感情が豊かな動物である猫は、気分を害したときや危険を感じたときに、怒りとして表情に出ます。怒っているかどうかは、愛猫の「耳」「目」「ヒゲ」「口」を見れば判断できます。次のポイントを確認してみてください!
【1】耳が反ったり倒れたりしている
猫にとって、耳は急所といえる場所。そのため怒っているときは耳を反らせたり、頭部に沿わせるようにして、急所がダメージを受けないようにしているのです。
【2】一瞬瞳孔が開き、目が一気に細くなる
猫は危険を感じ取ると、瞳孔が一瞬で広がります。それから、対象に照準を合わせようと黒目が細くなります。
【3】ヒゲが後ろに反る
怒りで表情が強張ると、ヒゲの付け根に力が加わるように。また、猫は口を開けて威嚇をするため、ヒゲは顔の後ろや斜め上に反ります。
【4】口を大きく開けて牙を見せる
猫は怒ると口角を上げ、牙(犬歯)をむき出しにします。ときには、同時に相手を威嚇するために鳴くことも。
猫の怒りは「2種類」ある!見分け方は……
猫の怒りには、「攻撃的」「防御的」の2種類があります。
攻撃的な場合は瞳孔が細くなり、耳は外向きに。一方、防御的な場合には瞳孔が開きがちになり、耳は伏せられ、声で威嚇するために口を大きく開ける傾向にあります。
愛猫が怒りの表現を見せているなとわかったら、飼い主さんは一緒に遊んであげるなどして、気分転換させてあげるとよいでしょう。
出典/「ねこのきもち」2016年6月号『顔を見れば気持ちはわかる、猫も。ねこの「喜怒愛楽」』
文/二宮ねこむ