神の声...?ユーザーに話しかけてくれる監視カメラ開発

2018年7月14日 12:00 ギズモード・ジャパン

ビデオゲームだとゲームマップの外に落ちてしまいそうになると画面に「危険です。マップの外に出ないでください」なんて警告メッセージが出て、危うくゲームオーバーを免れる、なんてことはよくありますよね。現実世界でもこんな神の視点からの忠告を受け取ることができたら...なんて考えたことはありませんか。アメリカ、インディアナ州のパデュー大学がそんなテクノロジーを開発してくれました。

パデュー大学の研究者たちが開発したのはカメラに写っている人々を特定して、その人にプライベートにメッセージを送るというシステム。このシステムは「プライベート・ヒューマン・アドレッシング」の頭文字を取って「PHADE」と呼ばれています。IPやMACアドレスを使わないうえ、ユーザーの個人データを集める必要もなく、プライバシーにも配慮されています。

とは言えユーザーはカメラの中を動き回るわけです。それをIPアドレスやMACアドレスを使わずにトラッキングして特定するために、人々の動きのパターンに基づいて「アドレス・コード」を生成するとのこと。

このシステムの仕組みでは、まずそれぞれの人のアドレス・コードにリンクしたメッセージを配信します。ターゲットのユーザーはスマートフォンにPHADEの受信側のテクノロジーを搭載している必要があります。そして受信側のPHADEもまたユーザーの動きに基づいた第二アドレス・コードを生成し、送信側と受信側のアドレス・コードが一致すれば、メッセージを受信するというです。

つまり送る側が「あなた、こういう風に動いている人ですか?」とコードを送り、受信側が「わたし、こういう風に動いている人です」と反応してそれぞれのコードが一致すれば、ターゲットが特定できたわけなのでメッセージを表示すると。確かにこの仕組みなら動き以外の情報を入力せずに使うことができますね。

スマートフォン自身からは何のデータも抽出しないため、PHADEはプライバシーを守ることができると開発者は説明しています。以下は、研究の内容を要約したビデオです。美術館のシチュエーションを模した実験会場でPHADEシステムをデモンストレーションしています。マッチ率は90%だったとのこと。

出典: YouTube


この実験では、会場のどこにいるかによって、近くで展示されているアート作品の説明をメッセージとして送っています。

しかし美術館以外にもたくさん応用方法が考えられますよね。AmazonGoのような未来型スーパーマーケットに導入すれば、歩き回るだけで自分が購入する商品の情報を表示してもらうことができるかもしれません。PHADEはまだ開発段階ですが、買い物客の店舗内での動きをトラッキングする技術は多くのリテーラーが探っています。そして間違いなく、警察もこの技術に興味を持つこと間違いないでしょう。

研究の共著者であり博士課程のSiyuan Cao氏はプレスリリースの中で「PHADEは政府機関によって公共の安全性を高めるために利用することも可能です。たとえば犯罪率の高い地域や事故の多い地域にカメラを設置し、怪しい人が後から追いかけている、といった潜在的な危機に関して警告を送ることができます」と語っています。

それ以外にも、テロリストによる攻撃があった際やショッピングモールで子どもが迷子になった時などに、付近の人々にだけ詳細情報を送信するということが可能ですね。しかし一度スマートフォンにこの技術が搭載された場合、公共のメッセージと私企業によるメッセージはどう区別されるのか、といった疑問は浮かびます。既に開発者が政府機関を潜在的なクライアントとして挙げていることからも、運用に関して慎重に注目しておく必要はありそうです。

Image: YouTube
Source: TechCrunch, YouTube

Sidney Fussell - Gizmodo US
(塚本 紺)

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アルジェリア、テストのカンニング対策で国のネットを切る

2018年7月14日 12:00 ギズモード・ジャパン

エクストリームなカンニング対策。

時代と共にカンニングのテクニックも上がってきているようです。学生がサーバーをハッキングしたり、DDos攻撃したり、裏サイトで宿題の答えを買ったり...。もう小さい紙にぎっしり答えを書いて忍ばすなんていう時代じゃなくなったんですね。そんな状況に対抗するために、アルジェリアは高校の卒業試験が流出しないように、国全体のネットを切ってしまいました。

