cat_1_issue_oa-newspostseven oa-newspostseven_0_e5b9d9bd78fb_不倫しやすい男性の“ある遺伝子”に変異、驚きの実験結果 e5b9d9bd78fb e5b9d9bd78fb 不倫しやすい男性の“ある遺伝子”に変異、驚きの実験結果 oa-newspostseven 0

不倫しやすい男性の“ある遺伝子”に変異、驚きの実験結果

2019年1月25日 11:00 NEWSポストセブン

「あの家の人はみんな離婚するわね」、「やっぱり、離婚家系ってあるのかしら」と、世間を騒がせているのは、昨年、河野景子さん(54才)と離婚した元貴乃花親方(46才)の一家。

 何しろ、息子・花田優一(23才)、兄・花田虎上(48才)、母・藤田紀子(71才)と、家族みんながバツイチなのだ。

 ほかにも、「不倫は文化」発言の石田純一(65才)と、二股交際や離婚を繰り返したいしだ壱成(44才)や、辺見マリ(68才)とえみり(42才)…離婚や不倫が「連鎖」する家系は少なくない。


◆不倫男性には遺伝子に特定の変異がある


「科学的には、それは当然のことなのです」と語るのは、『「浮気」を「不倫」と呼ぶな』(WAC)の共著がある動物行動学者の竹内久美子さんだ。 

「欧米では、結婚生活と遺伝の関係についての研究が進んでいます。そこでは『不倫遺伝子』の存在が明らかになりました」

 なんとも衝撃的だが、なかでも注目は、2008年にスウェーデンのカロリンスカ研究所が発表した不倫に関する研究だ。国内の双子男性552組とそのパートナーの遺伝子を調べたところ、不倫経験がある男性のある遺伝子に特定の変異があることがわかった。それは、「バソプレッシン」というホルモンに作用する遺伝子である「AVPR1A遺伝子」。この遺伝子の変異型を「アリル334」と呼び、これを多く持つと、パートナー以外の女性に目移りする傾向があったのだ。

「バソプレッシンは『父性愛のホルモン』と呼ばれるホルモンで、パートナーへの愛情が芽生えて、家族を守ろうという意欲が生じることに関係します。ですので、『AVPR1A遺伝子』に変異があると、父性愛が機能せず、妻や子供に愛情を持たなくなるため、不倫に走りやすくなると考えられます」(竹内さん)

 この“変異した「AVPR1A遺伝子」”、つまり「アリル334」を2つ持つ男性は、持たない男性に比べ、過去1年以内に不倫や浮気が原因で離婚危機を経験した割合が2倍以上だったのだ。

 またバソプレッシンは「テストステロン」という男性ホルモンとセットになって働くが、テストステロンの量と、不倫にも因果関係があるという。

「恋愛学者」として知られる早稲田大学国際教養学部教授の森川友義さんが指摘する。

「テストステロンは、男っぽさや闘争本能に関係するホルモンです。このテストステロンが多いほど性欲が強くなり、“誰かと浮気したい”という気持ちが芽生えます」

 テストステロンの量は遺伝的であると考えられており、持って生まれたテストステロンは、自分の意思で増やしたり減らしたりはできない。

「ところが興奮状態におかれると、ヒトは短期的にテストステロン値が上昇します。このため、プロスポーツ選手や芸能人などハイになりやすい人はテストステロンが多く、不倫に走る傾向があります。一方で、勝敗に仕事が左右されにくい公務員や農業従事者は、感情が安定し、テストステロンが抑制されているので、不倫経験者も少ないと考えられます」(森川さん) 

 男性だけでなく女性にもテストステロンは存在する。

「女性は50才前後になると閉経を迎えますが、その十数年前からテストステロンが増加して性欲が高まります。このため、年長の女性ほど不倫に走りやすいことがわかっています」(竹内さん)

※女性セブン2019年2月7日号

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cat_1_issue_oa-newspostseven oa-newspostseven_0_e8e7d064d8f0_大林宣彦監督「撮りたい映画がたくさん。死んでいる暇ない」 e8e7d064d8f0 e8e7d064d8f0 大林宣彦監督「撮りたい映画がたくさん。死んでいる暇ない」 oa-newspostseven 0

