見直してみよう!ドッグフードの正しいあげ方って?
Q.1日に何回ドッグフードを与える?
A. 1日最低2回に分けて与えましょう
1日1回だとおなかが空きすぎて、早食いをしがちになります。早食いは、吐いたり、また空腹時間が長いと急に血糖値が上がって膵臓に負担がかかるなど問題を招きがちです。できるだけ小分けに与えましょう。
早食いを防ぐには、犬が時間をかけてゆっくりと食べられるように早食い防止用の凹凸のあるフードボウルを使う、広げたシートの上のところどころに少量ずつフードを置いて食べさせる、などひと工夫を加えることです。
また、早食いのあとに吐いてしまうこともあります。これは、短時間で食べ物が胃の中に入ってきて、それがいっしょに飲んだ水分とまざり、急に膨張し、胃に大きな負担がかかるためです。ドライフードを水などでふやかしてあらかじめかさが増えた状態で与えるなどして、一気にドライフードを食べて胃に負担がかからないように工夫しましょう。
Q.1日に与えるドッグフードの量は?
A. ドッグフードのパッケージを確認。
パッケージには体重に合わせた適切な給餌量が記されています。ただし、あくまで標準的な量なので、犬によって偏差があります。1日に2回食事を与えていても、1回しか食べなかったり、朝はよく食べるが夜は食べないなど、その犬ならではの食べ方のクセのようなものがあります。
「充分に食事がとれていないのでは?」と疑問に思う場合は、体重を計ってみましょう。愛犬が上記のような食べ方をしていても、標準の体格を維持し、体重が減ることもなく、健康状態も良好であれば問題ありません。その愛犬にとっての適量を摂取しているといえます。
朝よりも夜のほうが食欲がある場合は、その分夜の食事量を増やし、朝の食事量を減らすなどの対応をしてもOKです。逆に、食欲がなくなったり、体重が減ったり、体のトラブルがありそうな様子を見せたときは、動物病院を受診し、相談しましょう。
いかがでしたか?
ちなみに、食事を出しても愛犬が食べないときは、すぐに片づけましょう。フードを長時間出しっぱなしにしていると、犬が「いつでも好きなときに食べられる」と思ってしまい、半日かけて食べる「だら食い」が習慣になってしまう危険があります。
また、長時間放置していると食事自体もいたんでしまうので避けましょう。食事は「20分後に片づける」など飼い主さんがルールを決め、「一定時間内に集中して食べる」ことを愛犬に教えてあげてくださいね。
参考/「いぬのきもち」2018年10月号『ドッグフードのお悩み、なんでも答えます!』(監修:丸田香緒里先生 Animal Life Partner代表・獣医師・ペット栄養管理士)
イラスト/おおたきょうこ
文/犬神マツコ