の中での試合はちょっと記憶にない」と話した同主将は戦いを終えて、こう話した。
「悪いコンディションの中でも、日体大としてやりたいことはやれて、最後の厳しい試合も勝ててよかった。(カップ準決勝の)追手門大には北海道の大会(北海道知事杯)で悔しい思いもしていたので。(今大会中は)予定していたことと違ったことも起きたけど、日体大らしいプレーはできました」

 打倒アルカスを掲げている同チームだけに、キャプテンは言った。
「アルカスを倒して優勝しないと意味がないので、次大会こそ」
 その太陽生命ウィメンズセブンズシリーズ2017の今季最終戦(第4戦)は、11月11日、12日に静岡県裾野市で開催される。

大会MVPの日体大ラグビー部女子、光月三智主将(撮影/松本かおり)

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cat_3_issue_oa-rugbyrepublic oa-rugbyrepublic_0_e1110edcb969_NZ×豪州の伝統戦、来年10月に日本で開催か e1110edcb969 e1110edcb969 NZ×豪州の伝統戦、来年10月に日本で開催か oa-rugbyrepublic 0

NZ×豪州の伝統戦、来年10月に日本で開催か

2017年11月1日 12:00 BBM

 ラグビーフィーバー再燃は、ワールドカップ前年から起きるかもしれない。
 タスマン海をはさんで強烈なライバル心を持つ楕円球大国同士のガチンコ対決が、再び日本で開催される可能性があることが明らかになった。
 オーストラリアのメディア『FOX SPORTS』が報じたもので、ニュージーランド代表“オールブラックス”とオーストラリア代表“ワラビーズ”との間で争われる「ブレディスローカップ」が、来年10月下旬に日本でおこなわれる見通しだという。オールブラックスは2018年11月3日に日本代表と対戦するため来日することが決まっており、ワールドカップ開催を控えラグビー熱が高まる日本で、ビッグゲームが連続で開催されることになりそうだ。

 1931年、ニュージーランド総督だったブレディスロー卿が、両国の良きライバル関係を記念し、定期戦に優勝杯を寄贈。それから戦い自体が「ブレディスローカップ」と呼ばれるようになり、いくつもの名勝負が生まれてきたこの伝統対決は、プロモーションを目的として2008年に初めて第三国での試合を香港で開催。2009年10月31日には東京・国立競技場でもおこなわれ、4万4449人が熱狂していた。

 日本でのブレディスローカップ開催が再び実現すれば、9年ぶり2回目となる。
 2019年のワールドカップで優勝を狙う両チームにとっては、その前年に開催国の気候や環境などを直接知り、準備を進める絶好の機会となりそうだ。

 オールブラックスとワラビーズは2015年のワールドカップ決勝でも対決した強豪チーム。ブレディスローカップは2003年に奪還したオールブラックスが15年連続でキープし続けているが、今年10月21日にブリスベンでおこなわれた試合は、シリーズの決着がついたあとの第3戦だったにもかかわらず両チームは激闘を繰り広げ、ワラビーズが23-18で2年ぶり(8試合ぶり)にオールブラックスを倒している。

 なお、現在世界ランキング3位のワラビーズは、今週土曜日(11月4日)に神奈川・日産スタジアムで日本代表と対戦するため、水曜日に日本に到着する予定。

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cat_3_issue_oa-rugbyrepublic oa-rugbyrepublic_0_c8e4418a918f_山沢拓也も日本代表に追加招集!ビッグチャレンジへ c8e4418a918f c8e4418a918f 山沢拓也も日本代表に追加招集!ビッグチャレンジへ oa-rugbyrepublic 0

山沢拓也も日本代表に追加招集!ビッグチャレンジへ

2017年11月1日 12:00 Hiroaki. UENO

 今週末から始まるテストマッチシリーズへ向けて福岡市で合宿をおこなっている日本代表に、パナソニック ワイルドナイツのSO山沢拓也(23歳)が追加招集されることが日本ラグビー協会から発表された。山沢は31日の午後に合流する予定。

 10月中旬におこなわれた日本代表候補の強化合宿に参加するも、この秋4試合を戦う日本代表のメンバー(当初34人)には入っていなかった山沢。しかし、日本代表と対戦する世界選抜の一員に選ばれ、先週土曜日に福岡・レベルファイブスタジアムでおこなわれた同試合では後半29分からの出場だったものの、わずかなプレー時間で存在感を示し、日本代表のバックスに負傷が相次ぎSOもできる山中亮平も離脱したため、山沢にチャンスがめぐってきた。