大林宣彦監督「撮りたい映画がたくさん。死んでいる暇ない」

2019年1月25日 11:00 NEWSポストセブン

「がんが骨に転移しています」──昨年10月、医師にそう告げられると、大林宣彦(81)は微笑みながら意外な言葉を口にした。

「『ああ、よかった』と呟いていたんです。先生には『がんになって喜んでいる人はそうそういませんよ』と驚かれましたけど、見つかったからこそ治療できる。絶望なんて気持ち、全然ありませんでした」

 2016年8月、大林は映画『花筐/HANAGATAMI』のクランクイン直前にステージ4の肺がんで余命3か月の宣告を受けたが、特定の遺伝子変異のある人にしか効かないとされる抗がん剤「イレッサ」によって一時はがんが消えたというから、今回の骨転移は大きなショックだったはずだ。

 放射線治療の前に、医師は努めて冷静に「5日ほどで髪の毛が抜け始め、2週間もすればすべてなくなります。副作用も避けられません」と通告した。

「断言されると反抗したくなるんです。『僕の髪は絶対抜けない。賭けましょう』と宣言したら、治療が終わった翌日までフサフサしていた。先生に『賭けに勝ちましたよ』といったら、『負けました』と笑って頭を下げられました」


 ところが、賭けに決着がついた夜、頭を洗うと髪の毛がすべて抜け落ちた。

「不思議なもので、しばらくすると抜ける前は白髪だったのに、黒髪が生えてきたんです。しかも、2週間の放射線治療が終わると、がんが消えてなくなりました。人間の身体って、その人の意志でどうにでもなるんですよ」

 穏やかな語り口で淀みなく語りかける大林は、1月9日に81歳を迎えた。移動の際は車椅子に頼ることも多く、かつてのように自由に身体が動くわけではない。それでも昨夏、故郷の広島・尾道で新作『海辺の映画館─キネマの玉手箱─』の撮影を約1か月半行ない、10月には『花筐』の上映会で北海道・芦別まで出向くなど、驚くほど精力的に活動している。

「できれば、飛行機や新幹線にはあまり乗りたくない。本当は、在来線で行きたかった。時間と距離がシンクロしていないと気持ち悪いんですよ。飛行機を使うと、浜松より九州のほうが近いでしょ? 地図はどうなっているんだといいたくなるんですよ」


 誰もが素直に受け入れることにも、違和感を持ち続ける。思えば、大林は社会の通念を打ち破りながら人生を歩んできた。1960年代半ばから1970年代にかけて、CMディレクターとしてチャールズ・ブロンソンの「マンダム」などを演出し、ハリウッドスターが日本のCMに出演する足掛かりを作った。その手腕が認められ、1976年に東宝から映画監督の依頼を受ける。

 助監督から監督に昇格する業界のルートを歩んでいないことで反発を買い、映画『HOUSE』の公開は立ち消えそうになる。しかし、物語のコミック化やラジオドラマ化などメディアミックスを自ら仕掛けて一大ブームを巻き起こし、映画化に漕ぎ着けた。

「他の業界の人間が、いきなり監督を務めるなんてありえなかった。日本映画史上初めてです。でも、壁を感じたことはありません。いつも楽しかった」

『転校生』、『時をかける少女』、『さびしんぼう』という“尾道三部作”で映画監督としての地位を確固たるものに。1989年には“世界のクロサワ”黒澤明監督出演のCM演出を、本人から直々に依頼された。

「クロさんは『撮りたい映画はいつも30本くらいある。でも、どの1本をやるか俺が決めるわけにはいかない。旬じゃない時に表現者がいくら表現しようとしても無駄だよ』といってました」


 年内公開予定の新作映画は、現代の若者がタイムスリップし、原爆投下直前の広島にやってくるという内容。現在、編集作業に日々取り組んでいる。

「体調を考えて仕事は昼から夕方6時ごろまでと思っていても、気づくと11時になっていたりします。病気になっても、ここまで生きてきた意味を考えると、戦争を知る最後の世代としてその悲惨さを伝える責務を痛感します。まだまだ撮りたい映画がたくさんあって、死んでいる暇はないんです(笑い)」


 大林宣彦はどんな状況でも、ただひたすら前だけを向いている。

■撮影/佐藤敏和、取材・文/岡野誠

※週刊ポスト2019年2月1日号

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cat_1_issue_oa-newspostseven oa-newspostseven_0_e885ee192d07_阿川佐和子が描く、介護の「暗いイメージ」を一変させる小説 e885ee192d07 e885ee192d07 阿川佐和子が描く、介護の「暗いイメージ」を一変させる小説 oa-newspostseven 0