6月20日から25日のテスト期間中、それぞれのテスト開始から1時間は、国全体の無線も有線もどちらのインターネットも遮断しています。なんともエクストリームなアルジェリア。全部で11回、各1時間の遮断があるとのこと。2016年にアルジェリアでは、テストがネットに流出してしまい、2017年はSNSを遮断したそうですが、それだけではうまくいかなかったので、今回国全土のネットを切ってしまえということらしいです。

この決定について教育省は「嬉しいものではない」としていますが、流出の可能性があるのに傍観していられないということで、実施に踏み切ったそうです。

テストが実施される学校では、金属探知機も導入されてスタッフも含め、誰もインターネットが使えるデバイスを持ち込めないようになっています。テスト用紙が印刷される場所には、監視カメラ、そして電波妨害装置までも設置されています。

Al Jazeeraによると、政府は2017年のSNS遮断の結果データを出していないため、実際のところどれくらい効果があるのかもわからないとのこと。国全体のネット遮断で果たしてアルジェリアのカンニング問題、解決するのでしょうか。カンニングは防げたとしても、その間、会社とかどうなるんでしょうね...。

Image: Jacob Lund/Shutterstock.com
Source: BBC

Melanie Ehrenkranz - Gizmodo US
(岩田リョウコ)

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ラップトップのRAM、128GBが実現する時代がやってきた!

2018年7月14日 12:00 ギズモード・ジャパン

思わず目を疑ってしまう…。

スマートフォンなどのデバイスには64GBモデルや128GBモデルなどがあって、一般的にこの数字が高ければ高いほどハイエンドになっていきます。でも、あくまでもこれは記憶容量のROMの話。メインメモリのRAMに関しては、2GBや4GBなど、1桁台の前半の容量がほとんどの時代です。これはラップトップの世界でもそれほど変わらず、いまだに4GBのRAMを装備するモデルが売り場に数多く並んでいたりもしますよね。

ところが、いまラップトップに搭載されるRAMは急速に大容量化が進んでいます。2桁台の16GBのRAMを採用するモデルも見られるようになってきました。そして、この前Lenovo(レノボ)が発表したThinkPad P52には、なんと128GBのRAMが装備されるのです。ストレージのHDD容量にも6TBモデルが用意されるほか、4Kディスプレイ、Intelの第8世代の最新CPU、NvidiaのQuadro P3200グラフィックスカードなどなど、超ハイスペックな仕様に。

ちなみに、ThinkPad P52は128GBのRAMを採用した世界初のモデルというわけではありません。すでにDell(デル)から、ワークステーションモデルのPrecision 7530およびPrecision 7730のラップトップで、やはり128GBのRAMを備えたモデルが用意されています。価格の面からいえば、決して万人向けのラップトップというわけではありませんけどね。

一昔前まで、コンピューターのRAMはMBでの表示が一般的でした。128MBや256MBのRAMが載ったWindows XPマシンをを懐かしく思い出す方だって、少なくないのでは? それが、いまやGBクラス、しかも128GBという数字がおかしくない時代を迎えています。VR対応も標準的になり、まだまだスマホでは追いつけないパソコンならではの分野の進化は、今後も目ざましいものがありそうですね。

Image: Oatography/Shutterstock.com
Source: The Verge

(湯木進悟)

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MacBook Pro 2018年モデルが登場!

2018年7月13日 12:00 ギズモード・ジャパン

いきなりやってきたー!

