“狩猟女子” あなたも! 担い手高齢化 人材発掘へ

11.17 14:41 熊本日日新聞

 農林業に有害なイノシシやシカなどの野生鳥獣を駆除するハンターが高齢化で年々減少する中、天草市の河浦まちづくり協議会は26日、自給生活を送る“狩猟女子”を講師に招いて講演会を開き、新たな担い手を発掘する。

 講師は、狩猟免許(わな猟、第1種銃猟)を持ち、鳥獣肉の解体ワークショップ講師でもある畠山千春さん(31)=福岡県糸島市=。「食べ物から、自分の暮らしを見つめなおす。福岡・糸島で狩猟に挑戦」と題して話す。

 同協議会は地域づくりで2年間、イノシシを食べるジビエ料理の開発に取り組んできた。今回は狩猟女子の生き方を聞き、ジビエ料理だけでなくイノシシの皮も活用している生活ぶりから、さらに地域づくりのヒントを得られるのではないかとして招いた。

 天草市の16年度の野生鳥獣による農作物被害は3207万円。河浦町の狩猟免許者は36人(猟銃7人、わな29人)。60歳以上の人が猟銃42%、わな51%でほぼ半数を占める。女性は一人もいない。
 
 講演は午後3時から、同市の一町田コミュニティセンターである文化祭会場で。中村美生協議会長(68)は「ぜひ多くの皆さんに聞いていただきたい」と期待している。 (上野和伝)

【写真=とらえたイノシシを解体する畠山千春さん(右)(天草市河浦支所提供)】

バス運行状況をスマホで 熊本県内5社、データ 一元化へ

11.17 14:00 熊本日日新聞

 県内の路線バスの運行状況をスマートフォンで把握できるサービスを、県内バス事業者5社が計画していることが16日、明らかになった。2019年4月の開始を目指している。

 九州産交バス、産交バス、熊本都市バス、熊本バス、熊本電鉄の5社。計画では、各社が所有する計883台の路線バス(高速バスや一部のコミュニティーバスを除く)に衛星利用測位システム(GPS)を搭載。データを一元管理する。

 利用者は専用アプリを検索することで、利用予定のバス停に止まるバスの運行状況が分かる。最寄りのバス停を知らせる機能や、目的地までの乗り換え案内をする機能も付ける計画。パソコンでも使えるようにする。

 バスの遅れやバス停の検索数がデータとして蓄積されるため、事業者はダイヤ改正の際に役立てることができるという。

 これまで、水道町など熊本市内七つのバス停には運行状況を把握できる表示機があったが、昨年の熊本地震でメインサーバーが故障。5社はグループ補助金を活用して新システムを導入することにした。事業費は約3億円を見込んでいる。

 熊本市公共交通協議会で報告された。九州産交バスは「観光客の利用も考え、電車への乗り換え案内もできるような仕組みを検討する」と説明した。(高橋俊啓)

「初恋」のまち 水俣市で村下孝蔵さんしのぶコンサート

11.17 13:22 熊本日日新聞

 水俣市出身のシンガー・ソングライター、故村下孝蔵さんをしのぶコンサートが19日午後1時半から、同市のもやい館で開かれる。中学時代の同級生らでつくる実行委が毎年開いており6回目。
 
 村下さんは水俣一小、水俣一中、鎮西高出身。中学時代の思い出を題材にしたとされる代表曲「初恋」などで知られ、1999年に46歳で亡くなった。
 
 今回は、さだまさしさんをコピーする同市の歌手「さだまさか」さんのほか、広島の「ルカ」と「山立」が村下さんの曲を披露し、最後に全員で「初恋」と「踊り子」を歌う。
 
 実行委のメンバーで小中学校で村下さんのクラスメートだった有村文明さん(64)は「若い世代に村下孝蔵の歌を残していくことで、初恋のまち水俣を盛り上げていきたい」と話している。前売り一般2千円、当日2500円。高校生500円、中学生以下は無料。実行委の松本さんTEL090(2713)3973。(山本遼)

ワイン列車で行こう! 「ボージョレ・ヌーボー」解禁

11.17 13:18 熊本日日新聞

 「ボージョレ・ヌーボー」解禁日の16日、熊本-三角間を走るJR九州の観光列車「A列車で行こう」が、ワイン列車に“変身”。乗車した80人はジャズの音色を聴きながら、フレッシュな味わいの新酒を堪能した。
 
