元祖・スー女漫画『両国花錦闘士』が豪華愛蔵版で復刻!

『両国花錦闘士 1 <東の横綱編>』(岡野玲子/小学館)

『ビッグコミック スピリッツ』(小学館)で連載されていた相撲漫画『両国花錦闘士』。著者の岡野玲子画業35周年記念として、豪華愛蔵版『両国花錦闘士 1 <東の横綱編>』が2017年5月15日(月)に発売された。

『両国花錦闘士』は、四半世紀以上前に描かれたとは思えない出色の相撲漫画で、大相撲の力士たちが主に土俵以外で切磋琢磨する「スポ根度ゼロ」の内容となっている。大相撲を題材にした漫画というだけでなく、大相撲ファンならニヤリと笑うディテールが随所に散りばめられ、相撲好きも相撲に興味をもちはじめた人でも豪快で繊細な力士たちに驚くはず。

コマ割りのデザインにも注目
(C)岡野玲子/小学館クリエイティブ

いま再び話題のディスコが登場
(C)岡野玲子/小学館クリエイティブ

 愛蔵版の特典として、岡野玲子の「お相撲」インタビューや名画をモチーフにしたカラー口絵“RIKISHIアートワーク”などを収録している。能町みね子による特別寄稿、琴剣、横野レイコ、北大路公子、喜屋武ちあきなど、角界が好きな漫画家や文化人が寄せた熱いコメントも必見。

 愛蔵版は全2作で、次作の『両国花錦闘士 <西の横綱編>』は7月中旬ごろの発売を予定している。岡野が描く「お相撲サクセスストーリー」を楽しもう。
※掲載内容は変更になる場合があります。

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『大合格』オリラジ・中田敦彦の悩み解決の法則【前編】

 進路、勉強、恋愛、人間関係、そして自分自身のこと……。悩み多き受験生からの相談に対し、「きれいごとの精神論で終わらないリアルな戦略」をアドバイスしているオリエンタルラジオ中田敦彦さんの『大合格 参考書じゃなくオレに聞け!』(KADOKAWA)が売れている。

『大合格 参考書じゃなくオレに聞け!』(KADOKAWA)

 志望校に「合格」するだけではなく、人生というステージで「大合格」を勝ち取るための解決方法が詰まった内容は、受験生の親はもちろん大人も励まされ勇気が湧くこと間違いなし! 5月12日には、『大合格』電子版も発売された。学生たちの悩みに、どんな思いで耳を傾けてきたのか、中田さんに話を伺った。

――学生がどんな悩みを相談してきても、基本的に否定や批判はしていませんね。相談を受けるにあたって、何か心がけていることはあるのでしょうか。

中田敦彦さん(以下、中田) 悩みがある人は自信を喪失しているので、まず自信を取り戻してもらうためにいったん相手を受け入れて、いいところを見つけるようにしていました。下を向いたままじゃ何も見えないので、まず顔をあげてもらうことが大事です。でも、悩むっていいことなんですよ。現状に満足していなくて、自分に何かが足りなくて、それでも前に進もうとして問題にぶつかるわけですから。僕も「これでいい」となかなか思えないタイプで、毎日悩んでいます。

 どんなに優れている人でも、悩んでいない人なんていません。ただ悩みのレベルはいろいろあります。かなり高度な問題で悩んでいる人もいれば、かなり手前のところで悩んでいる人もいる。でもどちらも悩みを解決したいと思っているわけなので、そこは評価したいと思っています。

――相談の内容はいろいろですが、大まかにわけるといくつかの傾向がありそうです。

中田 ありますね。初期段階で多いのは、「モチベーションがあがりません」「やる気が出ません」といった悩みです。それと、「目標が見つかりません」この2つは多いですね。でも、モチベーションをあげるって、そんなに難しいことではないんですよ。何か患部があるからやる気が起きないんです。何かをあきらめていたり、自分は何かが無理だと思い込んでいたり、モチベーションがあがらない原因が必ずあるんですよね。

