三宮マンション規制へ神戸市検討 住宅地化歯止め

 タワーマンションが進出している神戸・三宮地域について、神戸市が、JR三ノ宮駅や阪神神戸三宮駅、阪急神戸三宮駅の半径約500メートル以内でのマンション建設規制を検討していることが分かった。「都心の住宅地化」に歯止めをかけ、商業・業務機能の集積を促すことで、三宮の都市としての魅力アップにつなげたい考え。ただ、地権者らの権利制限に関わることから、同市は規制の可否も含め慎重に議論を進める。
 市は2016年度、三宮再整備に向け、土地利用の誘導に関する基本的な考え方をまとめ、検討項目として「三宮駅周辺の一定エリアにおける住宅の制限」「都心部全体での住宅の総量抑制」「臨海部への回遊ルートのビル低層部で住宅を制限」を示した。近年、都心部での住宅需要が増し、三宮周辺でも高層タワーマンションの建設が相次いでいる。神戸市中央区内では05年以降、タワーマンションを含め、100戸以上の大規模集合住宅が38棟建設された。同市は都心の住宅地化について「まちのにぎわいの上で問題がある」とする。
 今回、建設規制以外にも、周辺地域のマンションの低層部を商業・業務用途に誘導するような手法も検討。市住宅都市局は「さまざまな議論が予想されるため、地権者や有識者らの意見を聞いて判断したい」としている。
 都心部の住宅を禁止する取り組みでは、横浜市が06年、横浜駅・関内駅周辺に住宅禁止地区を指定する条例を施行している。(森本尚樹)

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姫路市の五輪ロゴに“待った” 組織委「文字外して」

 兵庫県姫路市は12日、東京五輪・パラリンピックを見据えて制作したロゴマークから、「2020 東京オリンピック・パラリンピック」の文字を外すと発表した。大会組織委員会から、知的財産を侵害する恐れがあり、使用を控えるよう申し入れを受けて修正した。組織委が自治体制作ロゴの修正を求めたのは初という。

 同市は五輪を機に、スポーツや文化、観光施策を進める「姫路プロジェクト」事業を展開。五輪選手によるスポーツ教室やフランス柔道代表チームの合宿誘致などに取り組む。PR用に姫路城などをデザインしたロゴを作り、4月5日に発表した。
 ところが、新聞報道でロゴのデザインを知った組織委が5月2日、市に修正を求めた。組織委によると、大会名称や日本オリンピック委員会(JOC)のスローガン「がんばれ!ニッポン!」などの用語と大会エンブレムは、開催都市の東京や競技会場の自治体、スポンサー企業に限ってPR活用が認められるという。組織委は「大会を盛り上げようとする姫路市には感謝するが、ルール上は厳格な管理が必要」としている。
 市はロゴを広報誌やケーブルテレビの広報番組で紹介したが、今後は修正後のロゴに切り替える。担当者は「認識不足だった」としている。(金 旻革)

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バスケB2西宮が1部昇格 PO準決勝で群馬破る

 バスケットボール男子Bリーグ2部(B2)のプレーオフ準決勝第2戦は12日、西宮市立中央体育館であり、中地区1位の西宮ストークスは東地区1位の群馬クレインサンダーズを70-60で破って2戦2勝とし、決勝進出と来季の1部(B1)昇格を決めた。
 11日の第1戦で先勝した西宮は、この日も梁川禎浩らの活躍でリードを広げ、群馬を退けた。決勝は20日、東京・代々木第二体育館である。
 Bリーグは、ナショナル・リーグとbjリーグを統合して発足し、2016年9月に開幕した。一方、11年に兵庫県内初のプロバスケットボールチーム「兵庫ストークス」として発足した西宮は15年に現名称に変更し、Bリーグ1季目はB2に所属していた。(藤村有希子)

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神戸山口組の本拠地捜索 離脱騒動後初か 警視庁

 知人から現金を脅し取ったとして指定暴力団神戸山口組系組幹部が逮捕された事件で、警視庁は12日、恐喝容疑で、神戸山口組が本拠地とする直系団体「●友会」事務所(兵庫県淡路市志筑)を家宅捜索した。
 神戸山口組を離脱した一部幹部が4月末に「任●団体山口組」を名乗る新組織の結成を表明後、?友会への捜索は初めてとみられる。警視庁は離脱の状況を調べ、新組織の実態解明を進める。
 捜査員約30人が午前11時ごろ、?友会に捜索に入った。
 知人男性に因縁をつけ、現金500万円を脅し取ったとして、警視庁本所署が1日、恐喝容疑で神戸山口組系組幹部の吉田淳一容疑者(58)ら男3人を逮捕していた。
(注)●は「侠」の右が「夾」

