犬は経験したことを学習する動物。一度危ないことやイタズラを経験すると、2度、3度と繰り返すケースも多いです。
しかし、経験させてから直すのは、じつは意外と難しいもの。そのため、愛犬に覚えさせたくないことは最初から「経験させない」か「繰り返させない」環境を整えることが重要に!
今回は、3つの具体的なケースにそって説明しますね。
【1】イタズラ
エサの容器をひっくり返す、洗濯物にそそうをする、ゴミ箱をあさる……このようなワンちゃんのイタズラ対策には、「イタズラ不可能空間」を室内に作るのがおすすめ。
とくに子犬のうちは広めのサークルなどの中で愛犬を生活させ、洗濯物や食べ物、ゴミ箱など、イタズラされたくないものとは離しておきましょう。すでにイタズラを覚えた犬にも有効です。
【2】拾い食い
散歩中は犬が歩く道を注意して見るようにし、ゴミで散らかった道はあらかじめ避けて! ゴミが落ちている道を通るときは、できるだけ距離をとって足早に通り過ぎましょう。
【3】急な階段の上り下り
我が家の階段は急で愛犬には危ない……という場合には、子犬のころから必ず抱っこして、上り下りを経験させないようにしましょう。そうすれば、大人になってからも自ら上り下りしようとしなくなりますよ。
経験させるからこそ、ワンちゃんもイタズラをしてしまいます。子犬のうちから「あえて経験させない」ことを意識して、接してあげてくださいね。
出典/「初めて飼い主さんのいぬのきもち」2016年6月号『ムダを省くと、犬も人もラクになる! しつけに困ってない飼い主さんがやっていない10のこと』
文/サモ江戸