 その原因は千差万別なので、この人のやる気が出ない理由は何なんだろう? と細かく聞いていくと面白いです。たとえば、何もやる気が起きないという子の話を聞いていくと、本当はミュージシャンになりたいのに親に反対されて、就職活動したけど自分はやる気がないから全部落ちた、というケースだったりするわけです。

――その場合は、やる気が起きない問題の前に、親子関係の悩みをどうすればいいかという話になりますね。

中田 そうなんです。やる気が出ないとか、やりたいことがないとか、悩みの原因は本当に人それぞれで、原因を探っていくと別の問題が見えてくることが多い。でも解決方法はたったひとつです。つまり、自分の才能や強みを適切に把握して、それに見合った仕事で社会貢献できれば、大抵の人は満足すると思うんですよ。たとえメジャーリーガーでなくても、自分の能力を生かした仕事でみんなに喜んでもらえたら、それはいい人生だといえますよね。

 たとえば、私はバナナみたいに長くなくて、丸いんです。汁もすごいんです、っていうことで悩んでいる人がいるとしますよね。そしたら、いや違うよ、あなたはみかんという種類で、あなたのことを好きな人がいっぱいいるよ、と気づかせてあげます。あなたがもし高級みかんの「せとか」だったら、こんなところにいないでデパ地下の高級果物売り場や料亭に行くべきだし、もし100円のみかんだったら、あなたを待っているママや子どもが何万人もいるから、早くスーパーに行って喜ばせてあげればいいよ、と。

 みんないろんなことで悩んでいますけど、自分が何者で、どこで何をすればみんなに喜んでもらえて自分も幸せになれるのか? ということで悩んでいます。だから、どんな人の悩みを受けても、その人の良さは何だろう?と意識して細分化してみていくようにしています。そこに一番興味ありますし、僕にない能力があるんだ!って発見するのも楽しいですね。

――他人と自分を比較して、自分に足りない能力を気にしてコンプレックスを感じる人もいます。

中田 アイドルグループの子と仕事すると、神7みたいなセンタークラスの子とグループの端っこにいる子がいるんですけど、端っこの子は自己評価がすごく低いんですよね。絶対に私はセンターには行けないし、一軍でもないから、アイドルとして価値がないと思い込んでいるんです。だけどその子がもしアイドルグループじゃない別の世界にいたら、めちゃくちゃ評価されて人気者になれる可能性もあるんですよ。それってどんな人にも当てはまることで、今いる場所だけで、自分の価値を決めつけないでほしいですね。

取材・文=樺山美夏 写真=山本哲也

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『BLACK LAGOON』が「サンデーGX」6月号で連載再開!

『サンデーGX』6月号(小学館)

 TVアニメ化もされた大人気コミック『BLACK LAGOON』が、2017年5月19日(金)に発売された『サンデーGX』6月号から連載を再開した。再開予告からこの日を待ちわびていたファンからは「やったあああ待ってたよおおお!!」「待ってました先生」「この時をどんなに待ち望んだものか!!」と歓喜の声が後を絶たない。

 同作は、犯罪都市ロアナプラを舞台に、岡島緑郎(ロック)と彼が所属する違法な運び屋・ラグーン商会を中心に繰り広げられるクライムアクション漫画。

 記念すべき再開第1話目では、祖国に裏切られたスパイ・フォンが、彼女を狙う3人の殺し屋に居場所を突き止められ絶体絶命の危機に陥るストーリーが描かれる。連載再開を記念して、作者・広江礼威の直筆サイン入り複製原画のプレゼント企画も実施。原画のイラストはヒロイン・レヴィと三合会(トライアド)のタイ支部ボス・張維新(チャン・ウァイサン)が拳銃を2挺ずつ構えているもので、「レヴィと張さんの2挺拳銃…! 2人が先陣切って敵中突破するシーンカッコいい」「原画の絵柄めっちゃ良いわ! 最強の2人組だよね」とファンから絶賛の声が上がっている。
 さらに同号では、広江が原作を手がけるテレビアニメ「Re:CREATORS」のコミカライズ第2話も掲載。アニメの様々な情報を調査・報告する新企画「Re:CREATORS Researchers」もスタートし、広江によるアニメのBlu-ray、DVD描きおろしジャケットイラストや、作中に登場する2大メカの設定画、メカニックデザインを手がけたI-Ⅳのコメントが公開された。

