ワインが大好きだけど、お酒を飲んでいい時間帯じゃなかったり、ワインの味は好きだけどアルコールに弱かったりという人に朗報!
イスラエルのあるベンチャー企業が、そんなシーンにぴったりのドリンクを発売したのだ。「オーヴァイン~ワイン・グレープ・インフューズ・ウォーター(以下:オーヴァイン)」という名の商品は、2017年6月末~7月頭にかけてニューヨークで開催された米国東海岸最大級の高級食品見本市「ファンシーフードショー」でアメリカに初上陸を果たした。この新発売のドリンクには、ちょっと変わったセールスポイントがあるらしい。
「オーヴァイン」は、炭酸水、お茶、フレーバーウォーターなどをはじめとする「ニアウォーター」に分類され、天然水にワインの香りと味をミックスしたもの。ノンアルコールのため、人によってはそれが魅力的に、またはある人にとってはそれが逆の印象に捉えられると思われる。
それでも、ワイン用のブドウの皮と種から抽出したエキスを使用していて、ワインの良い成分もちゃんと残してある。ブドウの皮に含まれる化合物の一種であるレスベラトロールは、心臓血管の健康を高め、ガン予防の効果が期待できる。午後、ちょっとした息抜きとして飲むドリンクとしては、なかなかのすぐれものと言えそう。
ワインウォーターを手掛ける「プラクティカル・イノベーション」社のCEOのタル・レイザーさんは、「当社のミッションは、ワインが持つ複雑な風味と香りを、水という形態で消費者の皆さまに楽しんでいただきながら、ワインの製造工程で不要になったブドウの皮と種を再利用し、自然環境保全や現地コミュニティにも利益をもたらすこと。いわゆるサスティナブルな事業形態で、このワインウォーターを提供していく所存です」と、プレスリリースのなかで語っている。
「オーヴァイン」は、ワインが飲みたくても飲めない妊婦にとっては、画期的なドリンクになりそうな予感。普通の水と炭酸入りが選べ、それぞれ赤ワインと白ワインのフレーバーがあり、赤ワインフレーバーはカベルネ、シラー、メルロー、プチ・ヴェルド、白ワインフレーバーはリースリングとゲヴュルツトラミネールをラインナップ。現時点では、アメリカや日本での販売先は決まっていないので、気になる人は同社のHPで最新情報をチェックして!
original text : Madison Flager translation : Rubicon Solutions, Inc cooperation : Yuko Ehara