日常生活から困りごと対策まで。さまざまなシーンで応用!
離れた場所にいても、飼い主さんのひと言で愛犬がやってくるのが「オイデ」です。
犬と暮らすうえで欠かせないしつけのひとつですが、毎日の生活のなかで実践すれば難なくできるようになり、極めれば吠え対策など困りごとにも役立ちます。ただし、どんな万能な指示しつけもまずは基礎が肝心!ここではオイデの基本的な教え方をご紹介します。
1.フードを犬の鼻先に近づける
まずは利き手でフードを握りこみ(愛犬の好きなおやつを使ってもOK)、もう片方の手にはリードを持ちます。フードを握った手を伸ばして犬の鼻先に近づけたら、フードのニオイをかがせて犬を集中させましょう。
2.「オイデ」と言いながら腕を動かし足元まで誘導
犬が集中したら、リードを握ったまま後ろへ少しずつ下がります。同時にフードを握った手を自分の体にくっつけていき、犬の体が飼い主さんの足に触れるくらい近づいたら、後ろに下がるのをやめると同時に右手を上にあげて犬を座らせます。
3.フードを与えてなでながらほめる
目の前に犬が座ったら、握りこんでいたフードを与えます。犬がオイデで来たあと、飼い主さんに触られることにも慣れさせるため、もう片方の手で首輪をつかみながら、首や胸のあたりをなでて「イイコ」としっかりほめましょう。
4.アイコンタクトをして「オッケー」で終わる
犬がフードを食べ終わったら「マッテ」と言いながらフードを握っていた手をあごの下まで持ち上げます。愛犬とアイコンタクトできたら「オッケー」と声をかけておしまいです。
【1】~【4】がスムーズにできるまでは、この流れを繰り返し練習して。
監修:戸田美由紀 撮影:佐藤正之
出典:「いぬのきもち」2017年7月号『魔法の指示しつけ 「オイデ」の極め方』