阿川佐和子が描く、介護の「暗いイメージ」を一変させる小説

2019年1月25日 07:00 NEWSポストセブン

【著者に訊け】阿川佐和子さん/『ことことこーこ』/角川書店/1620円

【本の内容】

 結婚10年目にして離婚、両親の暮らす実家に帰ってきた香子。弟夫婦とその子供が帰ってきた正月、最初に感じたのは、母・琴子のちょっとした異変だった。「お前たち、気付いているかどうか知らないが」と前置きしながら父が言う。〈母さんは呆けた、母さんは呆けた、母さんは呆けた!〉。認知症が徐々に深刻化していくなかでも、落ち込むばかりではなく、明るく奮闘する香子の姿を描く介護小説。

 漢字で書くと、「琴子と香子」。38才の香子は、離婚して10年ぶりに戻った実家で母琴子の異変に気づく。どうやら母は認知症になったらしいのだ。フードコーディネーターの仕事を始めたばかりの香子は、周りの助けも借りて、つまずきながらも介護に仕事に奮闘する。

 阿川さん自身も、2015年に父を看取り、今も認知症の母を介護するなかで書いた、「明るい介護小説」である。

「認知症を扱った映画も小説も、胸が痛くなるものが多いでしょう? 私が書くなら、明るい話を書けないかな、と。幸い、うちの母は明るい認知症なので(笑い)。もちろん初めのうちは『こんな母じゃなかった』と思うこともありましたし、母自身も苦しかったりしたでしょうけど、つい笑っちゃうようなことも多くて。そういう面白い面も書けたらな、って。そのほうが自分も救われますしね」


 おいしそうな家庭料理がいくつも出てくる、魅力的な料理小説でもある。母と娘をつなぐのは台所の記憶で、母のメニューが娘の仕事に新しい展開をもたらす。小説に出てくるレシピのなかには、実際に阿川さんのお母さんが作っていたものもあるそうだ。

「母は結婚するまでほとんど料理をしたことがなかったそうですけど、とにかく父が、あれ作れ、これ作れってうるさくて。当時は珍しかったオックステールシチューやタンシチューなんかも作れる人でした。そんな母を、私も小学校のころから手伝ってたんです」

 愛する母の変貌に驚き、ショックを受けつつも、香子はなんとか態勢を立て直し、今の暮らしを守ろうとする。小説では、香子の視点だけでなく、記憶を失い、家に帰れなくなったりする母琴子が見ている世界も描かれ、なるほど、と目を開かされる。

「『TVタックル』に出てくださったある専門家が、『徘徊する側にもちゃんと理由があるんですよ』とおっしゃって、そうかもしれないと思ってね。介護って、する側の都合がどうしても優先されますけど、想像にすぎないとはいえ、される側の気持ちというのを描くことで光の当て方が変わるんじゃないかと思いました」

◆取材・構成/佐久間文子

※女性セブン2019年2月7日号

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中国農家の闇、出荷前に水60Lを牛に飲ませたりスイカ爆発も

2019年1月25日 07:00 NEWSポストセブン

 以前より問題視されている中国産食品の安全性。特に農薬の基準値オーバーなどの違反事例が多いという。

 さらに、“経済的な問題”の影響も大きい。昨年頃から中国国内は経済の減速感に包まれている。トランプ米大統領の米国と相互に制裁関税を課し合う貿易戦争が、地方経済を直撃しているのだ。

 そもそも、中国では拝金主義が強く、後先考えず“儲かればいい”とばかりにずさんな安全管理をするケースが目につく。経済が冷え込めば、なおさらだ。

 たとえば昨年、出荷直前の牛の体重を水増ししようと、1頭あたり60リットルの水を強制的に飲ませた畜産農家が告発された。


 また、過去にはすいかの生産量を倍増させるため「成長調整剤」を畑に撒いたところ、すいかが爆発するという事件まで起きている。

 日本に輸入されてくるものも同様である。西日本の食品輸入会社社長が明かす。

「ある食品が基準を満たさなかったことが自主検査で発覚。それを生産者に告げると『見つからなかったことにしてくれ』と言いながら分厚い封筒を渡してきた。もちろん受け取りませんでしたが、なぜ封筒を受け取らないのかと不思議そうな顔をしていた」


