「きちんとやらなきゃ」と家事が重荷になっていませんか?
頑張りすぎて、笑顔が消えてしまっては本末転倒。みんなが笑顔で暮らせるように、その家事、いっそやめてみませんか?
LEE2月号では、家事をやめてラクになったという方々にインタビュー。どんな家事をやめたのか、どういう風に折り合いをつけたのか。
まずは、話題のシンプルライフ研究家、マキさんから。ラク家事のコツをうかがいます。
1と10だけちゃんとしてれば大丈夫。やめていい家事、たくさんありました!
5歳と10歳の娘、夫と4 人暮らし。広告代理店の正社員として働きながら、シンプルライフ研究家としても活動しているマキさん。2 人目出産後「何かやめなきゃ生活が成り立たない」と思ったそう。
「育児と仕事はやめられないけど、家事の中のこまごました工程はやめてもいいんじゃないかなと思ったんです。洗濯は毎日するけど、たたむのをやめても困らないなとか。
そんなふうに、当たり前にやってきた家事を『これやめていいな』と、どんどんやめました。
家事が嫌いだからこそいきついたミニマムな家事。まわりからどう見られるかではなく、自分がどうすればラクに気持ちよく暮らせるかが大切。そうすることで、結果的に家族も幸せになれると思います」
「キッチンクロスはリネンのものを使用。洗濯したら、二つに折って干し、乾いたら二つ折りのままキッチンの棚にひょいっと入れるだけ(笑)」
乾いて定位置に戻せればOK。やり方は問わない、これがまさにマキさん流!
「1 と10だけちゃんとしていれば、2 〜9の工程は誰にも見られていないから手を抜いてもいいかなと(笑)。料理でいうと、ゴールはおいしいものを提供すること。家族がおいしく食べられて健康だったらいい。
そう思うと、いい食材を使うというスタートは大切。多少高くてもいい卵を買えば、卵かけごはんがごちそうになる。いい素材は究極の時短なわけです。
掃除なら、ゴールは家族が家で気持ちよく過ごせること。掃除を丁寧にやること自体は目的じゃありません。だから1 にあたる掃除しやすい仕組み作りを工夫して、日々の掃除がラクになるようにしています。
当たり前と思っている家事を疑ってみてください。やめていい家事って意外とたくさんあります」
1.ゴミ箱をたくさん置くのやめた!
「ゴミ収集日にあちこちのゴミ箱からゴミを集めて回るのって、面倒! そこで、たくさんゴミ箱を置くのをやめ、燃えるゴミはキッチンわきのひとつだけに。ほかの部屋でゴミが出たら、みんなキッチンわきにやってきてポイッ」(マキさん)
「ほかにペットボトル用をひとつ。缶、瓶は外の専用ボックスに。これでゴミを集める手間から解放されました」(マキさん)
2.掃除の時間を決めるのやめた!
「掃除しよう!と気合いを入れて取りかかることが、すごくストレス。だから、掃除の時間は決めずに汚れたらその都度リセットするようにしています。手をハンドソープで洗ったついでに洗面器をなでて汚れを落としたり。その都度"ついで掃除"をしていると、特別に掃除時間を設けなくてもきれいな状態をキープできるものです」(マキさん)
3.DMためるのやめた!
「自分では忘れているようなところからもたくさん届く迷惑なDM。必要のないDMは、宛名のところに『DM不要』と大きく書いて、印鑑を押してポストへ投函。これで、そのDMはピタッとこなくなります。
家族のいらないだろうなというDMも同じ方法で処理。この方法でDMをストップしていけば、ほとんどDMが届かなくなりますよ」(マキさん)
4.ソファとローテーブルをやめた!
「物が多いと掃除が大変。そこで掃除が大変になる家具は思いきって処分。引っ越すタイミングで、リビングで使っていたソファとローテーブルを処分して、ラグとクッションソファを購入。おもちゃを広げたり寝転がったりと、広々使えて子どもからも好評です。掃除機をかけるのもスムーズになっていいこと尽くし」(マキさん)
5.食器をたくさん使うのやめた!
「家事の中で皿洗いが一番苦手。だから、洗い物を短時間で済ませるために食器は少数精鋭。オープン棚に収納しているこれだけ!」(マキさん)
「来客用の食器も持たず、たまにしかない大人数の集まりは紙皿や紙コップで十分。朝は特に忙しいから、1 人1 枚木のお皿とコップだけと決めています。ゴシゴシ洗わないほうがいいと言われる木の皿は、皿洗いが嫌いな私に好都合(笑)」(マキさん)
6.箱ティッシュやめた!
「ティッシュは必要だけど、ティッシュの箱は収納に場所をとるし、捨てるのも面倒だから必要なし。代わりに箱なしティッシュをケースに入れ換えて使っています。D&DEPARTMENTで購入したティッシュストッカーは2 袋入れられて、詰め替えの頻度が少なくて済むので気に入っています」(マキさん)