 同号の表紙は『BLACK LAGOON』のレヴィとフォン、『Re:CREATORS』のセレジアとメテオラが描かれたW表紙。2作品のキャラクターが鏡合わせでほぼ同じポーズをとる特別仕様になっているので、ぜひ見比べてみよう。

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高学年から一気に伸びる地力を育てる勉強法

『小学校最初の3年間で本当にさせたい「勉強」』(中根克明/すばる舎)

 「うちの子は、小学校でちゃんとやっていけるだろうか」と、多くのお父さんやお母さんが心配した経験があるのではないでしょうか? 幼稚園や保育園時代とは違い、小学校に上がると生活面だけでなく勉強面でも心配事が増えていきます。家でもっと勉強させるべきか、塾に行かせたほうがいいのか、英語も始めるべきか、何かしなくてはと焦りを感じてしまう人も少なくないでしょう。
 『小学校最初の3年間で本当にさせたい「勉強」』(中根克明/すばる舎)では、学校生活のスタートである小学校最初の3年間は学力の土台が身につくかどうかが決まる大事な時期であり、どう過ごせばいいのかを具体的に紹介しています。本書の著者は、難関校合格者を多数輩出、1万2000人が学んだ大注目の通信教育「言葉の森」代表の中根克明さん。長年、教育の現場でたくさんの親子を見てきた著者が、本当に大切な「勉強」とはなにか本書のなかで披露しています。

「よく遊び、すこし学べ」
 「よく遊び、よく学べ」という言葉があるように、遊ぶことも学ぶことも、どちらも大切なことです。しかし、親はだいたい「よく学べ」に重点を置きがち。一方で中根さんは、小学校1年生から3年生にかけての時期は「よく遊び、すこし学べ」くらいがちょうどいいといいます。小学校最初の3年間は、たくさん遊び、好きなことに熱中することが大事。なぜなら、自由な時間が、集中力や持続力、自主性や思考力を育て、高学年から一気に伸びる地力になるからです。子どものころに塾や学校で詰めこんだ知識より、遊びの時間で身につけた知識や幸福な思い出のほうが、強く記憶に残ることは、かつて子どもですでに大人になったお父さんやお母さんにはよくわかると思います。予習復習、先取り学習など、無理に詰めこませようとせず、小学校最初の3年間は習慣として家庭学習が身につく程度でいいのです。

読書こそ本当にさせたい「勉強」です
 本書のタイトルに「本当にさせたい勉強」とありますが、読書こそ本当にさせたい「勉強」だと、著者は強く訴えています。本を読むことは一般的には勉強だと思われていませんが、学力を伸ばすという意味でいえば読書ほど「勉強」となるものはないと断言します。学力の土台である国語力は読書によって身につくもの。好きな本を思う存分読んで楽しみ、しっかりと国語力を養った子は、高学年から一気に伸びやすいのです。

いろいろな本をたくさん読みながら、その一方で、特定の本を何度もくり返し読む、この多読と精読の組み合わせが読書力を育てるのです。
 本を読むことは、その本の内容が頭の中に入るだけでなく、その子のものの見方や考え方を形成する助けとなります。多様なジャンルの本を読む機会を子どもに作ってあげ、その中で繰り返し読むような本が出てきたら、「その本好きなんだね」といったように、子どもを温かく認める言葉をかけてあげましょう。

詰めこみは厳禁。この時期にたくさん遊び、本をいっぱい読み、好きなことに熱中したら、勝手にグングン伸びていきます!
 塾通いなどが低年齢化し、早いうちからいろいろと習い事をさせたほうがいいのかな…とお悩みの方は、ぜひ手に取ってみてください。自分や社会のために役立つ知識を学び、真の実力をつけるために勉強する方法、学力を伸ばすだけでなく、子どもの根っこをしっかり育てるために、本当に大切なことがよくわかる一冊です。

