歌手のケシャが3月14日に"インターネットのあり方"について話をするため、SXSWで行われたRefinery29のイベントに出演した。ケシャにとってのインターネットは、ファン達と触れ合うことができるありがたいツールであると同時に、「健全な場所ではない」と説明。最近はオンラインに現れる頻度を意図的に減らすようにしているという。
ケシャは「数百万のポジティブなコメントがあるかもしれないけど、自分はどうしてもネガティブなコメントの方に引き寄せられてしまうの。だからなるべくコメントを読むのを控えるようにしているわ」と話し、「傷つけられた気持ちを我慢して、心に留めておくのは精神的に不健康なことだって分かってる。だからもうコメントを読むのをやめたの」と語った。
また、他人を中傷する人々に対しての見解も変わり、自分の意識次第で彼らの存在を助長させてしまう危険性について気付いたという。「私自身が、オンライン・ハラスメントの加害者たちを作り上げていた気がする。私と一度も会ったこともない人々がネットを使って、自分の不安感を私に投影してくる。結局は私自身がその人達の存在をよりリアルにしてしまって、パワーを与えてしまったの」と話す。
現在のケシャは自尊心を取り戻し、自身の音楽活動に新たな道を切り開こうとしている。まだDr. Lukeとの訴訟が続いているため新曲を公開することはできないが、すでに80曲程のレコーディングが完了しており世界に公開できる日を楽しみにしていると話す。「新曲の中で私は、今までの人生で経験したツラい出来事について語っているの。私が生きてきた中で初めて、誰からも指図されずに、自分の心の中をダイレクトに話す私がいるわ」と明かした。
さらに「この数年間で、私は色々な意味で大人になれたと思う。私のパーソナルスペース、私の身体、私の音楽、そして私の人生を取り戻そうと頑張っているところよ」と語った。
MTV NEWS