Apple(アップル)製品の刷新といえば、秋。そんなふうに考えていた時期が俺にもありました…。Appleは2018年7月12日の夜に突如、MacBook ProのTouch Barモデル(13/15インチ)のアップデートを発表しました。

本体のデザインなどは変わっておらず、中身のアップデートとなります。


今回のアップデートの目玉は、主に15インチモデル。最大で6コアの第8世代 Core i7/Core i9プロセッサと32GBのRAMが選択できるようになりました。プロフェッショナルな用途で、このスペックアップは当然歓迎されることでしょう。もちろん、13インチモデルでも第8世代 Core i5/i7プロセッサが搭載されています。

さらにバタフライキーボードが第3世代に進化し、より静かにタイピングできるとうたっています。また、すでにiPad Proに採用されている、周囲の環境でディスプレイの色を変える「True Tone」ディスプレイが搭載。目への負担がより少なくなるはずです。どちらにもセキュリティ関連の「T2チップ」が搭載されています。


さらに、「MacBook」で好評だったレザースリーブがMacBook Pro 13/15インチ向けに登場。MacBook Proをさらにかっこよく持ち運べます。

新型MacBook Proはすでに公式ストアに登場しています。最短で7月19日ごろから届くみたいで、製品価格は以下の通りです。

13インチモデル(Touch Barつき)


19万8800円
2.3GHzクアッドコアIntel Core i5プロセッサ/メモリ 8GB/ストレージ 256GB

22万800円
2.3GHzクアッドコアIntel Core i5プロセッサ/メモリ 8GB/ストレージ 512GB

13インチモデルオプション


2.7GHzクアッドコアIntel Core i7プ‍ロ‍セッサ:+3万3000円
16GBメモリ:+2万2000円
2TB SSDストレージ:+13万2000円〜

15インチモデル本体


25万8800円
2.2GHz 6コアIntel Core i7プロセッサ/メモリ 16GB/ストレージ 256GB

30万2800円
2.6GHz 6コアIntel Core i7プロセッサ/メモリ 16GB/ストレージ 512GB

15インチモデルオプション


2.9GHz 6コアIntel Core i9プ‍ロ‍セッサ:+4万4000円
32GBメモリ:+4万4000円
4TB SSDストレージ:+35万2000円〜

※すべて税別

Image: Apple
Source: Apple

(塚本直樹)

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人工知能が作った偽動画には重大な欠点がある!見破る鍵は

2018年7月13日 12:00 ギズモード・ジャパン

瞬きしない人間なんていない!

世界が震撼している偽動画「Deepfake」。人工知能によって、今まででは考えられないほど安価かつ簡単に合成偽動画が作れてしまうという恐ろしい時代です。偽ポルノはもちろん、政治的な偽動画まで、ありとあらゆるフェイクっぷり。この流れになんとか対抗する手はないのでしょうか。毒をもって毒を制す、テクノロジーにはテクノロジーで対抗です。偽動画を見破る重要な鍵となるのは…瞬き。

ニューヨーク州立大学オールバニ校の研究チームが、先日、瞬きをもって偽ポルノを見破るという内容の論文を発表。2つのニューラルネットワークを連携させ、呼吸や心拍、瞬きなど、人間の必要不可欠かつ自然な動きに注視するというのです。

研究チームによれば、人間の自然な瞬きの回数は1分間に平均17回、話している時はこれが26回、読書中だと4.5回ほど。動画の中の人がまったく瞬きをしなければ、作られた偽動画である可能性が限りなく高いというわけ。


では、Deepfakeの偽動画は、なぜ瞬きをしないのでしょう。これ、面白い話ですけど、目をつぶっている画像をネットにアップする人が少ないからです。となれば、人口知能に学習させるために食わせるデータにも、目を閉じている画像はほぼ入っていないことになります。DeepFake動画を作るには、たくさんの画像を集める必要がありますが、目を閉じた画像がなければ、そもそも偽動画の中の偽人間に瞬きという概念はないわけで。

