新阿蘇大橋 20年秋に完成 国交省方針

03.14 10:30 熊本日日新聞

 熊本地震で崩落した南阿蘇村の国道325号阿蘇大橋の復旧で、国土交通省が、黒川に架け替える新しい橋の完成時期を2020年9月末までと設定したことが13日分かった。被災した主要幹線道路復旧の節目の一つとなる。ただ、国道57号と国道325号への接続工事が設計段階のため、新橋が通行可能になる時期は確定していない。

 同省九州地方整備局によると、新橋の本体は全長345メートルで、元の位置から約600メートル下流に建設。鉄骨アーチ橋だった旧橋(206メートル)と異なり、「PCラーメン橋」と呼ばれる地震に強く工期も比較的短いコンクリート橋を造る。

 新橋本体を含めた架け替えルートは全体で約600メートル。両国道につながる計約250メートルの「アプローチ区間」については、盛り土と橋りょうのどちらで整備するか検討を進めている。

 九州地方整備局は新橋本体工事について、このほど総合評価方式の一般競争入札を実施。大成建設など3社でつくる共同企業体(JV)が52億7500万円で落札した。近く契約を結ぶ。同局は「評価対象となった施工業者の技術的提案を生かし、一日も早い完成を目指す」としている。

 阿蘇大橋は昨年4月、地震による阿蘇外輪山の大規模な斜面崩落に巻き込まれて落下。これにより南阿蘇地域は熊本都市圏につながる主要交通ルートが寸断され、住民生活や観光産業に大きな影響が出ている。

 阿蘇大橋を含む国道325号は県管理道路だが、大規模災害復興法に基づき国が復旧事業を代行。このうち、南阿蘇村と熊本市方面を結ぶ県道俵山ルートは昨年12月に暫定開通。阿蘇長陽大橋を含む南阿蘇村道栃の木立野線は今年夏にも再開する見通し。(蔵原博康)

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開業53年 国民宿舎くまがわ荘が宿泊営業終了 人吉市

03.14 10:28 熊本日日新聞

 3月末で休館する人吉市の「国民宿舎くまがわ荘」の宿泊営業が12日で終わり、13日朝、従業員らが最後の宿泊客を見送った。開業から53年、常連客からは名残を惜しむ言葉が聞かれた。31日まで温泉のみ営業(午前8時~午後5時)する。

 くまがわ荘は市直営で1964年に開業。第三セクター「くま川下り」が99年に運営を受託し、2006年から指定管理者になったが、施設の老朽化や業績不振を理由に17年度の協定更新を辞退した。

 最後の夜は九州を周遊中のドイツ人家族をはじめ、県内外から9組15人が宿泊した。ほとんどが常連客で、チェックアウト時には「寂しくなるね」「残念だけど、お元気で」などと従業員との別れを惜しんでいた。

 八代市から夫婦で訪れた桑原哲夫さん(67)は「球磨川が見える雰囲気と料理、温泉が好きで2カ月に1度は来ていた」と残念そう。鹿児島県阿久根市から一人旅の山田昭さん(71)は従業員らをカメラで記念撮影。「良くしてもらった恩返しに写真を送りたい」と感慨深げだった。

 休館後の利活用については市が検討中で、人吉球磨の日本遺産をPRする拠点施設の候補に挙がっている。

 最後の宿泊客を見送った高山洋子支配人(65)は、「国民宿舎としての再開はないだろうが、常連客とは友だちのようだったので、本当に寂しく涙が出ます」と振り返った。(小山真史)

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キーパー、殊勲のゴール 2戦連続同点劇 山形に1-1

03.13 13:45 熊本日日新聞

 明治安田J2第3節最終日は12日、各地で9試合を行った。5位のロアッソ熊本は、えがお健康スタジアム(県民総合運動公園陸上競技場)で同じく5位の山形と対戦し、2戦続けて終了間際の同点弾で1-1で引き分けた。通算1勝2分けで勝ち点1を積み上げたが、順位は山形と並んで8位に下がった。

 ロアッソは4-4-2のシステムで、前節の岡山戦から攻撃陣を若手中心に変更。FWは巻誠一郎とプロ2年目の八久保颯がともに今季初先発し、右サイドハーフには大卒ルーキーのMF林祥太を初起用した。