※女性セブン2019年2月7日号

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cat_1_issue_oa-newspostseven oa-newspostseven_0_3818319aa97a_中居正広、後輩に道を譲る?「キンプリに番組持ってほしい」 3818319aa97a 3818319aa97a 中居正広、後輩に道を譲る?「キンプリに番組持ってほしい」 oa-newspostseven 0

中居正広、後輩に道を譲る?「キンプリに番組持ってほしい」

2019年1月25日 07:00 NEWSポストセブン

 中居正広(46才)の番組が終わる──。そんな報道に業界関係者が驚きを隠せない。現在、中居が抱える5本のレギュラー番組のうち、『中居正広の身になる図書館』(テレビ朝日系)と『ナカイの窓』(日本テレビ系)が“打ち切り”になると『デイリー新潮』(1月16日)が報じた。ジャニーズ事務所との契約交渉に入る6月に向けて、中居が独立を視野に入れた身辺整理をしているのではないかとの噂まで浮上した。

 ちなみに、『~身になる図書館』 の後番組には、ジャニーズ事務所の後輩であるKis-My-Ft2が出演する『10万円でできるかな』が深夜帯から昇格する。中居が後輩に道を譲ったような形になったわけだ。

 中居は最近、後輩たちの今後について考えているという。

「昨年末でタレント業を引退した滝沢秀明さん(36才)は1月15日付でジャニーズ事務所の関連会社の社長に就任し、本格的に若手のプロデュースに乗り出しました。滝沢さんの芸能界引退時、中居さんは“これからは出演者と裏方としてタッグを組み、芸能界をいい方向に変えていこう”と誓い合った仲です。滝沢さんはさっそくデビュー前の若手の単独プロデュースを打ち出しました。中居さんもいつまでも自分ばかり出演して“表”に執着するのではなく“若手を後押ししてあげたい”との気持ちを強くしたのではないでしょうか」(スポーツ紙記者)


 その中居が期待を寄せる後輩がいるという──。King & Prince(キンプリ)だ。

 キンプリは、2018年5月に『シンデレラガール』でジャニーズ事務所のタレントとして4年ぶりにCDデビューした6人組グループ。そのデビュー曲は初週で57万枚を売り上げ、現在のファンクラブ会員数は30万人を突破。今、最も勢いのあるグループだ。

 そのキンプリと中居が初共演したのは、デビューから2か月後の昨年7月。中居がMCを務めた音楽特番『音楽の日』(TBS系)にキンプリが出演した。事務所の大先輩との初共演にキンプリメンバーは緊張の面持ちだった。

「生放送で時間がないなか、メンバーが1人ずつ自己紹介しました。カチコチになって将来の夢などを語るメンバーに対し、“いいですね”“はい”など、短い返答や素っ気ない合いの手を入れた中居くんの言動は“塩対応”としてネットを賑わせましたが、あれは中居くんなりの新人いじり。わざと冷たく対応することで、人気グループのキンプリのコメントの純朴さとオドオドしている初々しさを見せたかったのでしょう」(TBS関係者)

 キンプリメンバーの平野紫耀(しよう・21才)と中居は、昨年12月放送の『ザ!世界仰天ニュース3時間SP』(日本テレビ系)でも共演した。

「“中居くんと初めて会った”と、天然な発言をした平野くんに対し、中居さんは“え、おれ会ったことあるよ”と寂しそうに返答して笑いを誘いました。実際、デビュー前から周囲の評価が高かったキンプリのなかでも、歌唱力抜群でスポーツ万能でスター性のある平野くんのことを中居さんは認識していました」(芸能関係者)

 最年少メンバーで「弟キャラ」としてかわいがられる高橋海人(19才)にも、中居は思い入れがある。

「幼稚園からヒップホップを始めた高橋くんはダンスの全国大会で優勝経験があり、ジャニーズに入る前の2010年には、バックダンサーとしてSMAPの5大ドームツアーに参加しました。中居さんはそのことを耳にしていて、高橋くんに親近感を抱いていたそうです」(前出・芸能関係者)

 キンプリに対する中居の期待度の高さが、今回の番組終了と関連するとの声もある。

「キンプリはSMAPと同じ6人でデビューし、最年長と最年少の年の差もSMAPと同じ4才差ということもあり、中居さんにはなんとなくSMAPが思い返されるようなんです。それに、キンプリは、今、どのテレビ局も使いたい人気グループ。中居さんもその話をよく耳にするそうです。

