体をスリスリと寄せてきたり、じっとこちらを見つめてきたり……なんとも愛らしい、日頃の猫のしぐさ。
実は、人間と同じような気持ちを抱いている時があるんです。そんな猫のしぐさと気持ちの関係をご紹介します。
「ねえねえ、スマホばっかり見てないで遊んでよう」
スマートフォンと触っていると、使えないように猫が間に入ってきたり、遊んでほしくなると足元に寄ってきて噛んできたり、飼い主にアピールしてくるのは「かまってほしい」のサイン。
たくさん遊んであげてくださいね!
「わーい!ごはんだー!」
好物を出されて「ごはんだニャ!」と言わんばかりの勢いで一目散に走り寄ってくる猫は、「嬉しい」という気持ちでいっぱい。
ポジティブな願いが叶うことで喜んでいるんですね。
「会えなくて、寂しいな」
しばらく不在にしていたり、ほかの部屋で過ごしていたりすると、
猫も「寂しい」という気持ちが表れます。
「歩けないくらいにスリスリスリスリ、体を寄せてきた」というパターンも。
「私は、いま、とっても機嫌が悪いのニャ……」
「不機嫌」な気持ちが高まっている時の猫は、おもちゃで気を引いても興味なさそうな振る舞いに。
体調が悪い時、お腹が空いている時、かまいすぎても、
逆にかまわなすぎても不機嫌になってしまいます。
「嫌だニャ〜。行きたくないニャ〜」
「病院行きたくない」「爪切りが嫌」。明らかにテンションが下がっているのがわかる時の猫は、
人間のように憂鬱な気持ちになっています。時にはため息をつく猫もいるとか!?
されて嫌だったことも、猫はしっかり覚えていますよ。
「嬉しい」「寂しい」「憂鬱」、人間と同じような感情もある猫。
愛猫の気持ちが見えてくると、コミュニケーションももっと楽しくなりますね!
出典/「ねこのきもち」2017年5月号『猫にもあるの?この気持ち』
文/阿部康子