良かれと思ってやっていたことなのに、じつはワンちゃんにとってはうれしくない……真面目な飼い主さんだからこそ陥りやすい、「逆効果なお世話」があることを知っていますか?
この記事では、散歩における「5つの勘違い」を紹介します。
自分に当てはまっているものがないか、チェックしてみてくださいね!
①散歩の時間を長くとる
毎日の散歩で愛犬の有り余るパワーを発散させるのはよいことですが、仕事が忙しい日や天気の悪い日まで無理に長時間、散歩する必要はありません。
そのようなときは散歩は短時間で済ませ、「引っ張りっこ」や「モッテコイ」などの室内遊びで運動不足を解消してあげましょう。
②散歩ルートを一定にする
散歩の道順が毎日一緒だと、犬はルートを覚えてリードを引っ張って歩くようになることも。
また、同じ風景を毎日見て歩くのは、ワンちゃんにとっても刺激が不足しがちに。
散歩がつまらないものになってしまわないためにも、散歩ルートは飼い主さん主導で決めましょう。
ただし、怖がりな犬の場合はルートを一定にしたほうが安心することもあるので、どちらのタイプか見極めてあげてくださいね。
③犬の友達を無理につくる
犬の場合、友達がいなくてもかわいそうではありません。友達をつくってあげようとして、散歩中やドッグランなどで無理にほかの犬と遊ばせることで、それがトラウマになりかえって犬嫌いになってしまうことも……。
たとえ犬の友達がいなくても、飼い主さんとの関係が築かれていれば、ワンちゃんは十分幸せですよ。
④食後に運動をする
「肥満防止のために」と思って、ゴハン直後にわんちゃんを散歩させる方もいらっしゃるかもしれませんが、じつはとても危険な行動!
ゴハンを食べた直後の散歩や激しい運動は胃がねじれ、最悪の場合は死に至る「胃捻転」を起こす可能性があるからです。
胃捻転は大型犬がなりやすいといわれているものの、ミニチュア・ダックスフンドやシー・ズーといった小型犬でも起こることも。食後はできれば2~3時間はゆっくりさせるようにしましょう。
⑤規則正しい生活にこだわる
毎日同じ時間にゴハンや散歩のお世話をしていると、犬がその時間や順番を覚えて自分からおねだりするようになることも。
ワンちゃんがおねだりしそうなお世話は、飼い主さんのその日の都合で行うタイミングを決めましょう。
そのほうがマンネリにならず、犬にとっていい刺激になりますよ。
以上の5つが、しないでもいいお世話「散歩編」でした。
散歩は、飼い主さんと愛犬にとって大切な時間。何が必要で何が不要なのか、見直してみてくださいね。
出典/「初めて飼い主さんのいぬのきもち」2016年8月号『食事、お手入れ、接し方の誤解がスッキリ! そのお世話、じつはしなくていいんです』
文/サモ江戸