文=なつめ

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子どもの敏感さに困ったら…敏感すぎる子との向き合い方

 児童精神科医が「HSC」との関わり方を解説したWEB連載「子どもの敏感さに困ったら」が、2017年5月22日(月)から誠文堂新光社の無料WEBマガジン「よみもの.com」でスタートした。
 すぐにびっくりする、たくさんのことを質問する、服がぬれたり砂がついたりすると着替えたがる…。それは5人に1人が持つ敏感気質(HSP/HSC)のせいかもしれない。なぜ敏感で、脳ではどんなことが起こっているのか。敏感な子にはどうやって接したらいいのか? 同連載では、HSPの第一人者である精神科医・児童精神科医の長沼睦雄医師がHSP/HSCをやさしく解説していく。
 5月19日の「NHK NEWS WEB」の記事「“敏感すぎる”に共感広がる」で話題になった“HSP=Highly Sensitive Person(敏感すぎる人)”。アメリカの心理学者、エイレン・N・アーロンが1996年に提唱した、全世界で広まりつつある概念だ。子どものHSPについては、“HSC=Highly Sensitive Child(敏感すぎる子ども)”という。
 大人や周囲の子どもたちから「ちょっと変わってる」と思われている、あるいはそれを隠そうとして「いい子」を演じている子どももいる。しかしその敏感さは、その子が弱いのでもなければわがままなのでもなく、生まれ持った気質なのだ。

 HSCの子どもたちは、理解のない大人や仲間から「扱いにくい」「育てにくい」と煙たがれることも多い。敏感な子は、五感(視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚)だけでなく、人の心に対しても敏感だという。周囲の大人や仲間たちのマイナス感情は、まだ自我の弱い鋭敏な子どもたちの心の中にどんどん入り込み、「自分は面倒な子、ダメな子」と自らを否定し続け、やがて問題をかかえた「生きづらい大人」として成長してしまう。そして、不安障害や愛着障害、解離性障害など精神疾患を併発してしまうことも。
 一方、HSCの豊かな感受性や直感力は上手に伸ばせば芸術性の高い仕事やクリエイティブな仕事、人の繊細な心を扱う仕事、根気のいる研究の仕事など、世の中に貢献する大きな才能につながるケースが多いのも事実。HSPは生まれつきなのだから、神経質で、敏感すぎるのも生まれつき。敏感さを克服させるのではなく長所としてとらえ、ありのままの個性を伸び伸びと生かしてあげることが大切になる。

 連載は、HSP関連の著作が多くの読者に支持されている長沼が、はじめて子どものHSP(=HSC)について本格的に書き下ろしたもの。じっくりと読み通して、子どもの気持ちや思いを汲み取るための参考にしてほしい。

長沼睦雄(ながぬま・むつお)
十勝むつみのクリニック院長。日本では数少ないHSPの臨床医。昭和31年山梨県生まれ。北海道大学医学部卒業。脳外科研修を経て神経内科を専攻し、日本神経学会認定医の資格を取得。北海道大学大学院にて神経生化学の基礎研究を修了後、障害児医療分野に転向。道立札幌療育センターにて14年間小児精神科医として勤務。平成12年よりHSPに注目し研究。平成20年より道立緑ヶ丘病院精神科に勤務し、小児と成人の診療を行う。平成28年十勝むつみのクリニック開業。発達障害、発達性トラウマ、解離性障害などの診断治療に専念し、脳と心と体の統合的医療を行っている。著書に『活かそう! 発達障害脳「いいところを伸ばす」は治療です。』『「敏感すぎる自分」を好きになれる本』『気にしすぎ人間へ クヨクヨすることが成長のもとになる』『敏感過ぎる自分に困っています』などがある。

■WEB連載「子どもの敏感さに困ったら」
2017年5月22日(月)スタート。第2回以降毎週金曜日更新

※掲載内容は変更になる場合があります。

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最後の任侠ヤクザと言われた山口組最高幹部・竹中武とは?