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「政治家は、なぜ失言する?」専門家に聞く

 人はなぜ失言するのか。今に始まったことではないが、4月は閣僚らの問題発言が相次いだ。撤回・謝罪を余儀なくされたり、辞任に追い込まれたり。過去の例から学んでいるはずなのに、なぜ繰り返してしまうのか。専門家の目を通して検証してみた。

【アドリブに注意】
 4月25日、今村雅弘前復興相が東日本大震災に関して「まだ東北で良かった」と発言。この失言の責任を取って大臣を辞任した。同氏は同4日にも、東京電力福島第1原発事故に伴う自主避難者の帰還を巡る記者会見で「自己責任」などと発言し、撤回・謝罪していたばかり。批判を浴びながら2度までも。
 今村氏の言動に対し、「自身の職務に求められるイメージを理解していない」と分析するのは、ビジネスマナーコンサルタント城戸景子さん(千葉県)。神戸女学院大を卒業後、営業秘書などを経て、ビジネスマナー研修や社会人向けセミナーの講師などを務めている。その立場から、「復興大臣は被災地域と被災者に最も寄り添うべき、という国民のイメージを認識していれば失言につながらなかった」と語る。
 「落とし穴」は、会議などを終えた政治家を記者が囲む「ぶら下がり会見」や身内のパーティーなどに潜んでいる。注意すべきは受け狙いのアドリブだ。
 3月に、自身のパーティーで「長靴業界はだいぶもうかった」と発言し、内閣府・復興政務官を事実上更迭されたのは務台俊介氏。昨年9月、岩手県岩泉町の豪雨被害視察で、職員におんぶされて水たまりを渡り、非難の声を浴びたにもかかわらずの発言。城戸さんは「ちょっとしたサービス精神やジョークのつもりが、大きな失敗につながることが多いように見受けられる」と指摘する。
 そこで考えられるのが、「失言=本音」と捉えられかねない点だ。「だからとっさに出る言葉が失言につながる可能性がある学歴が高く、頭の回転が早い人はスピードで発言しがち。あえてひと呼吸置いて発言を」と城戸さん。甲南女子大学・山田尚子教授(心理学)は、「気持ちの要素を除外すると、皆、首都圏で同じ規模の地震が起きたら、被害はさらに甚大になっていたと理解はできる」とした上で、「『良かった』と表現してしまったことが失言」と、言い回しの重要性を説く。

【気づいたら即謝罪】
 専門家が口をそろえるのは、スピード感ある撤回と謝罪。失言をゼロにすることは難しい。広報コンサルタントの石川慶子さんは「気づいたらすぐに謝罪することが肝要。『…に言われたから』と、責任転嫁するような表現はさらなる批判の原因になる」。
 謝罪会見での見た目も印象を左右する。今回、今村氏はアニメ柄のネクタイを締めていた。人気アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」。かつて版権を持っていた「ガイナックス」(東京都)が、被災地の復興を支援するために福島県に設立した子会社「福島ガイナックス」を、今村氏が訪れた際にもらったものという。地元企業を元気にしようという思いを込めて締めるネクタイだそうだが、とはいえ「自身に求められるイメージを考えると不適切」と城戸さん。謝罪の場では「きっちり着ることと地味な色を心がけましょう。ひと目で反省していると分かるイメージの外見作りを」。
 要職に就くと、メディアの前に立つ機会も多い。「米国では当たり前となっているメディアトレーニング(カメラを通して自分を客観視する)を」とは石川さん。(坂山真里緒)

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癒やしのカピバラモテモテ 飼育10年で3倍に

 カピバラを飼育する施設が全国で急増している。かつては動物園での飼育が中心だったが、その人気に注目した水族館でも飼われるようになったことなどから、飼育頭数は10年で3倍超に膨れあがった。カピバラが好む露天風呂との組み合わせが「癒やしを感じさせる」と話題を呼び、カピバラのキャラクター「カピバラさん」で火が付いた。南米アマゾン原産のネズミの仲間が日本を席巻している。

 日本動物園水族館協会によると、2006年12月に21動物園で126頭だったカピバラの飼育数は、16年12月には52動物園、7水族館で422頭に増えた=グラフ。そもそも水辺の生き物のため、動物園、水族館どちらでも飼えるという。

