愛猫がベランダから落ちてしまったとき、飼い主さんはどのような対応をしてあげればよいでしょうか?
元気そうに見えることもあるかもしれませんが、遅れてからさまざまな症状が出ることもあるのです。
この記事では、愛猫がベランダから落下したときの対処法、注意すべき愛猫の変化について解説します。
落下したあとに愛猫が元気そうでも、飼い主さんは安心しないで!
ネコは着地が得意な動物です。2〜3階くらいの高さから落ちても平気そうに見えることがありますが、じつは骨や内臓にダメージを負っていることも。
落ちた直後は猫自身も興奮状態にあるため、痛みに気づかないようですが、時間とともに症状が見られることもあります。
飼い主さんは愛猫の落ち方を確認して!
愛猫がベランダから落ちたとき、近くに飼い主さんがいたら見える範囲で落ち方を確認しておきましょう。
着地までは短い時間ですが、次のようなことを覚えておけるとよいでしょう。
・ひさしや木の枝などに体をぶつけたかどうか
・どんなところに、どんな体勢で着地したか
愛猫の救出の方法
落下した猫はパニックになっていることが多く、飼い主さんに噛み付くことも多いよう。バスタオルなどを持って行って、猫の体全体を包んで保護しましょう。
また、猫は不安な気持ちになっているので、キャリーケースを近くに置くと自分から入ることもあります。バスタオルなどが呼吸を妨げないように注意してキャリーケースに入れ、なるべく動かさずに動物病院へ連れて行ってください。
すぐに動物病院へ行ったほうがいい落下後の5つの症状
愛猫に次のようなケガや異変がある場合は要注意!
・出血している
・吐血している
・立ち上がれない
・ぐったりしている
・体が熱く感じられる
少し様子を見るといってそのままにせず、すぐに動物病院へ連れて行きましょう。
傷がなくても、丸2日は注意深く様子を見て!
ベランダから落ちても、いつもと変わらない様子でいる子もいるかもしれません。しかし、内臓出血や骨折などをしている可能性も。
その場合は、落下から丸2日のうちに次のような症状が出ます。
・ぐったりする
・呼吸が荒くなる
・熱っぽくなる
・触ると痛がる
・行動範囲が狭くなる
・元気がなくなる
・食欲がなくなる
そのため、飼い主さんは「何か起こるかもしれない」という気持ちで、愛猫の様子を注意深く見てあげてください!
異変に気づいたら、すぐに動物病院に連れていきましょうね。
出典/「ねこのきもち」2016年5月号『新・愛猫の家庭の医学事典』
文/Honoka