『「ごじゃ」の一分 竹中武 最後の任侠ヤクザ』(牧村康正/講談社)

 日本最大の広域暴力団、山口組に分裂騒動が続いている。2015年8月に神戸山口組が分派し、今年4月には、神戸山口組からの離脱組が新たに「任侠団体山口組」を立ち上げた。注目すべきは、あえて「任侠」を組織名に冠した、新組織の今後の動向だ。なぜならこの新組織はその目標を、「ヤクザの原点である任侠道に立ち返り、反社会組織というレッテルからの脱却を目指す」と公言したからである。

 ではいったい、「任侠ヤクザ」とはどんな人物像なのか。それを教えてくれるのが、“最後の任侠ヤクザ”とも言われる竹中武の生涯を、初公開となる本人の肉声ビデオと最新証言でたどった本格ノンフィクション『「ごじゃ」の一分 竹中武 最後の任侠ヤクザ』(牧村康正/講談社)だ。山口組最高幹部だった竹中武は、兄・竹中正久(山口組四代目組長)が殺された「山一抗争」の政治決着を嫌って山口組を離脱。山口組を誰より愛しながらも敵に回し、孤立無援で闘い、そしてついに敗れなかった。長いものに巻かれず、堅気を泣かさず、金儲けが下手だった武は、「こんな生き方しかでけへんのや」と時代遅れの頑固さを自嘲し、ヤクザ仲間にさえ疎まれることを承知で「筋」にこだわり続けた。タイトルにある「ごじゃ」とは、播州弁で「利害をかえりみない一徹者」の意だ。

 竹中武の生涯を振り返った時、山口組の正史に、その名が銘記されるかどうかは定かでない。歴史には残らず、記憶に残るヤクザ―それが竹中武の宿命だったとも言える。
 本書は「山一抗争」「宅見暗殺」「五代目交代劇」「中野会問題」「二代目竹中組」などの隠された真相にも迫る。
著者:牧村康正(まきむら・やすまさ)

実話誌編集者として山口組などの裏社会を20年にわたり取材。著書に2016年講談社ノンフィクション賞最終候補作となった『「宇宙戦艦ヤマト」をつくった男 西崎義展の狂気』(山田哲久氏との共著、講談社刊)がある。

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「好調を続ける企業」と「失速する企業」の分かれ道は?

『好調を続ける企業の経営者はいま、何を考えているのか 新進リーダーたちが狙う次の一手』(鈴木博毅/秀和システム)

 好調を続ける企業と、失速する企業の分かれ道はどこにあるのだろう。製品もサービスも飽和状態を迎えているなかで、次の一手どころか、目の前さえ見えないという経営者も決して少なくはない。だが、そんな情勢の中でも、飛躍的な成長を成し遂げる企業はある。高成長を続ける企業はこれから先に何を見すえているのか。もし、企業の成長力を持続させる方法があるならば、誰もが知りたいはずだ。

『好調を続ける企業の経営者はいま、何を考えているのか 新進リーダーたちが狙う次の一手』(秀和システム)は、『「超」入門 失敗の本質』(ダイヤモンド社)などで知られるビジネス戦略コンサルタント・鈴木博毅氏が、“飛躍を続ける会社の法則”に切り込んだ1冊。鈴木氏は、3年で売上5倍にまで成長した東大初のバイオベンチャー・株式会社ユーグレナ、求人情報メディア事業「バイトル」等を展開し、5年間で株価が68倍になったディップ株式会社など、あらゆる業界で日本経済を牽引する8社の企業トップに取材を敢行。成長を継続できる環境を実現している企業の目指す方向には、あなたの会社と相違点があるはずだ。この本には自分の会社に何が足りないのか、どうリーダーシップを発揮すれば企業を成長へと導くことができるのかそのヒントが詰まっている。