瞬きで見抜くという論文は以前にも発表されていましたが、今回のオールバニ校の研究チームは、さらに見抜く精度を向上。以前の論文では、メソッドEAR(Eye Aspect Ratio=目のアスペクト比)か、メソッドCNN(Convolutional Neural Network=畳み込みニューラルネットワーク)のいずれかを用いて、目の開閉状態を認識していました。今回の論文ではメソッドCNNに、RNN(Recursive Neural Network=再帰型ニューラルネットワーク)を加え、動画の各フレームごとの目の状態をチェックするアプローチを実施。より、スムーズかつ正確に目の動きを予想でき、その精度は0.99までアップ(CNNは0.98、EARは0.79)。

しかし、「やった、これでもう大丈夫だ!」と言えないのがテクノロジーの世界。偽動画も常にアップデートしてますからね。困ったことに、Deepfakeだって驚くような進展をみせているわけで。たとえば、Deep Video Portraitsというシステムを使えば、ソースとなる動画内の人間の動きを、雇った演者の顔の動きに合わせるということができてしまいます。こうなれば、普通の人間である演者は瞬きしますから、結果、偽動画の中の人も自然な瞬きをしてしまうわけで…。

Deepfakeを作る側と、それを見抜く側のテクノロジーのいたちごっこです。技術を発展させていく人たちは、何も悪いことやったろうって思って研究しているわけじゃないですから。それを「これ、〇〇ちゃんの偽ポルノ作れるな」って利用する人が悪なわけで。技術に罪はない、悪いのはそれを使う人間なんだ! そう叫んだところで、何の問題解決にはなりません。作る側だけでなく、見る側にもモラルが求めらえる時代。

Deep Video Portraitsの開発に携わったスタンフォード大学の客員アシスタント教授Michael Zollhöfer氏はこう語ります。

“個人的には、現代の動画生成・動画編集技術で何ができるのか、みんながもっと知ることが重要だと思います。
そうすれば、日々見る動画のコンテンツにもう少し厳しい目を持てるようになりますから。オリジナル動画だと明記がないものは特に、です。”

Image: University at Albany, SUNY
Source: The Register

Melanie Ehrenkranz - Gizmodo US
(そうこ)

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モップと掃除機がタッグを組んだクリーナー、最強かも

2018年7月13日 12:00 ギズモード・ジャパン

弱点を補い合うことで、俺たちは勝利を掴む!

熱血マンガっぽいセリフですが、そういったスタイルを採用した掃除機がアイリスオーヤマの軽量コードレススティッククリーナー「KIC-SLDCP5」です。

コードレススティッククリーナーのなかでは最軽量クラスとなる約1.4kg。小型で高出力な18V DCブラスレスモーター、ほこり感知センサーを搭載、自動モードで約30分も可動!

などなど、特徴は多いんですが、最大のポイントは静電モップがセットになっているところ。


掃除機に備えられた帯電ケースによってモップに静電気を発生させ、小さなホコリをキャッチ。掃除機ではカバーしづらい卓上や家電の周りなどのホコリを効率よく取り去ることができるという、お掃除スタイル提案。


使用後はスタンドにある除電プレート&吸い込み口でホコリを吸引。モップのホコリはそのまま掃除機へと吸い込まれていきます。掃除機とモップとの友情パワーにより、床も、棚も、高いところも。これ1台ですべてをお掃除できて、後処理も楽ちんというわけですね。見事な2in1!

たしかにモップと掃除機で得意な場所は違うので、このふたつを組み合わせたのは面白いアプローチ。販売価格は直販サイトで2万4800円です。

掃除機とモップ、別々に用意してもいいですけど、セットならではの使いやすさが備わっている点にただただ感心してます。

Image: ©2018 IRIS OHYAMA All Rights Reserved. via アイリスオーヤマ
Source: アイリスオーヤマ

(小暮ひさのり)

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ロボットのバーテンダーとちょっと未来な夜を過ごしたい

2018年7月13日 12:00 ギズモード・ジャパン

『パッセンジャー』のアンドロイド・バーテンダーとは一味違う優雅なアーム。

『カクテル』や『コヨーテ・アグリー』みたいなお酒ライフには憧れますが、酔っ払った後に電車乗って帰るのが面倒だしすぐ寝たいから宅飲みが多い私。でも、出不精な私もバーに向かいたくなるマシンがあるらしいんですよね。それが、2013年にローンチしたカクテルメーカーロボットの進化版「Nino」!

