警戒心が強いといわれる猫は、限られた場所や好きな人の前でしかリラックスした表情を見せません。もしも愛猫がゆるゆると脱力した表情をしていたら、それは気を許している証拠!愛猫の「耳」「目」「ヒゲ」「口」に注目して次の4つのポイントを確認してみると、愛の表情がわかります。
①耳の力が抜けて左右に開いている
猫は気を許せる好きな人の前で脱力すると、頭の筋肉もゆるんできます。そのため、耳は正面を向かず、左右それぞれ少し外側に開くようになるのです。
②目が細くなり、白い保護膜がでることも
猫はリラックスをすると、目がまるで眠気に耐えているような半開きの状態になります。力が入っていないため、目頭から白い保護膜(瞬膜)がでることも。
③ヒゲがゆったり垂れている
猫は脱力すると、口元がゆるんできます。そのため、ヒゲの付け根にも力が入らなくなるのです。そのときヒゲは下に向かって垂れるので、ふにゃっとした表情になっていたら気を許している証拠といえるでしょう。
④口が少しだけ開く
猫はリラックスした状態のとき、口を閉じるための筋肉がゆるむため、口がうっすら開く子もいます。なかには、舌がチョロリと出てかわいい表情に見える子も。
猫の感情がいつ切り替わっているのかというのは、はっきりとはわかっていません。しかし、ごはんを食べているときや生活環境が安定している飼い猫は、狩りや警戒の必要が少ないため、穏やかな気持ちでいる時間が長いといえます。そのため、飼い主さんも愛猫の愛の表情を見る機会が多いはず。愛猫がリラックスして心落ち着く時間を過ごせるよう、飼い主さんは生活環境に気をつかってあげてくださいね!
出典/「ねこのきもち」 2016年6月号『顔を見れば気持ちはわかる、猫も。ねこの「喜怒愛楽」』
文/二宮ねこむ