 神戸市須磨区の市立須磨海浜水族園は15年3月、屋上展望広場「水辺のふれあい遊園」でカピバラ2頭の飼育を開始。客が足湯に漬かって観察できるコーナーを設け、連日、家族連れやカップルでにぎわう。飼育員の杉村亮さんは「のんびりしていて愛らしく、ふれあい遊園でも主役の存在」と話す。
 10年から飼育し始めた鳥羽水族館(三重県鳥羽市)は「来館者から『水族館にカピバラがいる』と驚きの反応がある。カピバラと一緒に写真を撮る人も多い」と手応えを口にする。15年から飼うアクアパーク品川(東京都港区)でも「イルカと人気を二分する存在」。
 こうしたカピバラ人気の礎を築いたといわれるのが、伊豆シャボテン動物公園(静岡県伊東市)だ。1966年から飼い始め、82年、カピバラに露天風呂を用意した。飼育員が、清掃中の湯だまりにカピバラが集まるのを見てひらめいた。
 飼い始めたころの注目度は低かったが、ねずみ年を迎えるたびに報道機関の取材が相次ぎ、閑散期だった冬に客が増えた。カピバラはもともと南米の生き物で寒さが苦手。風呂は日本の冬を乗り切る手だてとしても有効で、他の施設にも広まっていったという。同園は「外国人客が会員制交流サイト(SNS)に写真をアップし、さらに人気が広がっている」とみる。
 カピバラをモチーフに描かれたキャラクター「カピバラさん」の影響も大きい。2005年に縫いぐるみなどが発売され、これまで5千種類以上の商品ができた。著作権を管理するバンダイ(東京)は「20~30代の女性を中心に安定した人気がある」とする。
 カピバラの生態に詳しい那須どうぶつ王国(栃木県那須町)の半谷秀紀飼育課長は「おっとりしている半面、個体同士の争いが激しい。狭い場所に集められると、けんかすることもある。近親交配を防ぐ意味でも、施設間の交流を続けることが重要だ」と指摘する。

■“動物園おこし”に一役
 カピバラを飼育する伊豆シャボテン動物公園、那須どうぶつ王国、埼玉県こども動物自然公園(埼玉県東松山市)、長崎バイオパーク(長崎県西海市)の4施設は2015年、「カピバラの露天風呂協定」を結んだ。
 協定に基づき、4園は協力してカピバラの催しに取り組んでいる。16年8月には、4園のカピバラによるスイカ(約500グラム)の早食い選手権を開き、長崎バイオパークの「トク」が2分1秒で優勝。17年1月には、どれだけ長く風呂に入っていたかを競う長風呂対決を行い、那須どうぶつ王国の「ウミ」が4時間56分32秒で勝利した。
 伊豆シャボテン動物公園の担当者は「カピバラで、町おこしならぬ『動物園おこし』につながれば」と期待する。(上田勇紀)

【カピバラ】和名はオニテンジクネズミ。南米アマゾン川流域の水辺などに生息する世界最大級のネズミの仲間。1回の出産で数頭の子どもを産む。草食で、水かきを使って泳ぐ。「キューン」などと鳴く。

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ハイジの原画や貴重資料展示 ネスタリゾート神戸

 テレビアニメの名作「アルプスの少女ハイジ」の原画&アート展が、兵庫県三木市細川町垂穂の大型複合リゾート「ネスタリゾート神戸」内の「ホテル・ザ・パヴォーネ」で開かれている。西日本初の特別企画展。制作初期のスケッチやイラスト原画などファン必見の貴重な資料が並ぶ。6月25日まで。
 スイスの児童文学を基に日本でアニメ化され、1974年に全52話がテレビ放映された。アニメ界の巨匠、高畑勲氏と宮崎駿氏が制作に関わり、海外の現地に出向いて構想された初のアニメ作品という。
 会場には、キャラクターデザインを担った小田部羊一氏が描いた赤毛で三つ編み姿のハイジの初期原案や、名場面の水彩イラスト画などが並ぶ。山小屋の木製小道具や扉、窓などの詳細なスケッチもあり、一貫した設定が分かる。

小田部羊一氏のイラスト原画

 「アルムの山小屋」のジオラマ(縮尺10分の1)は内部まで忠実に再現。約90分のダイジェスト版を放映するほか、1話ごとのストーリーや、主なキャラクターの性格、生い立ちの説明もある。
 幼少期からファンという主婦(43)=大阪市=は「細部まで丁寧に制作していることを知り、感動した。自分の子どもにも見せたい」と声を弾ませていた。
 中学生以上500円、小学生以下無料。午前10時~午後6時(土曜は同7時まで)。ネスタリゾート神戸TEL0794・83・5000
(井川朋宏)

