[東京 13日 ロイター] - 石原伸晃経済再生相は13日、2016年10―12月期実質国内総生産(GDP)が4四半期連続でプラス成長だったことを踏まえ、「雇用・所得環境の改善が続く中で、緩やかな回復基調が続いているとの認識に変わりはない」との談話を発表した。
景気の先行きについては「緩やかに回復していくことが期待される」とする一方、「海外経済の不確実性や金融資本市場の変動の影響に留意する必要がある」と指摘した。経済の好循環を継続させるための鍵は今年の賃上げとし、「今年の春季労使交渉において成果が出ることを期待する」とも述べた。
談話発表後に記者会見した石原再生相は、昨年夏の経済対策の効果が新年度以降に顕在化すると指摘した。今後の海外経済のリスクに関しては、欧州各国で行われる重要選挙や中国の動向を注視すると語った。
石原再生相はまた、会見の中で日米首脳会談の成果についても「いいスタートが切れた」と評価。これまで、トランプ米大統領の発言で為替が短期的に変動したことも踏まえつつ、経済面での日米関係強化に向けた議論の推移を見守る考えを示した。