[サンフランシスコ 21日 ロイター] - 米短文投稿サイトのツイッターは21日、複数アカウントからの同一内容の投稿を禁止すると明らかにした。ロシアなどがツイッターで偽情報を拡散させたとして批判が集まっており、同社は対応を進めている。
ツイッターは、利用者がソフトウエアを使って投稿をお気に入り(「いいね」)に登録したり、複数アカウントから投稿をリツイート(転載)することを禁止する。
複数アカウントに対し同一のメッセージを投稿したり、複数アカウントから同時にリツイートやお気に入り登録を行うと、注目されている話題として「トレンド」リストに表示され、利用者間で口コミで広がっているかのような誤った印象を与える恐れがある。
ツイッターでは近年、「ボット」と呼ばれる自動投稿プログラムを通じて誤ったニュースや海外からのプロパガンダが作成されたとみられており、利用者や西側諸国から偽情報の拡散を防ぐよう圧力を受けている。
利用者には3月23日まで対応期間が設けられ、以後はアカウント停止などの措置が取られるもようだ。ただ、地震警報など多くの人に役立つ「ボット」は対象外。
同社ポリシーチームのヨエル・ロス氏は発表文で、新規定は「情報のクオリティー」を改善することが目的だと説明。「米国など世界中の選挙といった、ツイッター上での重要な会話が悪意ある活動の標的にならないようにする重要な変更だ」と述べた。