 高校時代から注目されていた山沢は、筑波大学4年生だった昨年、パナソニック ワイルドナイツに加入して史上初の学生トップリーガーとなった。そして今年4月29日の韓国代表戦(アジアラグビーチャンピオンシップ)で日本代表デビューを果たし、これまで3キャップを獲得している。

 日本代表メンバーではWTBの山田章仁とマレ・サウも負傷離脱しており、山沢と同じく世界選抜で活躍したワイルドナイツの仲間、WTB藤田慶和が追加招集されて29日に合流している。

 日本代表は11月4日に神奈川・日産スタジアムで世界ランキング3位のオーストラリア代表とテストマッチをおこなう。その後はフランスに遠征し、トンガ代表戦(現地時間18日)、フランス代表戦(同25日)に臨む。

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cat_3_issue_oa-rugbyrepublic oa-rugbyrepublic_0_47801925a376_『4年に一度じゃない。一生に一度だ。』 47801925a376 47801925a376 『4年に一度じゃない。一生に一度だ。』 oa-rugbyrepublic 0

『4年に一度じゃない。一生に一度だ。』

2017年11月1日 12:00 ラグビーリパブリック

 ラグビーワールドカップ2019組織委員会は10月31日、同大会の公式キャッチコピーを「4年に一度じゃない。一生に一度だ。- ONCE IN A LIFETIME -」に決定したと発表した。

 2019年、日本で、そしてアジアで初めて開催されるラグビーワールドカップ。ラグビー伝統国以外での初めての開催という点で、まさに「新たな歴史をつくる大会」と言える。
 大会組織委員会は「スタジアムで試合を観戦される全ての人々、特に、少年・少女たちにとって、『一生心に刻まれる』ような大会を、携わる全ての人々と一緒になって創りあげてまいります。『初めて』という経験は二度とやってこない『一生に一度』の経験です。ぜひ、スタジアムで、その熱狂と興奮を感じていただきたいという想いから、この大会公式キャッチコピーを作りました」とコメントした。

 開幕まで2年をきり、11月2日にはいよいよ試合日程が発表され、各開催都市でどの試合が観戦できるのか明らかになるが、チケット購入のために必要となる「チケットID」の登録はすでに124の国と地域からされているという。国内と海外の登録割合は国内54%、海外46%で、トップの日本から、イギリス、オーストラリア、ニュージーランド、アイルランド、アメリカと続き、上位15か国・地域のなかにはシンガポール、香港、オランダ、スイス、マレーシアなども含まれている。

 また、今年7月におこなわれたインテージ社の『スポーツファン調査』によると、ラグビーワールドカップ2019日本大会の認知度は全国平均で51.0%、開催12都道府県平均で53.3%だったという。なお観戦意向に関しては、全国で7.8%、開催12都道府県平均で9.0%だったことも明らかになった。大会組織委員会はこれをうけ、「大会認知、関心のさらなる向上に取り組んで参ります」とコメントした。

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cat_3_issue_oa-rugbyrepublic oa-rugbyrepublic_0_d7d700763d5b_世界選抜で輝いた藤田慶和が日本代表に追加招集!  d7d700763d5b d7d700763d5b 世界選抜で輝いた藤田慶和が日本代表に追加招集!  oa-rugbyrepublic 0

世界選抜で輝いた藤田慶和が日本代表に追加招集! 

 日本ラグビー協会は29日、福岡市で合宿をおこなっている日本代表から、WTB山田章仁(パナソニック)、CTB/WTBマレ・サウ(ヤマハ発動機)、CTB/SO山中亮平(神戸製鋼)、FL/NO8松橋周平(リコー)の4選手が負傷のため途中離脱し、パナソニックのWTB/FB藤田慶和が追加招集されることになったと発表した。

 2015年ワールドカップ出場を含め日本代表29キャップを持つ藤田は、28日に福岡・レベルファイブスタジアムでおこなわれたジャパンラグビーチャレンジマッチで世界選抜の11番をつけて先発出場し、日本代表相手に2トライを挙げて勝利に貢献。
 試合後、「パナソニックでもあまり試合に出られず、結果ばかりを求めていた自分がいたが、いまは初心に帰って楽しむということを意識してやってる。世界選抜で刺激をもらった」と話していた。