 前半は山形の鋭い出足の前に、こぼれ球を奪えず、ペースをつかめなかった。26分にはDF小谷祐喜が相手選手と接触し負傷退場。その4分後に相手CKからFW瀬沼優司に頭で決められ、先制された。しかし、後半に入るとロアッソがボールを動かし、好機をつくり始めた。20分にはMF村上巧が負傷交代するアクシデントがあったが、ロスタイムのCKで攻撃参加していたGK佐藤昭大が頭で決めた。

 他会場は開幕2連勝の湘南が金沢と0-0で引き分け、全勝がなくなった。千葉と湘南が並んで首位。群馬は、FW三浦知良が自身が持つ最年長ゴール記録を更新した横浜Cに0-1で敗れ、唯一の開幕3連敗。

 ロアッソの次戦は19日午後2時からレベルファイブスタジアムで勝ち点1差で7位の福岡と対戦する。(野方信助)

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被災した犬猫のシェルター「移転先求む」動物ボランティア

03.13 13:28 熊本日日新聞

 熊本地震で被災した西原村で、動物ボランティアを続けている災害動物支援センター「西原しっぽ村」が、新たな拠点を探している。犬や猫を預かるシェルターとして使ってきた元食堂が、4月に解体されるためだ。

 西原しっぽ村は、東日本大震災後に福島県飯舘村で動物ボランティアを続ける一般社団法人「清川しっぽ村運営委員会」の支援を受け、昨年5月から活動。同会員の茂見寛さん(41)=熊本市北区=が村内のボランティアらと運営している。

 保健所の許可を得て開設したシェルターで仮設住宅の入居者などペットの飼育が困難な被災者から犬や猫を預かるほか、自宅に残っている犬猫の餌やりや散歩を代行。迷子になった犬猫の飼い主や引き取り手をビラやフェイスブックで探している。

 現在、シェルターで犬1匹と猫12匹を飼育する。これまで約90匹の引き取り手を見つけた。

 探しているのはシェルターとして使えるコンテナや倉庫、民家などで、家賃が安価な物件。西原村内では見つからず、隣接する大津、益城両町でも探しているが、難航している。

 茂見さんは「動物ボランティアのニーズは依然として多く、継続した支援が必要。ぜひ活動の趣旨を理解して協力してほしい」と呼び掛ける。茂見さんTEL070(2416)9815。(横山千尋)

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80畳の大凧、春空に舞う 熊本市・白川河川敷

03.13 13:28 熊本日日新聞

 熊本市中央区本山の白川河川敷で12日、「熊本駅周辺校区大凧[たこ]あげ大会」があり、地域住民らが約80畳の巨大な凧を、春空に舞い上がらせた。

 熊本駅周辺を活性化しようと春日校区まちづくり委員会(合志英典会長)が、毎年開き15回目。昨年から近くの古町、白坪校区と共催している。

 六角形の大凧は、縦14メートル、横12メートル。昨年に続き、地域住民の健康を祈って「健」の字が入った。約50人の大人がロープを引いて走り、大凧がふわりと地面を離れると、会場からは大きな歓声が沸き上がった。

 会場で、三角形の洋だこや新聞紙で作ったたこが配られると、参加した家族連れは思い思いに挑戦。春日小1年の税所勇斗君は弟の真生ちゃん(3)と一緒に糸を操り、「高く上がると楽しい」と目を輝かせていた。(西國祥太)

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染五郎さん来熊 「バーチャル歌舞伎」上映会

03.13 13:27 熊本日日新聞

 最新の映像・音響技術で歌舞伎を上映する「歌舞伎シアターバーチャル座」が11、12の両日、県庁であった。熊本地震復興祈願イベントとして、県やNTTなどが共催。12日は歌舞伎俳優の市川染五郎さんがトークイベントに出演し、観客300人が臨場感あふれる映像と市川さんのトークを楽しんだ。

 昨年5月の米国ラスベガス公演で市川さんが主演した新作歌舞伎「KABUKI LION 獅子王」の映像を使用。背景の映像から役者が浮き出して見えたり、せりふや効果音が多方向から聞こえたりする技術で、実際に劇場で観劇しているような迫力ある空間を演出した。

 トークでは、市川さんが今回披露された技術について「過去の名優と時間や空間を超えた共演も可能」と今後の発展に期待。「伝統ある歌舞伎と最新技術を組み合わせ、新たな感動を届けたい」と力を込めた。