 初開催の今回は、発売から2週間でチケットが完売。スパークリング、白、ロゼ、赤の4種類のワインのほか、パプリカなど宇城市産の食材を使ったワインに合うオードブル弁当も用意した。
 
 同僚と参加した公務員の柳田紀代子さん(58)=熊本市=は「ノスタルジックな雰囲気の列車で飲むワインは格別」と満足げ。協賛のアサヒビールによると、今年のボージョレは「100年に1度の出来」。非日常の空間で、ワインの味も100倍!?(長濱星悟)

全国高校サッカー県予選 大津と東海大星翔が決勝  

11.17 12:00 熊本日日新聞

 第96回全国高校サッカー選手権県予選最終日は、19日午後0時5分から熊本市のえがお健康スタジアムで大津-東海大星翔の決勝を行う。大津は2年ぶり17度目、東海大星翔は初の栄冠を目指す。

 大津は準決勝に2年生9人が先発。キャプテンマークを巻く2年生MF福島隼斗が球際の強さと展開力で中盤を締める。FW陣は186センチと長身の大崎舜や、動きだしの鋭い水野雄太など個性派ぞろい。準々、準決勝は途中出場の田崎魁星が決勝点を挙げている。福島は「ボールを奪ってから、いかに早く攻められるか。最後まで走って勝ち切りたい」と闘志を燃やす。

大津の攻撃陣を引っ張るFW水野雄太(中央)=えがお健康スタジアム

 東海大星翔は県高校総体を39年ぶりに制し、夏冬2冠を狙う。レフティーのMF花田駿や、細かいタッチのドリブルから得点機を演出するMF吉岡涼斗、準決勝で2ゴールのFW一(はじめ)怜哉らを中心に、パスワークとサイド攻撃に自信を持つ。一は「先に失点することが多いので先制点が欲しい。シンプルにサイドを使って攻めたい」とゴールを狙う。

準決勝で2得点した東海大星翔の一怜哉=えがお健康スタジアム

 両校とも、準決勝は0-2から4得点して逆転勝ちし勢いは互角。同じ顔合わせとなった2年前の決勝では、大津が7-4と打ち合いを制した。大津の古閑健士監督、東海大星翔の吉岡宏樹監督ともに「普段通りのサッカーをしたい」と大一番を前に平常心を強調する。入場料は大人千円、中高生500円、小学生300円。(丁将広)

熊本県内の梅毒患者、昨年の4倍超 「早めの検査を」

11.17 09:31 熊本日日新聞

 今年に入り熊本県内で梅毒患者が急増、12日現在で累計62人と昨年1年間(15人)の4倍を超えたことが県のまとめで16日分かった。県健康危機管理課は「症状など心当たりのある人は、早めの検査を」と呼び掛けている。

 同課によると62人の内訳は男性47人、女性15人。男性は20~40代が計39人と目立ち、80代と90代も各1人。女性は20代が最多の10人で10代が1人。感染経路は性的接触が59人、針など鋭利なものを刺したことによる感染が1人、不明が2人。

 急増した原因や背景は不明。昨年は熊本地震の影響で、保健所での検査を受けられない期間があったという。

 全国でも2013年から増加傾向が続き、16年は4557人と42年ぶりに4千人を超えた。今年は10月1日までに4053人に達している。

 梅毒は細菌「梅毒トレポネーマ」に感染して発症する。潜伏期間は3~6週間で、初期は感染部位にしこりができたり、股の付け根がはれたりする。3カ月以上たつと赤い発疹が出ることがあり、重症化すると死亡例もある。

 予防は、感染部位と直接接触しないよう、コンドームを使用すること。県内の保健所では無料・匿名で検査を受けられる。

 平山泌尿器科医院(熊本市北区)の平山英雄理事長(66)は「初期は典型的な症状が出ない場合もあり、発見が遅れることもある。不特定多数との性的接触など心当たりのある人は、早めに受診を」と話している。(清島理紗)

香港から熊本空港に再開第1便 国際3路線体制が“復活”

11.17 09:26 熊本日日新聞

 熊本空港に16日、香港からの定期チャーター第1便が到着した。香港線の再開は、昨年4月以来1年7カ月ぶり。熊本地震の影響で途絶えていた熊本空港の国際3路線体制が事実上復活した。

 定期チャーター便は香港の旅行会社パッケージツアーズが貸し切って、格安航空会社(LCC)の香港エクスプレスが運航。第1便は午後4時ごろ到着し、着物姿の女性や県のPRキャラクター・くまモンが178人の乗客を出迎えた。