出典: YouTube


Makr Shakrのアプリを開いたら、30種類以上のスピリット、ジュース、ソーダ、付け合せからお気に入りの組み合わせをデザインすることができます。また、プロのミクソロジスト(オリジナルカクテルを作る人)のデザインしたカクテルをタップしてオーダーするというとっても簡単な使い方も!

カクテルづくりのステップはインフォグラフィックで表示されます。できたカクテルのレシピをシェアできるので、コメントをもらったり評価してもらうことも可能なんですって。


「Nino」は、イタリア人設計者カーロ・ラッティ率いるMark Shakrが作ったロボットで、2013年のミラノ・デザイン・ウィークで華々しくデビュー。その後、豪華クルーザーやホテルで大活躍した「Bionic Bar」のアップデートバージョンです。

あくまでロボットなので、生身のバーテンダーとのやりとりは再現できません。が、「正確に準備し、あらゆる飲み物を数秒でエレガントに提供」するのが強みです。2本のロボットアームにはそれぞれ役割があり、片方が振る、攪拌する、かき混ぜる、といった複雑な動きを担い、もう片方は注いで提供してくれます。

外見は倉庫で見かけるロボットにそっくりですが、動きはまったくの別物。というのも、踊るような動きを再現するため、イタリア人振付師のマルコ・ペレさんの動きを撮影しました。プログラム時にインプットしたんだそう。

Makr ShakrのラティさんがDezeenに語ったところによると、「Nino」を作った目的はバーテンダーの仕事を奪うのではなく、近い将来必ずやってくるであろう人とマシンの良き相互関係の先駆けにするため。

“Ninoは、ロボットや電子製造業が我々人間に与えてくれる新たな可能性を伝える手助けをしてくれると思っています。ロボットは既に雇用市場に革命を起こしていますが、それを実感している人は多くありません。

Ninoは、技術管理を表現するために、ヒューマノイド型ではなく、一般的な商業アームを使っています”

2013年5月にミラノでプロトタイプをお披露目したあと、Makr ShakrはGoogle(グーグル)のデベロッパー・カンファレンスにて正式に1.0をローンチ。同社によると、現在「Bionic Bar」はロイヤルカリビアンクルーズで5ユニット、ラスベガスのホテルで1ユニット稼働しており、これまでに100万杯、日によっては1晩で800杯のカクテルを作っているそうです。

Ninoは小型ということもあり、今夏からヨーロッパ各地のポップアップイベントで活躍することが期待されています。飲み物を買うために大行列に並ばなくていいのは良さそう。

Image: MAKR SHAKR
Source: dezeen, Makrshakr, uedesign

(中川真知子)

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平面のサッカー映像をARに変換する研究?

2018年7月13日 12:00 ギズモード・ジャパン

ソファにポップコーンではなく、立ち見でジーマをあおるサイバー観戦。

ただいま、ワールドカップ真っ最中。日本の初戦勝利にネットもリアルも盛り上がっていますが、未来のサッカー観戦はテレビではなく、AR映像を投映したテーブルを囲むようになるかもしれません。

出典: YouTube


「Soccer On Your Tabletop」と名付けられたこの研究は、TVで見る普通のサッカー映像をソースに、3DのARサッカー映像を構築するもの。2018年6月18日からソルトレイクシティで開催された、コンピュータービジョンとパターン認識の国際会議CVPR 2018で発表されました。

TechCrunchがこのシステムを詳しく解説しています。映像に映っている選手の動きを追跡・予測し、ゴールラインなどの位置関係から深度データを採取。選手の3Dモデルを作成し、人物のリアルさに定評があるゲーム『FIFA 18』から抽出された3D人物モデルにリマップする、というのが一連の仕組みです。この選手は『FIFA』のキャラクターなのか!

