猫が好きな「にぼし」や「かつおぶし」。「猫といえば、にぼしでしょ!」と思っている人かもしれませんが、にぼしもかつおぶしも、与えるのなら注意が必要なのです。それぞれ理由を解説しますね!
①にぼし→尿石症の原因になるので、与えないのが無難
にぼしには、結石のもとになるリンやマグネシウムが多いので、極力食べさせないでください。だしをとったものは塩分が抜けていますが、リンやマグネシウムの量は変わりません。
<与えるときの注意点>にぼしを与えるのなら、市販のペット用のものにしましょう。週1回、3cm程度を2本までにし、水やお湯で塩抜きをしてくださいね。ただし、泌尿器系の病気にかかったことのある猫には、与えないでください。
②かつおぶし→尿石症の恐れが……健康な猫でも与えすぎないで!
かつおぶしもリンやマグネシウムなどのミネラル分が豊富なので、摂りすぎは尿石症の恐れがあります。
<与えるときの注意点>健康な猫であっても、かつおぶしの与えすぎは禁物! 与えるのならば、市販のペット用のものにしましょう。目安は、ひとつまみ(0.5gぐらい)を週1回程度。なお、泌尿器系の病気にかかったことがある猫には与えないでください。
人のものをどうしても欲しがる猫には、ニオイつきフードを!
キャットフードだけでは飽きてしまって、人が食べているものを欲しそうに見てくる子もいますよね。そういう猫には、ちょっとした工夫をしてあげましょう。ドライフードのストック容器や袋の中に、だしぱっくに詰めたかつおぶしや、たこ糸でくくったにぼしを入れてみてください。これでニオイだけをフードに移すことができ、いつもと違う食事を楽しんでもらえるかも!
猫に与えていいものでも、与えすぎは栄養のバランスを崩してしまうこともあります。飼い主さんは、十分に注意してあげてくださいね。
出典/「ねこのきもち」2016年3月号『まんぞくさんも大満足♥ 猫に与えてOK? NG? 食べ物図鑑』
文/Honoka