オランダ1年目で9得点4アシストの堂安、バルセロナ訪問で元天才司令塔と2ショット
かつて天才と呼ばれた男が若きアタッカーの才能に惚れ込んでいるようだ。オランダ1部フローニンゲンに移籍して1年目の19歳MF堂安律が、スペインのバルセロナを訪問。Jリーグ創成期に“天才司令塔”と呼ばれた元Jリーガー石塚啓次氏のお店に足を運んだなか、石塚氏は「完全にW杯連れて行かなアカン選手」と堂安を絶賛している。
堂安は昨夏にガンバ大阪からフローニンゲンへ期限付き移籍。コンスタントに出場を重ねた堂安は、リーグ戦29試合で9ゴール4アシストの活躍を披露した。フローニンゲンに所属した10代選手としては、元オランダ代表MFアリエン・ロッベン(現バイエルン)らわずか三人しか成し遂げていない8ゴール以上をクリアし、クラブの今季MVPとして表彰されている。
フローニンゲンは買い取りオプションを行使し、堂安と新たに3年契約を結ぶなど高く評価しているが、それはかつて日本で天才司令塔と称された男の目にも同様に映ったようだ。
シーズンを終えた堂安は、オフを利用してスペインを訪問。石塚氏がオーナーを務めるバルセロナのうどん屋「YoI Yoi Gion/宵宵祇園」に足を運んでいる。石塚氏は自身の公式インスタグラムで「堂安選手来店!」と報告し、2ショットを投稿。そこから19歳のアタッカーが秘めた才能について分析を加えている。
「マラドーナ」+「レコバ」を兼備した堂安は「超うまい選手」
「恥ずかしながらそこまでプレーを見てなかったんやけど、YouTubeで見たらたまげたわ!」
石塚氏と言えば、山城高時代から“和製フリット”として大きな注目を集めた逸材で、1993年にヴェルディ川崎に加入。184センチながら華麗なテクニックで観客を魅了し、“天才司令塔”と称されたこともある。
現在はスペインに移住し、バルセロナにお店を構えている石塚氏。堂安のプレーをあまり見ていなかったと明かしたが、改めて映像をチェックし、驚愕したという。
「マラドーナの前にいく突進力とレコバのシュート力を持った超うまい選手発見!」と興奮気味に綴った。「今更ですいません、、、性格もエエしイケイケ具合も完全海外向けやな! 英語も話せるし!」と、メンタル的にも海外で成功する条件を満たしているという。
日本代表は14日に、ロシア・ワールドカップの予備登録メンバー35人をFIFAに提出。堂安もその中の一人に選出されていると一部で報じられている。30日の壮行試合ガーナ戦を経て、翌31日に最終メンバー23人が発表される見込みだが、石塚氏はA代表未招集の堂安について、「完全にW杯連れて行かなアカン選手やね!」と言及。“サプライズ選出”を熱望しているようだ。
「W杯経験したら…偉大な選手になりそうやな!」
「W杯経験したらもっと爆発して日本を代表する偉大な選手になりそうやな!(今19歳やし)」
若きレフティーが秘めた特大のポテンシャルを評価したうえで、W杯を経験させるべきと提言する石塚氏。1998年フランスW杯では、当時18歳のMF小野伸二がサプライズ選出を果たした。小野はW杯2カ月前の韓国戦で代表デビューを飾ると、本大会のジャマイカ戦でも後半34分から出場している。果たして、堂安も小野と同じように大抜擢されるのだろうか。