 地震で被災した熊本へのメッセージを求められると、「母が博多出身で、九州は私の第二の故郷。自分にできることがあればやりたい」と支援に向けた思いを語った。(國崎千晶)

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地球の裏まで掘るぞ!! 小学生ら深さ競う

03.13 13:27 熊本日日新聞

 熊本市南区川尻の加勢川右岸河川敷で12日、5人一組で地面に掘った穴の深さを競う「穴掘り大会」があった。小学生と大人の2部門に市内の計32チームが参加。スコップを手に熱い戦いを繰り広げた。

 自然の中で思い切り体を動かしてもらおうと、地元商工会や区役所などでつくる「南区を自然でつなぐ実行委」が昨年から開いている。参加チームは1本のスコップを交代で握った。作業時間は小学生が20分。大人は二つの穴をそれぞれ30分で掘り、深さの合計を競った。応援に駆け付けた人たちからは「ブラジルまで掘るぞ」などと声援が上がった。

 13チームが参加した小学生の部では、川尻小6年のクラスメートでつくる「ブラックペッパー」が95センチで優勝。リーダーの平野巧也君(12)は「掘り進める役と、土をかきだす役に分担してスピードアップさせた」と勝因を語った。

 大人の部の優勝は「緑川水上評議会」(計3・82メートル)だった。(益田大也)

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「母と娘、適切な距離を」 家族テーマに講演 熊本市

03.13 13:26 熊本日日新聞

 「母が重くてたまらない」などの著書で知られる臨床心理士の信田さよ子さん(71)と、社会学者の上野千鶴子・東京大名誉教授(68)が12日、熊本市中央区の熊本学園大で講演。「親の過剰な愛情に悩む30~40代女性が多いが、親とは適切に距離をとってほしい」と訴えた。

 設立20周年となるNPO法人ウィメンズ・カウンセリングルーム熊本が「目から鱗[うろこ]の家族論」として開催。約300人が参加した。

 信田さんは、娘に過剰に干渉する母親の問題を取り上げ、「母親の愛は批判しにくい。愛情と支配は表裏一体で、娘の苦しみはほとんど理解されない」と指摘。「会う回数や電話の回数を減らすなど距離をとって」と訴えた。

 介護問題に取り組む上野さんは、「老後は子どもに頼りたいと考える高齢者は多いが、死ぬときは一人。親を介護する際、同居や仕事を辞める選択はしないでほしい」と述べた。(清島理紗)

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左党、出来たて舌鼓 千代の園酒造で新酒まつり

03.13 13:26 熊本日日新聞

 山鹿市山鹿の千代の園酒造で12日、恒例の新酒まつりが開かれ、左党らが頬を桜色に染めながら、かぐわしい出来たての新酒に舌鼓を打った。

 升酒の販売コーナーは、1杯目は300円、お代わりの2杯目以降は100円とあって長蛇の列。露店の唐揚げや、おでんなどをつまみに新酒を楽しむ人のほか、升の縁に塩だけを盛る“本格派”の姿も見られた。

 春の陽光に恵まれ、ステージで山鹿灯籠踊りや和太鼓が披露された会場は大にぎわい。千代の園酒造の本田雅晴社長(62)は「新酒は切れのあるすっきりした味わいに仕上がった。多くの人に飲んでもらえてうれしい」と目を細めていた。(潮崎知博)

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「たき火ライブ」暖かく 和水町に県外客ら200人

03.13 13:23 熊本日日新聞

 和水町の菊水カヌー館キャンプ場で11、12日、町主催のキャンプイベントがあった。色とりどりのテントなどが並び、夜はたき火を囲んでの音楽ライブで盛り上がった。

 菊水インターチェンジから近いことなど、利便性が高い同キャンプ場のPRが狙い。「なごみほっこり冬キャンプ」と銘打ち、2月中旬から4週連続で週末に開催した。

 最終回の両日には県内外から約70人が参加。家族連れなどはたき火で暖を取りながら幻想的な雰囲気の中で音楽を楽しみ、大人たちもワインなどを飲んで空気の澄んだ夜を満喫していた。

 町によると、4週で計約200人が来場し、7割ほどが県外からだった。担当者は「アクセスが良く、冬でも積雪が少ないなど通年で楽しめるキャンプ場の魅力をもっとアピールしたい」と話した。(前田晃志)

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