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三田市が「ビール検定」創設 第1回は11月3日

 兵庫県三田市は11日、幕末に日本人で初めてビールを醸造したとされる地元出身の蘭学者・川本幸民(1810~71年)にちなみ、ご当地検定「三田ビール検定」を創設すると発表した。広く愛されているビールを通じ、三田の知名度アップを狙う。第1回検定は11月3日に同市駅前町のまちづくり協働センターで行う。
 川本幸民は蘭書を頼りにビールの製法を解明し、1853(嘉永6)年ごろ江戸の自宅で醸造に成功したとされている。
 検定は、市民に地元への愛着を深めてもらい、市外にも「ビール文化のまち」としてPRしようと企画。三田、神戸、宝塚市にまたがる千苅貯水池から取水するキリンビール神戸工場(神戸市北区)も協力する。
 約50問の4択問題(マークシート式)を出題。ビールの歴史や醸造、文化、おいしい飲み方などを問う問題に70点、三田の歴史文化に30点を配分し、計60点以上で合格とする。合格者には認定証と認定バッジを贈る。
 公式テキストも作成し、今月13日から阪神間の主要書店で販売(税別500円)。検定はテキストを読めば約8割は解ける程度の難易度にする。7~9月には事前セミナーを3回開催。座学や飲み比べ、城下町の雰囲気が残る市街地や同工場の見学を行い、参加すれば検定時に加点される。
 自らも受検する森哲男市長は「10年は継続し、三田の新しい都市ブランドにつなげたい」と意気込み、合格者が市内の飲食店で特典を受けられる仕組みを検討する。検定を監修する園田学園女子大学の田辺眞人名誉教授(地域史)は「ビール文化は三田の大きなアピール力になる」と語った。
 受検資格は20歳以上で、6月から申し込みを受け付ける。
 市まちのブランド創造課TEL079・559・5012
(山岸洋介)

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無農薬サンショウの加工品販売 養父の造園業者

 兵庫県養父市玉見で造園業を営む小野山政幸さん(54)、貴美恵さん(49)夫妻が、自ら栽培した朝倉サンショウの実を使った加工品の製造販売を始めた。「風華」のブランド名で、第1弾は調味用粉末や室内用香水など3品を製作。同市内の店舗などで販売している。
 夫妻は造園業以外の副業として、2013年から無農薬でのサンショウ栽培に乗り出した。造園業の剪定で生じる枝木を発酵させてサンショウの肥料にし、15年からは市内の製菓会社に実を出荷している。
 朝倉サンショウは同市発祥とされ、香りの高さなどが特徴。貴美恵さんは、実が徳川家康に献上された記録が残っていることで「すごい歴史があると知り、自分で商品を作りたいと思っていた」と話す。新たな収入源を探していた時に、朝倉サンショウを栽培し、商品化することを思い付き、自宅の畑などで育て始めた。
 新商品のうち、調味料は実の粉末「朝倉山椒粉」と、それに塩を加えた「朝倉山椒塩」(いずれも5グラム税抜き850円)。低温乾燥させてから粉砕することで、実の鮮やかな緑色と風味を保ったという。実から抽出した成分が入った香水「朝倉山椒アロマウォーター」(30ミリリットル同1300円)は、かんきつ系のさわやかな香りが楽しめる。いずれも添加物などは使っていない。
 同市八鹿町八鹿の雑貨店「コトリー」で販売しているほか、各地のイベントなどに出品していくという。問い合わせは「おのやま庭園」TEL079・664・2229
(那谷享平)

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多可町特産「播州百日どり」 地鶏コンテストで2位

 JAみのり(本店・兵庫県加東市)が開発し、多可町加美区を中心に約40年前から生産される播州百日どりが、東京ビッグサイト(東京都江東区)でこのほど開かれた「2017食肉産業展」の「第13回地鶏・銘柄鶏好感度コンテスト」で2位に輝いた。関係者らは「全国レベルの銘柄に負けない味と認められた」と喜ぶ。
 播州百日どりは通常より長い約100日間にわたって平飼いで肥育され、適度な歯応えや独特のうま味があるとして、関西圏を中心に流通する。現在の生産農家は6軒で、年間約16万羽を出荷している。
 3日間で全国から7万人を超える関係者が集う同展の中で、コンテストは主要なイベントの一つ。名称を伏せて焼いただけの肉をバイヤーらが試食して投票する仕組みで、地鶏・銘柄鶏部門に今年は全国11銘柄の応募があり、錦爽どり(愛知県)が最優秀賞に輝いた。
 初エントリーした播州百日どりは、みやざき地頭鶏(宮崎市)と並ぶ優秀賞。同展に赴いたJAみのり養鶏事業所(多可町加美区)の東野克也所長は「1位とも僅差だったと聞く堂々の2位で、生産者側の励みになる。今後のPR活動にも大いに生かしたい」と話している。(長嶺麻子)

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