 また、世界選抜を指揮したパナソニックのロビー・ディーンズ監督は、「藤田は左肩の手術から回復して、ほぼ80分間プレーしきって、あのパフォーマンスに戻ってきてくれたのは非常に嬉しいこと。日本代表にとっても、層を厚くしたかなと思う」と語り、大舞台で力を発揮した24歳のヤングスターを称えていた。

 追加招集した日本代表のジェイミー・ジョセフ ヘッドコーチは、「昨年は怪我があったため藤田のプレーをあまり見ることができなかったが、アタックコーチのトニー・ブラウンも彼をよく知っている。9月にNDS(ナショナル・デベロップメント・スコッド)キャンプに呼んだ際、彼はフィットネステストで一番の結果を出した。ただ、我々はトップリーグで彼を充分見る機会がなかった。彼が昨日我々に対して見せたパフォーマンスは、彼がベストに戻ったことを証明してくれた」とコメント。

 日本代表は11月4日に神奈川・日産スタジアムで世界ランキング3位のオーストラリア代表に挑み、その後はフランスに遠征してトンガ代表戦(現地時間18日)、フランス代表戦(同25日)に臨む。

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cat_3_issue_oa-rugbyrepublic oa-rugbyrepublic_0_43b399b1a8c6_姫野、日本代表デビュー戦に燃える 43b399b1a8c6 43b399b1a8c6 姫野、日本代表デビュー戦に燃える oa-rugbyrepublic 0

姫野、日本代表デビュー戦に燃える

 デビュー前日の姫野和樹はリラックスしていた。この一週間、いい準備ができているからだ。
「自分の一番いいマインドというのを知っているので、いまはすごくいい状態かなと思います」
 この秋、日本代表に初選出され、本日(28日)福岡・レベルファイブスタジアムでおこなわれる世界選抜戦で先発する。テストマッチではないが、姫野が日本代表として臨む初めての試合だ。
「日本代表のジャージーは特別なものですし、ラグビー選手にとって夢。責任が重くのしかかるジャージーだと思っています。テストマッチじゃないですけど、ジャージーを着る意味として、全力でやらないといけない。自分のパフォーマンスを最大限発揮できるように、いい準備をして試合に臨みたいです」

 ジュニア・ジャパンとU20日本代表を経験し、帝京大学在籍時から注目されてきた有望株。トヨタ自動車ヴェルブリッツに加入してルーキーながら主将を任され、今季トップリーグでは全試合出場中、その活躍ぶりにジェイミー・ジョセフ日本代表ヘッドコーチも熱い視線を注いでいた。

「姫野は強いボールキャリアーであり、リーダーシップを持った選手。彼のそういうところのスキルも非常に買っている。まだまだこれからの選手ですが、彼自身もジャパンでプレーすることを楽しみにしていると思うし、我々も楽しみにしています。彼はルースFWもできるしロックもできるので、貴重な選手」

 指揮官からそう期待されている23歳のシャイニングスターは、トヨタ自動車ではフランカーとしてプレーするが、世界選抜戦では背番号4をつけることになった。
「ロックとしてもいいパフォーマンスを出していきたいと思いますし、自分の持ち味というのはやっぱり、ランとワークレートの部分だと思っています。それにプラス、ロックなのでセットプレーの部分は求められてくるので、そこは本当に、自分としては大きなチャレンジだと考えています。(身体の大きな相手に対して)自分たちのラインアウトの精度を高く、シンプルに速さとテンポで持っていきたい。うまくいかないこともあると思いますが、落ち着いて、自分のやるべきことをやれればなと思います」

 ジョセフ ヘッドコーチは、今回ジャパンに選出した新しい6選手について、ツアー中にチャンスを与えて彼らの力量を見たいと考えている。国際試合での強度やプレッシャーに耐えられるか、見極めていくつもりだ。

 2年後のワールドカップへ向けて、すでに競争は始まっている。姫野も、デビュー戦でしっかりアピールしたい。
「結果を残さないと、次のオーストラリア戦(11月4日/神奈川・日産スタジアム)もそうですが、2019年のワールドカップへ向けて生き残れるかどうかというのはわからないので、世界選抜戦は後先考えずに全力でチャレンジしていきたいです。最初から全開で行けるところまで行く。後のことは考えずに、しっかりいまを全力で。しっかりチャレンジして、自分のやるべきことをやるだけです」

