J-WAVE平日夜の番組「JAM THE WORLD」のワンコーナー「KODANSHA CASE FILE」。4月17日〜21日は、三菱UFJリサーチ&コンサルティング・主任研究員であり“ネコノミスト”でもある武井泉さんにお話を伺いましたが、4月19日(水)のテーマは、“猫の保護活動”についてでした。
猫の保護活動は、“TNR活動”だと考えられることが多いそうです。
“TNR”とはTrap(捕獲罠)、Neuter(去勢)、Return(戻す)の頭文字から付けられていて、つまり「野良猫を見つけたら捕獲して避妊・去勢手術をした後に、傷が癒えたらまた野良猫として地域に返していく」(武井さん、以下同)ということだそう。その理由として「猫は生後半年で子供を産めるようになって、多いと5〜6匹出産しますので、非常に短い期間にどんどん野良猫が増えてしまうから」とのことで、不幸な赤ちゃん猫を生み出さない対処として適しているからだそうです。
武井さんによると、最近、日本ではNPOやNGOの活動が盛んになり、保護活動が進んで殺処分が減ってきているそう。2016年のデータでは、全国の行政機関で殺処分された犬・猫が8万頭まで減っていて、そのうち8割(およそ6万頭)が猫、そしてさらのその8割が子猫ということから、このTNR活動をすることで不幸な子猫を減らすことが、野良猫を減らす一番良い活動だと一般的には言われているのだとか。
これは海外でも同じ動きになっているそうですが、さらに武井さんによると「日本には無いんですが、ドイツやアメリカではシェルターがあって、そのシェルターに猫を飼いたいと思っているご家族やカップルなどが来て、ペットショップからではなくシェルターから(猫を)もらおうという形が一般的だといわれています」とのことで、海外ではそんな形で猫を救う活動もあるそうです。
ちなみに水曜担当ナビゲーターの安田菜津紀は「猫に埋もれている時」に幸せを感じるそうで、猫のツンデレさ、勝手さにメロメロのようです(笑)。
「猫の保護活動」音声版(radiko.jpタイムフリー)