 中居さんとしては、自分が注目していて、周囲からの期待度の高いキンプリには、次世代を担うアイドルグループとして順調に育ってほしい。そのためにはテレビの露出を増やして経験を積ませることが重要になるため、未来あるキンプリに番組を持ってもらいたいとの気持ちが強いそうです」(前出・テレビ局関係者)

※女性セブン2019年2月7日号

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稀勢の里の「場所前は好調!」報道、背景に“八百長稽古”も

2019年1月25日 07:00 NEWSポストセブン

 平幕が横綱に勝つと「金星」がつき、金星1個で場所ごとに4万円が引退まで支給される。

 先ごろ引退会見を行った横綱・稀勢の里が横綱として対戦した平幕力士は、のべ43人。与えた金星は18個で、“配給率”は4割を超える。白鵬が415番中19個(4.5%)、鶴竜は137番中20個(14.5%)だから、並外れた高率である。

 これは、人気の高さゆえ懸賞金が集中したことと無関係ではないだろう。今場所初日の稀勢の里戦では55本の懸賞がかけられ、勝った御嶽海は1本につき3万円で、手取り165万円の現金収入を得た。同じ日、白鵬の一番にかかった懸賞は17本、鶴竜はたったの4本だった。


「平幕力士としては、力の衰えた横綱相手に金星と懸賞金を拾える機会をみすみす逃がしたくない。稀勢の里は一部の若手力士の間では“金星ATM”などと揶揄されていた。そうなると、場所前の出稽古などでは花を持たせて、場所に出てくるよう仕向ける力士も出てくる。

 場所前に、稀勢の里の“好調ぶり”がやたら報じられる背景には、そうした“八百長稽古”の存在もあるでしょう」(ベテラン記者)

 そして本場所になれば、若手ガチンコ力士たちは目の色を変えて稀勢の里に挑んでいった。懸賞が集中する人気横綱の宿命だった。


※週刊ポスト2019年2月1日号

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cat_1_issue_oa-newspostseven oa-newspostseven_0_38d799619e9a_篠原信一 シドニー五輪「疑惑の判定」と「敗者の美学」 38d799619e9a 38d799619e9a 篠原信一 シドニー五輪「疑惑の判定」と「敗者の美学」 oa-newspostseven 0

篠原信一 シドニー五輪「疑惑の判定」と「敗者の美学」

2019年1月25日 07:00 NEWSポストセブン

 柔道の平成の名勝負に数えられる戦いのなかでも最も不可解な一戦が平成12年(2000年)9月22日に行なわれた決勝戦である。

 シドニー五輪の柔道男子100キロ超級の決勝戦、「金メダルに一番近い男」といわれた篠原信一はフランスのドゥイエと対戦。中盤、ドゥイエの内股をかわして逆に投げた「内股すかし」で勝負あったかに見えた。

 思わずガッツポーズをとる篠原。副審の一人が「一本」を上げたが、もう一人の副審と主審は「有効」のジャッジ。しかも「有効」はドゥイエに付くという不可解なものになった。

 会場からもブーイングが起きたが、残り時間で篠原はポイントを奪うことができないまま試合終了。主審はドゥイエの手を挙げ、篠原は天を仰ぎ、茫然と立ち尽くすしかなかった。

 表彰式でも涙を流しながらずっとうつむいていた篠原。記者会見でも無言が続き、「ミスジャッジと思うか」と聞かれ、「(何も)ありません」とうつむいたまま、大きなため息をついた。(敬称略)


※週刊ポスト2019年2月1日号

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cat_1_issue_oa-newspostseven oa-newspostseven_0_74a5655daad4_韓国歴代大統領と比較しても異様な文在寅氏の反日姿勢 74a5655daad4 74a5655daad4 韓国歴代大統領と比較しても異様な文在寅氏の反日姿勢 oa-newspostseven 0

韓国歴代大統領と比較しても異様な文在寅氏の反日姿勢

2019年1月25日 07:00 NEWSポストセブン

 日韓関係に、かつてない暗雲が漂っている。元駐韓大使の武藤正敏氏は、かつて直接対峙した経験から、「文在寅大統領の“反日”は歴代の韓国大統領とは質が異なる」と指摘する。

 * * *
 朴槿恵氏が当選した2012年韓国大統領選の期間中、有力な対抗馬の一人だった文在寅氏に面会したことがある。

 駐韓大使として、日本政府の立場と考え方を伝えるためだったが、日韓の経済関係の重要性を切々と説く私に対し、文氏は終始、無言だった。そして文氏の口から初めて発せられたのは、「日本は北韓(北朝鮮)に対してどう臨むのか? 南北統一についてどう考えるのか?」という言葉だった。