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cat_3_issue_oa-rugbyrepublic oa-rugbyrepublic_0_517f30f5e66b_vol.10 ジョセファ・リリダム(NTTドコモ) 517f30f5e66b 517f30f5e66b vol.10 ジョセファ・リリダム(NTTドコモ) oa-rugbyrepublic 0

vol.10 ジョセファ・リリダム(NTTドコモ)

【トゥキリロテ ダウラアコ(北海道バーバリアンズ)→ジョセファ・リリダム(NTTドコモ)】

「トゥキリとは日本で出会いました。北海道セブンズに流経大のメンバーとして出場した時です。彼は有名なラグビーファミリー出身ですから、私はフィジーにいた頃から知っていました。仲良くなったのは香港セブンズ(2014年3月・セブンズワールドシリーズ コアチーム昇格決定大会)に日本代表として一緒に遠征した時から。12月のドバイセブンズも一緒でしたが、今は親友です」

「フィジーのナンディに生まれました。国際空港があり、3番目に大きな都市です。父(ウイリアム)は7人制、15人制ともにフィジー代表で、15人制ではウイング、センターとして南アフリカ、オーストラリアとも対戦しています。日本でもプレーしていた伝説のセレヴィと同年代。祖父もフィジー代表で、私が家族で初めての日本代表です。私の弟・ウイリアムは、カウンティーズ・マヌカウ(ニュージーランド)でプレーしています。ポジションはロックでITMカップに出場しました。父は彼のことが大好きで、同じ名前をつけた(笑)。これはフィジーではOKです」

「フィジーではラグビーリーグ(13人制)から始めて、高校時代はラグビーユニオンでプレー、U18フィジー代表候補でした。その後、シドニーのゴードンクラブでプレーしていました。当時の夢はフランスでプロラグビー選手になること。日本との縁は、流経大の内山(達二)監督が来てくれて、勧誘してもらった。最初は授業が大変でしたが、今思えばそれがよかった。1年の時に初めて関東大学リーグ戦を優勝できたのはいい思い出です。今年も楽しみに見ていますが、チームは年々良くなり、強くなっています」

「大阪の生活は非常に楽しいですね。食べ物も自分には合っています。特にお好み焼きは大好物。ラーメンもこちらの方がおいしい気がします。ドコモの選手たちは皆親切ですし、施設も素晴らしくて成長するには最高の環境です。春は好調で、試合に出場できましたが、開幕前に肉離れをして、公式戦にはあまり出場できていません。コーチからは〝モチベーションを保ち続けろ″と言われているように、残り少ないですが出番を待ちたいと思います」

「私は15人制・南アフリカ代表のファンでした。だから、チームに学生時代から見ていたブルソーがいるのには興奮しました。しかも、秋からはポラード、エツベスなどが来て驚いています。写真ばかり撮ってもらっている(笑)。私は外国人選手枠なので、その人たちとポジションを争いますが、自分の持ち味の部分で勝負しないといけません」

「7人制日本代表に選ばれていますが、リオのオリンピックはプレーできません。今目指しているのは15人制の日本代表入りです。そのためにはトップリーグでアピールしなければなりません。秋のワールドカップで日本の成長に感動しましたし、私もそこにいたい。そう思うようになりました。ウイングとしては、多くのライバルがいますが、挑戦したいですね」

「私が紹介するのは天理大のジョシュア・ケレビ。彼とは、フィジーの高校時代によく対戦しました。彼はフィジーではフォワードでしたが、天理でバックスとしてプレーしています。素晴らしい選手ですよ。彼の弟・サムはスーパーラグビーのレッズにいます」
(取材:福田達)

【Player Profile】
ジョセファ・リリダム Josefa LILIDAM
NTTドコモレッドハリケーンズ(WTB/CTB)
身長190センチ、体重97キロ。1989年9月5日、フィジー生まれ。
ラトゥナヴラカレッジ → 流通経済大学 → NTTドコモレッドハリケーンズ。
セブンズ日本代表

2014年3月、香港で行われたコアチーム昇格大会で優勝。中央がリリダム(撮影:毛受亮介)