犬と飼い主さんの「現在」は、しつけに対する考え方や動物行動学の進歩などに支えられ、めまぐるしく変化してきました。犬との関係性の変化を振り返り、飼い主さんと犬との未来を大胆に予想します!
「番犬」として飼われるのが主流だった過去
かつて犬は、玄関先や門のそばなどの犬小屋で、吠えて不審者を追い払うための番犬として飼われていました。スキンシップの機会も多くなく、夜は放し飼いにして犬だけで散歩をさせる飼い主も少なくありませんでした。
現在の「コンパニオン・ドッグ」としての飼い方へ
2003年、室内飼いの数が外飼いの数を上回りました。番犬としてではなく、いっしょに暮らし、いっしょに出かけ、楽しい時間を共有できる家族のような存在=コンパニオン・ドッグとして育てる現在の飼い方へと大きく変化を遂げました。
未来は、飼い主さんと実の親子のような関係性に?
現在は、飼い主さんが愛犬を孫のようにかわいがり、甘やかしてしまいがちな一面も。未来は、愛犬の要求に応えるばかりではためにならないと認識する飼い主さんが増え、実の親子のようなメリハリのある関係性になっていくでしょう。そのような飼い主さんが増え、イイコ犬ばかりになれば、社会的にも犬の存在が認められていくはず。子どもと行ける場所なら、愛犬を連れて行ける世の中になるかもしれません。
出典:「いぬのきもち」2017年6月号『犬との未来大予想』