イギリス人俳優トム・ハーディをメインキャストに迎え制作されたマーベル映画『ヴェノム』の予告編第二弾が公開となった。
4月に公開された第一弾の予告編は、作品の世界観や出演キャストなどの大まかな全体像を伝えるものだったものに対し、今回解禁された第二弾ではストーリーの展開やトム・ハーディ演じるエディ・ブロックの人柄など、細かい部分に焦点が当てられており、より作品の詳細を見ることが出来る。中でも注目なのが、バイオレンスの象徴として暴走する"エイリアン"と、エイリアンに"寄生"されながらも殺傷行為を抑えようと奮闘するエディのやり取り。この、エイリアンとエディが一体となった「ヴェノム」という存在を、リズ・アーメッド演じるカールトン・ドレイクは「高等な生命体」と形容している。
何故ヴェノムは一般的な人類よりも優れていると言われるのか―その答えは残念ながら本予告でも明かされておらず、作品の公開を待つほかないようだ。寧ろ、予告編では衝動性の制御に苦しむエディの姿が映し出されているだけに、"普通の人間"でいる方がよほどマシに思えるほど。実際にエディはエイリアンと一体となる体験を「乗っ取り」と呼んでおり、ストレスに犯され段々とやつれていく様が見てとれる。「やみくもに人を傷つけちゃダメだ」と、何とかエイリアンを説き伏せようとするエディに対し、彼の"もう半分"は「俺たちは何でもやりたいことをやればいい」と聞く耳を持たない。
しかしどういう訳か、予告編の最後では、お店で一人の男性にヴェノムが「お前の両腕と両足を食べて、その後お前の顔を頭から引き剥がしてやる。お前はまさに足も腕も顔もない"物体"に成り下がり、糞みたいに風に乗って道を転がって行くんだ」と脅しの言葉をかけた後、エディが店主に対し「あぁ、えっと、ちょっと寄生されちゃったもので…お休みチェンさん!」と、まるで何事もなかったかのような軽い口調でヴェノムについて語るシーンもあり、どのようにしてエディがヴェノムという存在を受け入れていくのか、早く本編を見たい!と好奇心が掻き立てられる。
映画『ヴェノム』はアメリカで10月5日(金)に公開予定。
MTV NEWS