 第1便で来熊した香港エクスプレスの何泓蔚[ホウワンワイ]総経理や田嶋徹副知事らが、くす玉を割って就航を祝った。何総経理は定期便化について「その方向で努力したい」と述べた。

 妻と観光に訪れた会社役員の男性(44)は「今年7月に来た時は福岡空港経由だったので、直行便が再開してとても便利になった」と話した。

 運航は木曜と日曜の週2往復。来年3月22日まで計37往復を予定する。国内の個人客も香港エクスプレスのホームページなどから航空券を購入できる。

 熊本地震後に運休した国際3路線は、台湾・高雄線が昨年6月に再開。ソウル線も今年4月に復活した。香港航空による定期便は運休が続いており、県は早期再開を働きかけている。(田上一平)

ペンギン、仮飼育舎へ 熊本市動植物園の復旧工事で

11.16 21:30 熊本日日新聞

 熊本市動植物園(東区健軍)は16日、熊本地震で被災したペンギン舎の復旧工事のため、フンボルトペンギンを別の飼育舎へ引っ越しをさせた。来年4月の全面再開に向けて、工事を本格化する。

 飼育員たちがペンギン21羽をかごに入れたり、手で抱えたりしながら、道を隔てて隣接する仮の飼育舎へ移動。ペンギンたちは最初は戸惑っていたが、1羽がプールへ飛び込むと、次々に後に続き、元気な姿を見せていた。

 ペンギン舎は地震による液状化で観覧用通路が破損。また周囲の施設の被災が激しく、一般公開されていないエリアにある。獣医師の檜垣智行さん(51)は「工事音でおびえたりしないよう、しばらくは注意深く体調を見守りたい」と話した。(谷川剛)

坂下窯の一輪挿し 花が煙突に、香立てにも

11.16 13:45 熊本日日新聞

 坂下窯(南関町)の佐藤晃さん(49)の作品。粘土をたたきつけて形を作り、ストロー状に穴を開ける。穴は貫通しており、浅く水を張った皿に浸して使う。剣山と同じだ。「香立てにもできます。あえて顔料の拭きむらを残し、味わい深く仕上げました」と佐藤さん。高さ4.5センチ、幅3センチほどの小さな家で、花が煙突になる。

 1個860円(税込み)。熊本市中央区千葉城町の県伝統工芸館内工芸ショップ匠[たくみ]などで扱っている。同館TEL096(324)4930。

恋人の聖地、18日復活 美里町の二俣橋、供用へ

11.16 13:00 熊本日日新聞

熊本地震で被災し、架け直し工事が終了した二俣福良渡。右の橋は釈迦院川に架かる二俣渡=14日、美里町

 熊本地震で被災した熊本県美里町小筵の石橋「二俣福良渡[ふたまたふくらわたし]」の復旧工事が10月末に終了した。石橋を解体して現地に架け直す全国的にも珍しい工事。町は17日に最終検査をした上で、18日から供用を再開する予定。

 津留川に架かる同橋(1830年架設)と、釈迦院川に架かる「二俣渡[ふたまたわたし]」(1829年架設)はL字形に連なる“兄弟橋”。10~2月の正午前の約30分間は二俣渡に差し込む日光が水面に反射してハート形に見え、「恋人の聖地」として観光客や写真愛好家に人気がある。

 地震では二俣福良渡の右岸側にある壁石が崩落。アーチ部分にひずみも見つかったため、町は今年1月から復旧工事に着手していた。

 同橋は長さ27メートル、幅約3メートルで歩道専用。工事では石橋を支える鉄製の「支保工[しほこう]」を設置して橋をすべて解体し、アーチを構成する輪石を積み直した。5月下旬に支保工を撤去した後は足場を組み、壁石や高欄などを仕上げた。

 橋を構成する石材は約1100個で、このうち約400個は地震後に割れたり、流失したりしたため新たに購入した。工事費は1億4854万円。

 石工棟梁[とうりょう]として工事に関わった尾上建設(山都町)の荒木大人[ひろひと]さん(34)は「手探りの工事で期間も長く大変だったが、無事に復旧できて良かった。職人としてレベルアップもできた」と安どの表情を浮かべる。

 町建設課は「架け直すことで耐震性は増した。供用開始後は多くの観光客に足を運んでもらいたい」と話している。(田中祥三)