「日韓関係よりまず北朝鮮だ。日本が北朝鮮と良好な関係を結ぶなら、日本との関係改善をしてもいい」という意味だと、私は捉えた。

 2017年の大統領就任後も、その姿勢は変わらない。文氏にとっての最重要事項は北朝鮮と融和をはかり南北の平和を定着させることである。元徴用工の問題で南北共同の調査を提案するなど常識外のこともする。また、元徴用工への賠償を命じた大法院(日本の最高裁に相当)判決への対応や日韓合意(2015年)により設立された慰安婦支援財団の解散表明などは、日韓関係を何と思っているのかと問いたくなる。

 文大統領の反日姿勢は、韓国の歴代大統領と比較しても異様である。

 2012年に現職大統領として初めて竹島に上陸した李明博氏(在職2008~2013年)も、もともとは反日的ではなかった。慰安婦問題の交渉で当時の野田佳彦首相が冷淡な対応をしたことに怒り、その反動で反日に転じたというのが実情だ(*)。左派の盧武鉉氏(在職2003~2008年)でさえ、徴用工問題は1965年の日韓協定で解決済みとし、国家間の約束を反故にしたりはしなかった。

【*2011年、韓国憲法裁判所の決定を受け、当時の李明博政権が慰安婦問題の解決を日本に迫ったことから関係が悪化した】


 文大統領は、表向きは「司法には介入しない」などと公平中立を装っているが、これは偽りの姿である。韓国紙・東亜日報(2018年12月3日付)は、2000年に韓国で初めて三菱重工を相手に元徴用工の裁判を起こしたのは、他ならぬ文在寅弁護士だったとスクープしている。そもそもの仕掛け人が文大統領だったのである。

 昨年12月3日には、元徴用工裁判で日本企業の代理人を務めている韓国の法律事務所が「大法院側と打ち合わせをして、裁判遅延に関与した」として家宅捜索を受けている。さらに、「元徴用工の補償は韓国政府がすべき」という反対意見を述べた大法院判事の弾劾までも始まりつつある。

 こうした一連の反日の動きは、文大統領の意思を無視してできることではない。彼は歴史見直しを旗印に大統領になった。その必然的結果が反日である。彼は人権派弁護士のマインドを持ったまま大統領職を務めていると認識すべきだ。その文氏が北朝鮮の人権問題を不問とするのはどういうことだろうか。

【PROFILE】むとう・まさとし/1948年東京都生まれ。横浜国立大学卒業後、外務省入省。在大韓民日本国大使館に勤務し、参事官、公使を歴任。アジア局北東アジア課長、在クウェート特命全権大使などを務めた後、2010年、在大韓民国特命全権大使に就任。2012年退任。著書に『日韓対立の真相』『韓国の大誤算』『韓国人に生まれなくてよかった』(いずれも悟空出版刊)。

取材・構成/清水典之(フリーライター)

※SAPIO2019年1・2月号

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肝がん患う玉村豊男氏 「今は病巣を飼いならしている」

2019年1月25日 07:00 NEWSポストセブン

 グラビア写真界の第一人者、渡辺達生氏(69)が“人生最期の写真を笑顔で撮ろう”とのコンセプトで立ち上げた『寿影』プロジェクト。渡辺氏は、自然な笑顔を引き出すべく、撮影する人に「一品」を持ってきてもらって、それにまつわるエピソードを聞きながら撮影する。

 エッセイストで画家、ワイナリーオーナーの玉村豊男氏(73)が持ってきたのは、イスラエルのソドムで拾った塩の塊。

 1983年にイスラエルに旅した際、死海のほとりにあったソドムという地名看板がある場所で拾った塩の塊である。旧約聖書ではソドムの町が滅亡する時、預言者ロトの一家だけが逃げることを許されたが、振り返ってはいけないという命に背いて振り向いたロトの妻は塩の柱になった、という伝説がある。