YouTubeにある低画質な映像もAR化できてしまうのはすごいし、何より二次元映像を3Dできるのは革新的です。あらゆる角度から見るっていう、映像に対するある種の夢が叶っちゃいますからね。これが見れるならAR・MRデバイスが欲しいという層も、少なくない気がしますよ。

にしても、実際の選手の動きをモーションキャプチャしたサッカーゲームに、実在の選手を置き換えるとは、見事すぎる発想。コートに選手が散らばっているサッカーだからこそ出来るのもあると思いますが、バスケだと『NBA 2K17』がモーションキャプチャしまくってるし、同じように3D化できるのかな?

Image: Techcrunch
Source: Soccer On Your Tabletop via Techcrunch, YouTube

(ヤマダユウス型)

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インターネットでヤラかしちゃった経験、ありますか?

2018年7月13日 12:00 ギズモード・ジャパン

Twitterでは“責任能力のある年齢”と定めた13歳以下のユーザーのアカウントを停止するにあたり、間違って13歳以上の人たちも停止してしまうという騒動がありました。もちろん停止された人たちは怒り心頭。どうすれば復旧させられるか? というスレッドで書き込みが大いに書き込みが伸びたものです。

でも実際は、13歳以下でも年齢を偽ればアカウントを作れるんじゃないか? という考えのもと行動したキッズが多かったことでしょう……。なにせこのくらいの歳になると、いろいろと悪知恵も働いてくるようになりますもんね。

米Gizmodoのクランツ記者も、子供の頃は『X-ファイル』の掲示板にて、アイコンにしていたキャラクターが「つまんない、子供っぽい、完璧すぎる」という理由で停止させられたことがあるそうで。そこでは多くのユーザーが大学生でしたが、クランツさんはMITの医大生だと偽り、それで上手くダマせていたのだそうです。彼女は当時14歳の高校生だったのに、です。

ネット上ではっちゃけていたのは彼女だけではなく、ルザーフォールド記者もかつては年齢/性別/所在地を聞かれると14歳/女性/カリフォルニア州と答えていたとのこと。彼は男性なんですけどね。

編集部員のコーツ氏は、クランツ記者の質問に曖昧な言葉で答えてくれたのですが……昔みんながAOLのチャットルームでお喋りしていた頃、どうやら彼はハッカー人生を歩んでいたらしい、ということを匂わせたそうです。

そして米ギズの記事のコメント欄には「AOLのお試し版インストーラーを何枚も貰ってきて、何度も無料でネットに繋いでいた」とか、「フェイスブックに入会したこと」というシンプルかつパワフルなものとか、「ゲーム『ワールド・オブ・ウォークラフト』で女の子がプライベートにチャットで口説いてきたのに対し、ギルド内のオープンな掲示板でその返事を書き込んだ」などがありました。

ギズモード・ジャパン読者のみなさんも、何かヤラかしちゃった出来事などありますか?

Image: Shutterstock
Alex Cranz - Gizmodo US
(岡本玄介)

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スマホはユーザーを盗聴しているのか?→実験した結果...

2018年7月13日 12:00 ギズモード・ジャパン

壁に耳ありスマホに目あり。

スマホの陰謀説はなかなか消えないもので、多くの人がスマホはターゲティング広告のために会話を盗聴していると思い込んでいます。

Viceは最近、『Your phone is listening and it’s not paranoia(あなたのスマホは盗聴している、これは妄想じゃない)』という記事で人々の思い込みを刺激しました。この記事は、スマホの前で「大学に復学する」や「安いシャツが欲しい」などと話したところ、Facebook(フェイスブック)でシャツや大学の講義についての広告を目にするようになったという5日間の実験に基づいて、記者が出した結論だったのです(参考までに言うと、私もFacebookでシャツの広告をよく見かけますが、新学期向け宣伝の対象となる年齢は過ぎています)。

