飼い猫として家の中で生活する猫も、かつては野生の習性を持った動物でした。その名残もあってか、ふだんから野性味あふれる行動が見られることも!
今回は、猫の日常生活における「速さ」に着目して、愛猫の野性度をチェックしてみましょう。おもちゃや人の声、物音に対する反応の速さなどで、猫の俊敏さや身体能力の高さを診断します。
【1】遊び終わったおもちゃを片付けようとすると、即座におもちゃをくわえて逃げる→獲物を奪われまいと俊敏に逃げる
単独行動をしていた猫は、獲物を仲間とシェアする感覚がありません。獲物へのこだわりが強いため、おもちゃを取られまいと逃げる行動につながっているのでしょう。
【2】名前を呼んでも反応が鈍い。また、眠っていてもわずかな音で起きる→人への警戒心が強い
人の声や足音などの生活音に対しての警戒がある場合に見られる行動です。もしも人からの呼びかけにすぐ反応したり、眠っているときに音がしても動じないのなら、今の生活に安心している証拠!
【3】段ボールや紙袋を見つけたら瞬時に入り込む→身を隠せる場所を日頃から探している
段ボールや紙袋のような四方が覆われているものは、まさに猫にとって最高の場所。警戒心の強い猫は、身の危険を感じるとすぐに逃げ込める場所を探しているのです。
【4】物音がなると敏感に反応し、獲物に見えるものには飛びつく→獲物を連想する音や動きにすぐに反応する
猫は狩猟本能の高さから優れた聴力や動体視力を持ち、鳥やヘビなどの獲物を連想する動きに反応します。
ポリ袋のカサカサという音に敏感に反応したり、歩いている飼い主さんの足に飛びついたり、パーカーのヒモなどに食らいつくなど、「獲物っぽいもの」を見つけると捕まえずにはいられないのです。
【5】高いところからポンポンとテンポよく下りる→身体能力が優れているので、段差の移動も速い
狩猟時代の猫は、日々の訓練によって体の柔軟性や瞬発性を養ってきました。飼い猫の中でも、高いところからスムーズに下りられる猫は、身体能力が高いタイプでしょう。
【6】雷や地震など、予期せぬことが起こるとすごい速さで逃げる→身の危険をすぐさま察知できる
野生の猫は、自分の命を守ることが何よりも最優先でした。そのこともあってか、野生度の高い猫は、雷や地震といった予期せぬ緊急事態にすぐさま危険を察知し、逃げ出そうとするのです。
6つのポイントのうち、あなたの愛猫はどれだけの数が当てはまりましたか? 当てはまった数が多いほど、野生度が高い猫といえます。日々の愛猫の行動を意識して観察してみてくださいね!
出典/「ねこのきもち」2016年6月号『愛猫の中に潜む野性度はどれくらい? 猫度診断』
文/二宮ねこむ