「“過去を振り返るな”という戒めとともに、ずっと書斎の机の傍らに置いています」


 41歳で大量吐血、現在は肝がんを患う。「今は病巣を飼いならしている」と語るが、ずっと意識してきたのは死であり、日々の暮らしの大切さだ。

「いつものように些事を片づけ、犬と散歩に行く。食事を作り、夜にはワインを飲みながら馬鹿話をして眠る。そんな日常が最期まで続けられたら最高に幸せだ」

 遺言は遺骨をぶどう畑に撒くこと。特別なビンテージができそうだが、「“玉村豊男粉骨砕身畑”で作ったワインの味は格別でしょう」と豪快に笑う。

【プロフィール】たまむら・とよお:1945年、東京都生まれ。東京大学仏文科卒業。エッセイスト、画家、ワイナリーオーナーなど多くの顔を持つ。長野県東御市に移住、農園「ヴィラデスト ガーデンファーム アンド ワイナリー」を経営。

◆撮影/渡辺達生、取材・文/スペースリーブ

※週刊ポスト2019年2月1日号

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cat_1_issue_oa-newspostseven oa-newspostseven_0_14a99bcec03e_【著者に訊け】林真理子氏 官能美を描く『愉楽にて』 14a99bcec03e 14a99bcec03e 【著者に訊け】林真理子氏 官能美を描く『愉楽にて』 oa-newspostseven 0

【著者に訊け】林真理子氏 官能美を描く『愉楽にて』

2019年1月25日 07:00 NEWSポストセブン

【著者に訊け】林真理子氏/『愉楽にて』/日本経済新聞出版社/1800円+税

「今朝の日経、読んだ?」、「昨日の大河、観た?」という2つの話題の中心に、平成最後の年の彼女はいた。

「去年は私にしては珍しく、男性読者が増えた年でした。へえ、林真理子ってこういう小説も書くのかと、サイン会にも大勢来て下さって。まさに『愉楽にて』と『西郷どん』さまさまです(笑い)」

 濃厚な性描写と日経新聞朝刊の取り合わせといえば、故・渡辺淳一作『失楽園』(1995年~)以来の系譜。その継承を意識したという本作では、共に50代の大手製薬会社9代目〈久坂隆之〉と名門製糖会社3代目〈田口靖彦〉を軸に〈素性正しい大金持ち〉の生態を描き、連載当初から注目を集めた。

 ことに早々に〈若隠居〉を公言し、シンガポールや京都で情事や趣味にふける久坂は、国際経済の激動を尻目にこんなことを言う。〈たぶん百年後、日本語も日本も無くなるよ〉──。そのけだるく、何もかもに飽いたような姿は、今の日本経済や社会そのもの?

「私はよく、『山梨のイモのくせにセレブ気取り』って悪口を書かれるんですけど、地位も教養もある方たちの会合に、なぜかお誘いいただくことが多いんです。まあヤクザな作家を面白がってのことでしょうけど、お付き合いにはお金もかかりますし、なんでこんなに働いたのに貧乏なんだろうと思うくらい、今回は元手がかかっています(笑い)」

 シンガポールの一等地に建つ時価15億の超高級マンションに住む久坂は、京大時代から能に親しむ風流人。そんな長男の適性を見切った父親が弟を社長にすえて以来、寛政年間創業の久坂薬品は中国進出も果たし、副会長の久坂の資産は増える一方。慈善事業に忙しい妻を東京に残し、娘は留学中という悠々自適の毎日だ。

 そんな彼の周りには面白いように女が寄ってきた。暇を持て余した駐在員妻や野心旺盛な外資系社員など、女たちは一時の快楽を貪るように体を開き、執着心がないのはお互い様だった。

「いわゆる女好きな人って、ガツガツしてないんですよ。特別な美男子じゃなくても女の人が自然に寄って来て、深追いしないからこそ次の相手が日替わりで現れる。モデルはいたりいなかったりですが、私が見聞きしたお金持ちの話を元にはしているので、わかる人にはわかるかもしれません」

 一方、明治以来の製糖会社の三男で、現在子会社の社長を務める田口は、妻を膵臓癌で亡くしたばかり。東大卒業後、スタンフォード留学中に久坂と出会い、当時同棲中だったブルガリア人留学生〈モニカ〉との結婚を実家に猛反対されて母方の遠縁の娘と見合いで結ばれた彼は、子供はないなりに平穏に暮らしてきた。

 が、その妻が突然病に倒れ、莫大な遺産と、〈私はずっと幸せではなかった〉という言葉を残して逝ってしまう。彼を溺愛する母親は再婚を勧めたが、なかなかその気になれない中、久坂や名門割烹の御曹司〈山崎〉らと訪れた京の花街で、40代の芸妓〈豆孝〉と出会うのだ。


