3D仕様や“決め言葉入り”に加え、ゴールの日付と相手を図示したシューズも
フットボーラーにとって欠かせない“足元の相棒”と言えばサッカースパイクだ。昔の黒一色から一変し、近年は鮮やかなカラーリングも増えている。英サッカー専門誌「フォー・フォー・トゥー」では、かっこいいスパイクを履いた世界の選手5人を選出。J1ヴィッセル神戸に在籍する元ドイツ代表FWルーカス・ポドルスキの“キャプ翼スパイク”も取り上げられている。
マンチェスター・シティの得点源であるアルゼンチン代表FWセルヒオ・アグエロが着用する「エヴォスピード・カモ」は、デジタル迷彩柄にPUMAの文字がランダムに刻まれた独特な形状。片足100グラムしかないものであると同時に「3Dグラスで見ると、3Dに見えるようになっている。だが、なぜそうした?」と指摘している。
ニースの地で復活を遂げた元イタリア代表FWマリオ・バロテッリも同じくPUMAの「エヴォパワー」を装着しているが、自身の“キメ言葉”が記されている。それはインサイド部分の「WHY ALWAYS PUMA?」だ。問題児として知られるバロテッリがブレーク時、各国メディアに面白おかしく取り上げられ、批判を受けたことに対し、マンチェスターダービーでのゴール後に「WHY ALWAYS ME?」(何でいつも俺なの?)とのメッセージを発信した。それをスパイクにしたためるあたり、バロテッリのユーモアセンスは相変わらずのようだ。
バルセロナからパリ・サンジェルマン(PSG)への衝撃的な移籍を果たしたブラジル代表FWネイマールはNIKEの「マーキュリアル・ヴェイパー」を装着している。一見すると青のシンプルなデザインに見えるが、よく見てみるとセレソンやバルサで奪ったスーパーゴールの日付と対戦相手を図示した“星座”のような形になっている。
ポドルスキの一足は「日本の人気漫画」と紹介
アーセナルに所属経験のあるガーナ代表MFエマニュエル・フリンポンの「エヴォスピード」には母国愛と自己主張が刻まれている。インサイド部分は赤・黄・緑に星が刻まれたガーナ国旗、アウトサイド部分に「フリンポンは超ヤバい!」との俗語を刻んでいた。ただし、フリンポンはアーセナルでの競争を勝ち抜けず、クラブを転々としている。
デザインや文字が取り上げられていたものとは異なり、日本でも話題になったポドルスキのスパイクは世界でも注目されている。キャプテン翼の絵柄が入ったアディダスの「F50」でJリーグデビューを飾ったことに触れ、「古典的なデザインだが、日本での人気漫画のメーンキャラクター、ヒュウガ・コジロウなどが描かれたもの」と具体的に紹介されている。
注目度を上げるためには、まずは外見から――。ポドルスキの取り組みはJリーグにとっても好影響なのは間違いない。