この迷信について話す世間にうんざりしたコンピューターサイエンスの学者たちは、厳密な研究を行なってこの問題に取り組むことにしました。

盗聴してないっぽいけど、盗撮はしていた


昨年、ノースイースタン大学のElleen Pan、Jingjing Ren、David Choffnes 、Christo Wilsonそしてカリフォルニア大学サンタバーバラ校のMartina Lindorferは、Androidの1万7000以上の人気アプリにおいて、音声を録音するために密かにスマホのマイクが使われているかどうかを探る実験を実施。アプリにはFacebookに属するものや、Facebookに情報を送信するアプリ8000個超が含まれていました。

その結果、陰謀論者の予想に反して、アプリが勝手にマイクを起動、あるいは音声を送信した証拠は見つかりませんでした。盗聴が起きている例を一つも見つけられなかったのです。

その代わり、彼らは盗聴とは別の不穏な動きを発見。アプリはスマホの画面を録画して、第三者にその情報を送っていたのです。


研究者たちが調べた1万7260個のアプリのうち、9000個以上がカメラあるいはマイクへアクセスする許可を得ていました。つまり、スマホの所有者の会話(猫のトイレが必要だとか、あるメーカーのジェラートがどれほど大好きか等)を耳にする可能性があったということです。10台の実験用Android端末では各アプリを使うために自動化されたプログラムが用いられ、その後生成されたトラフィックが分析されることに。研究者らは送信されたあらゆるメディアファイル、特に予期しない関係者に送られたものを探していたのです。

パートナー企業にさえも無断で盗撮していた例



研究者らは次第に、アプリ内での操作のスクリーンショットと動画の録画が第三者のドメインに送られているという奇妙な動きに気づき始めたのです。

例えば、ジャンクフードデリバリーアプリGoPuffをあるスマホで使用したところ、アプリでのやりとりは録画され、モバイル分析の企業Appseeへと送信されたのでした。動画には、個人情報を入力する画面、この場合、郵便番号も含まれていました。

これはそれほど意外なことではありません。というのも、Appseeはアプリ内でユーザーがどう操作しているのかを録画できる機能を、自社サイトで誇らしげに宣伝しているからです。

しかし、研究者たちが困惑したのは、ユーザーの挙動が録画されていることがモバイル分析の企業である彼らに明白ではなかった、GoPuffのプライバシーポリシーではそれが明かされていなかったことでした。GoPuffに研究者らが連絡した後、同社はポリシーにAppseeがユーザーの個人情報を受信するかもしれないと認める文言を追加。同スタートアップの広報は、「注意書きを加えて、さらに最新版のAndroid・iOSアプリからAppsee SDKを削除した」とメールで述べていました。

Appsee側は、GoPuffに非があると主張しています。AppseeのZahi Boussiba CEOは自社の利用規約に、「我々のカスタマーは第三者のテクノロジーを使っていると公表する必要がある、そして規約にはいかなる個人情報をトラッキングすることをカスタマーに禁ずるとも明確に記している」と教えてくれました。Boussiba CEOいわく、カスタマーは彼らのアプリ内の機密情報を黒く塗りつぶしてAppseeによる録画を防止することは可能だし、多くの競合社もiOSとAndroid双方のアプリ用にユーザーのアプリ内での動きを記録・リプレイする機能を提供していると指摘しました。

Boussiba CEOはメールの中で、「この件では、Appseeの技術はカスタマーに誤用され、我々の利用規約は侵害された」と述べています。「この問題について知らされてから、我々はすぐさま言及されたアプリのトラッキング機能を無効化して、自社のサーバから全録画データをパージした」とのこと。

モバイル分析企業が完全に潔白というわけでもない


しかし、Androidアプリの入手元となるPlay Store、それを運営するGoogle(グーグル)の広報いわく、Appseeも完全に潔白というわけでもないんだとか。「オンラインのプライバシーとセキュリティーの慣例を改善しようと助けてくれる研究団体の尽力に、私たちはいつも感謝しています」と広報はメールで教えてくれました。「研究者たちの発見を精査した後、Appseeのサービスの一部により開発者たちはPlayポリシーを侵す危険に晒されるかもしれないと我々は判断しました。開発者たちがSDKの機能をアプリのエンドユーザーに適切に伝えられるよう、同社と密接に働いています」とのこと。

