2008年11月末、インド初の月探査機チャンドラヤーン1号が、月面北縁のパロウ・クレーター付近に、超巨大な“三角ピラミッド”を撮影した! だが、ISRO(インド宇宙研究機関)とNASAは、ピラミッドとは認めずに、“異常三角錐構造体”として処理している。
ところが、このチャンドラヤーン1号の発見の翌月、つまり同年12月、今度はNASAのハッブル宇宙望遠鏡が“三角ピラミッド”を捉えていたことがわかった。撮影場所は明かされていないが、見事な三角錐のピラミッド構造を示しており、これほど幾何学的な構造が自然に形成されたとはきわめて考えにくいだろう。両者の発見日時があまりにも近いことから、NASAがチャンドラヤーン1号の発見を受けて、それを確認すべく、ハッブル宇宙望遠鏡を月面に向けたのではないかといわれている。
↑2008年12月、NASAのハッブル宇宙望遠鏡が撮影した“三角ピラミッド”。はっきりと三角錐状の構造物で、とても自然の造形とは思えない
さらに、2009年6月18日にNASAが打ち上げた月周回衛星ルナー・リコネサンス・オービターも、超巨大なピラミッド構造物を撮影している。撮影場所は、月の北西部に位置し巨大衝突孔として知られるアリスタルコス・クレーターの西壁に近い台地だ。その構造物は、アメリカのUFO研究団体によって、2011年11月10日に撮影された画像から発見されたものだが、見るからに自然に形成されたとは思えないほど精緻さをきわめており、底辺の長さが約750メートルと超巨大だ。構造物の表面に積もった塵が、かなり太古の建造物であることを物語っている。
周知の通り、NASAは月面のピラミッドに関する情報をいっさい公表せず、隠ぺいしている。そのことを如実に表したのが、アポロ17号が撮ったオリジナル写真に写っているピラミッドのシルエットらしきものの画像である。
↑NASAの月周回衛星ルナー・リコネサンス・オービターがアリスタルコス・クレーターを撮影した画像に写り込んでいたピラミッド状の構造物
↑拡大画像
2013年5月、その画像がインターネット上に公開されると、たちまちネットユーザーたちの間で、「月面にピラミッドが写っている!」と、話題になった。画質を調整してシルエットのコントラストを変えると、明らかにピラミッド形状が浮かび上がってきたからだ。
問題の画像は、1972年12月11日にアポロ17号が最後の月面着陸に成功後、船外活動中に月面探査車が自動撮影した映像のひとつ。オリジナルの画像を見ると、たしかに巨大なピラミッド形の黒い影がかすかに写っている。画像はモノクロだが、月面の空をバックに、ピラミッド形の濃い影がそそり立っているのがわかる。
NASA当局は表向き、この写真を”ブランク(何も写っていない)“と分類しているが、実際のデジタル画像の明暗スケールを強めると、まぎれもない“巨大ピラミッド”が画面の真ん中にくっきりと浮かび上がるのだ。隠蔽していた事実を暴露された形のNASAだが、その後、「月面移動車の床」という苦し紛れのコメントを出している。
月面にはピラミッド状構造物が、いくつも鎮座している。いずれも太古の建造物と見られるが、NASAはその事実を隠し、黙して語らない。
↑1972年12月、アポロ17号が月面探査中に捉えた巨大ピラミッド
↑画質を調整した後の画像
(「宇宙のオーパーツFILE」より抜粋)
文=並木伸一郎 写真=NASA ほか