◆基本的に作家は両性具有です


 年のわりに初心な田口と久坂の対比、また山崎たち御曹司軍団の遊びっぷりや京都独特の諸々の作法には、常人には敷居が高いだけに驚かされることしきりだ。

 その一つが〈お風呂入り〉。前夜、祇園で強かに酔い、ふと気づくと局部を〈紅白の熨斗〉と紐でリボン結びされていた田口は、それが旦那衆や芸妓たちの悪ふざけだと知る。そして翌日、女将共々田口の宿泊先に詫びを入れにきた芸妓たちは彼に風呂を勧めたばかりか入浴を共にし、田口は40にしてはみずみずしい豆孝の裸を初めて目にするのだ。

「実はこれ、京都では公然の秘密だったらしく、先日も置屋さんで言われました、『まあ林さん。いろいろと書いてもろて』って(笑い)。結局、それが元で田口は豆孝の旦那になるんですが、その話を女将さんが何処で切り出すかとか、細部には徹底的に拘りました。これについては、ある女将さんに聞いて八坂神社の裏の甘味屋さんにしました。そのお店には割烹着姿のお婆さんがいて、奥に個室があってっていう、京都ならではの風情を、作品内で堪能していただければ嬉しいです。

 彼らが選ぶワイン一つにも神経を使いました。名家の方って、高価ならば何でもよしということではないんですよね。昔馴染みの店や、代々の繋がりに重きを置く贅沢さと、人気店を軒並み貸し切りにする今時のIT長者との違いも、私はいい悪いじゃなく、面白いなあと思うんです」

 女も食も既に食い尽くし、情熱を見失ったかのような久坂の造形は、『西郷どん』、『白蓮れんれん』といった清新な時代を描いた従来作とは対照的だ。その凪いだような質感こそが、林氏の目に映る今なのだろうか。

「確かに元気はありませんよね。日本経済も、年金や病気の特集が目立つ最近の週刊誌も(笑い)。ただそれも成長から成熟に向かう通過点かもしれず、ある映画会社の社長さんは、この小説は滅びゆくイタリアの没落貴族を描いたヴィスコンティの『山猫』だ、とおっしゃっていた。

 久坂のように若くて綺麗な女より、心身の成熟を好む価値観が浸透しつつあるのも遅すぎるくらいだと私は思うし、それこそ熟成肉のように、静謐で優雅な退廃に向かって行く人々の姿を、こんな時代だからこそ描いてみたかったんです」

 他にも漢詩を愛し、その才気と美貌で男たちを虜にする上海セレブ〈花琳〉や彼女の秘書で『源氏物語』の末摘花を思わせる濡れない女〈洋子〉、湿度の高い豆孝の嫉妬など、林氏は女の手の内と、意外にも冷徹な男の視線の両方に目を配り、本書を今までにない大人の恋愛小説に仕立ててゆく。

「基本的に作家は両性具有ですからね。女が強かなら男も強かで、なぜか私には両方の情報が入ってくる。とにかくここ2年は人に会っては書き、資料を読んでは書きの連続でしたが、渡辺先生に生前、言われたんです。読者からお預かりした印税は作品に還元してこそ作家だって。私もそろそろ老後に備えなければいけない年齢ではあるのですが、時を忘れて別世界に遊べるのも小説の醍醐味ですし、今回はいいお金の使い方をしたと思っています」

 若くもなく、かといってまだ終わりも見えない性を、彼らはなおも生きていた。その事件も起伏もない愛欲の世界は古の王朝絵巻すら思わせ、溜め息が出るほど甘美で、取りとめがない。

【プロフィール】はやし・まりこ/1954年山梨県生まれ。コピーライターを経て、1982年に初エッセイ集『ルンルンを買っておうちに帰ろう』を発表。1985年「最終便に間に合えば」「京都まで」で直木賞、1995年『白蓮れんれん』で柴田錬三郎賞、1998年『みんなの秘密』で吉川英治文学賞、2013年『アスクレピオスの愛人』で島清恋愛文学賞、2018年紫綬褒章。『不機嫌な果実』『コスメティック』『anego』『下流の宴』『アッコちゃんの時代』『本朝金瓶梅』『野心のすすめ』等、話題作多数。165cm、O型。

構成■橋本紀子 撮影■三島正

※週刊ポスト2019年2月1日号

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