GoogleのPlayポリシーは、データがどのように収集されるかユーザーに明らかにしなくてはならないと記載しています。

画面録画をオフにさせてくれないと不安は拭えない


GoPuffはアプリのパフォーマンス最適化に役立てようとAppseeを用いたので、同社側からすれば録画は予想外なことではありませんでしたが、第三者が無断でスマホの画面を録画できるというのは気がかりなことです。

これは、悪意のある誰かがあなたのスマホから情報を盗むことは、潜在的に容易だと示しています。アプリ操作のスクリーンショットか動画は個人的なメッセージ、個人情報、あるいは入力されるパスワードでさえもキャプチャができるのです。多くのアプリは、黒いアスタリスクに変わる前に入力された文字を見せていますから。つまり、画面が録画されているとをスマートフォンのメーカーが知らせてくれたり、その機能を切れるようにならないかぎり、疑心暗鬼に陥るきっかけがあるということです。

この研究は、今月末にバルセロナで開催されるPrivacy Enhancing Technology Symposium Conferenceで発表される予定(スペインにいる間、研究者たちはバーなどでの違法放送を検知するために、承諾を得てユーザーのスマートフォンのマイクにアクセスしている同国内で人気のあるサッカーアプリについて調べたくなるかもしれませんね…)。

盗聴の可能性も否定しきれない


彼らの研究では扱えなかったシナリオもいくつかあったので、スマホが密かに盗聴しているわけではないとは断言できませんでした。

実験で使われたスマホは人の手ではなく自動化されたプログラムで動かされていたため、アプリの動かし方は生身のユーザーとは異なったかもしれません。

それに、検証用のスマホはそれらを起動するような世界をぶらぶらしていたわけではなく、コントロールされた環境下にあったのです。研究の最初の数カ月は、ノースイースタン大学のラボで生徒たちの近くに置かれて会話音に囲まれていましたが、絶え間なくアプリが動作して音がうるさかったので、クローゼットの中に移動させられたのでした(もしこの実験を再度行うのであれば、彼らはクローゼットの中のスマホの隣でポッドキャストをループ再生させるでしょうね)。

それに、もしアプリが会話を送信する前にテキストへと文字起こしをしていたら、研究者たちは会話の録音を見逃してしまったかもしれないということもあり得ます。なので、盗聴の可能性はまだ完全に葬りされないのです。

まとめ


人々がスマホに対して疑心暗鬼になるのは無理もないことです。私たちはほとんどいつも、自分たちの行動を監視することが可能な無数のセンサーがついた小さなデバイスを身に着けていますから。

あなたが目にする広告の不気味な正確さは、文字どおりスマホがあなたを盗聴した結果ではありません。それはアプリ経由で捉えられたあなたのデジタルと現実世界での行動と、己が思うほど唯一無二ではないという事実に基づくよいターゲティングの組み合わせによるものです。あなたが何を話題にしているのかを広告主が把握しているのは、あなたに似ている別の人たちが同じことを話し、同じような物を買っているからなんです。

論文の著者の一人であるDavid Choffnesは「人々の会話が密かに録音されているという証拠は何も見つかりませんでした」と語っていました。加えて、「スマホのカメラやマイクを介さないが、日常生活には包括的なあなたの人物像を第三者に与えるトラッキングが他にもたくさんあるということを人々は理解していないようです」とも 。

Image: Jim Cooke, David Choffnes
Source: Gimletmedia, Vice, CNBC, GoPuff, Appsee , Google Play, Recon , Petsymposium
Image: Jim Cooke, David Choffnes (Northeastern University)

Kashmir Hill - Gizmodo US
(たもり)

外部リンク