[サクラメント(米カリフォルニア州) 5日 ロイター] - 米カリフォルニア州議会で多数派を占める民主党が5日、不法移民の強制送還などを掲げるトランプ次期米政権の取り組みから州内の移民を守る法案を提出した。来年1月20日のトランプ新大統領就任を前に、同氏の政策に対抗する姿勢を早くも打ち出した。
法案は、強制送還に直面する移民の弁護士費用を賄う基金を設置するとともに、刑事訴訟を専門とする弁護士に移民法の教育を提供する内容となっている。
カリフォルニア州には人口の約7%に当たる270万人以上の不法移民が居住する。
11月8日の大統領選では民主党のヒラリー・クリントン候補の得票率がトランプ氏を28%ポイント上回り、民主党支持が際立った。州議会も民主党が上下両院で3分の2の議席を占めている。