「猫は魚が好き」というイメージがあるかもしれませんが、魚であればなんでも与えていい、というわけではありません。
この記事では、猫に与えていい魚と、悪い魚の代表的なものを取り上げて、解説します!
まずは、与えてもOKな魚を3つ見ていきましょう。
【1】たい→傷みやすいので新鮮なものを与えて 小骨にも注意!
たいなどの白身魚は、脂肪分も少なくヘルシー。生で与えても大丈夫ですが、傷みやすいので新鮮なものを。消化器官に刺さり傷つけないよう、小骨は取り除きましょう。
ただし、塩焼きはNGです。どんな魚でも、塩がきいた焼き魚を与えると腎臓病の原因になることがあるので、注意してください。
<与えていい量>
刺身一切れの半分くらい。
【2】かんぱち→新鮮なものならば少量は与えてOK
かんぱちはたんぱく質が豊富なので、少量ならば生で与えてもOKです。ただ、食中毒を予防するためにも必ず新鮮なものを与えましょう。
<与えていい量>
刺身一切れの半分くらい。
【3】生サケ→良質なたんぱく質と脂肪が摂れる!
生サケは、猫の体にもいいたんぱく質と脂肪を含んでいます。塩を振ったものは塩分が強く腎臓に負担をかけるため、与えるなら刺身用のものを。
<与えていい量>
刺身一切れの半分くらい。
アジ、イワシ、サバ、サンマなど生の青魚はNG!→生で与えると寄生虫の感染、「黄色脂肪症」の恐れが
次に、与えてはいけない魚について見ていきましょう。アジ、イワシ、サバ、サンマなどの生の青魚は、猫には与えないでください。
青魚に寄生しやすい「アニサキス」に幼虫は、猫にも害がある恐れが。温める程度では死滅しないので、与えるのなら十分に加熱を!
また、青魚に多く含まれる「不飽和脂肪酸」を摂りすぎると、「黄色脂肪症」の原因になります。与える量・頻度は、できる限り控えめにしてください。
<加熱した青魚を与える際の注意点>
鮮度の落ちた青魚を与えると、アレルギー反応に似た症状が出ることがあります。与えるとき、鮮度に注意してください。
■黄色脂肪症とは
皮下脂肪や内臓脂肪に炎症が起き、発熱が表れる病気。
愛猫に魚を与えるときは、猫が食べても問題ない種類かどうか、十分に確認するようにしましょう!
また、食べても大丈夫な魚でも、新鮮なものを与えること、塩分のないものにすること、小骨に注意することなどを意識してくださいね。
出典/「ねこのきもち」2016年3月号『まんぞくさんも大満足♥ 猫に与えてOK? NG? 食べ物図鑑』
文/Honoka
※写真はアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」投稿写真より