 そもそも企業の成長力を維持するには、何よりも戦略が重要だ。成長企業は「新しい顧客を開拓する」ことを拡大の源泉にしている。一つの企業として成長を続けながらも「過去と同じことをしていない」。つねに新しい顧客を生み出すために、「新業態を打ち出す」「業態を変更する」ことを計画的かつ継続的に実行できるのが成長する企業の特徴といえるだろう。
 例えば、株式会社ユーグレナは、世界で初めてミドリムシの食用屋外大量培養に成功しながらも、当初は事業化と収益化の目途が立たず、極めて厳しい状況にあった。それを転換できたのは、伊藤忠商事の受注を獲得できたことで生まれた信用が大きい。だが、そこにとどまることなく、「バイオ燃料にも向いているのでは」という外部からの指摘を柔軟に受け止めて同社は探究。その結果、「2020年にミドリムシのバイオ燃料で飛行機を飛ばす」という壮大な目標を掲げる、現在のエネルギー・環境事業へと展開したのである。

 人材情報メディア事業で知られるディップ株式会社が創業当初提供していたのは、コンビニに端末を置き、消費者が資料請求をするとカタログが無料で届く「無料カタログ送付」サービスだった。このアイデアは冨田英揮社長が、「父親の英会話スクールの集客で、一番反響のあったパンフレットのラック」からヒントを得たもの。次の事業の転換も、「無料カタログ送付」でもっとも反響が大きかった人材派遣業界に注目して求人情報サービス「はらたこねっと」を立ち上げたことにある。ディップ株式会社は、旧事業の内容や特長を変更するのではなく、その事業で得た発見を活用して新事業へ転換することで、継続的な成長を実現してきたのだ。

 過去に強みを持っていた会社は、自社に不利をもたらす新たな流れに目をつぶりがちだ。しかし、成長を続ける企業は、自社にとって都合の悪い新たなトレンドをすぐに認識し、追い風に変えていく。この本は、次の一手が打てるリーダーになるためのバイブル。勢いのある企業に学び、あなたの企業の次の戦略を改めて考えてみてはいかがだろうか。

文=アサトーミナミ

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顔を見ればその人の9割わかる!? 輪郭から分かる性格と傾向

『顔を見れば9割わかる』(及川尚輔/アスコム)

 人は見た目が9割だという。いつかのベストセラーのタイトルでもあるが、聞けば思わず納得してしまうのも事実だ。実際、アメリカの心理学者による「メラビアンの法則」によれば、第一印象として、人が見た目から受ける印象は55%ともっとも高く、続いて、声から受ける印象が38%、会話の内容から受ける印象が7%とする研究結果もある。
 見た目といえば、それぞれの髪形や服装などのいわゆる“身なり”も思い浮かぶ。しかし、いちばん目立つのは「顔」だ。表から見た体形は洋服の選び方ひとつでカバーできそうなものだが、どんな場面でもマスクやサングラスで覆い隠すのは難しく、どうしても相手から見られてしまう部分でもある。
 そんな人それぞれの顔について、顔相学の見地から傾向などを読み解く一冊が『顔を見れば9割わかる』(及川尚輔/アスコム)だ。著者は、10万人以上の顔を分析してきた「人間スキャナー」と称されるメイクアップアーティスト。表情やしぐさは「いくらでもウソをつける」一方、人の顔は「心の履歴書」としてそれぞれの生き様や人生を映し出すという。

◎短所と長所は表裏一体……脳の働きは「顔」に出る

 アメリカの第16代大統領リンカーンも、人の顔を気にする一人だった。閣僚人事の際に「男は40歳を超えたら自分の顔に責任を持たなければいけない」として、側近の反論にも耳を傾けず、人事に役立てていたという。
 この逸話が真実だったかはさておき、学問的には、人の顔からそれぞれの傾向などを読み解く「人相科学(パーソノロジー)」と呼ばれる分野がある。人の顔を作るのは「思考」と「感情」と「行動」であるとするこの分野では、脳の働きと顔の状態は関連するといわれる。例えば、ストレスにより「肌が荒れる」といった症状は、まさにその一例だ。
 本書はこの人相科学にもとづいた本なのだが、誤解を避けるためにひとつ、著者はけっして顔で差別しようとしているわけではない。人はそれぞれ「誰でも短所と長所はポジとネガの関係」という著者は、顔からそれぞれの性格などを分析したあとに「どう対処するかは自分次第」と語る。
 日常生活ではつい“この人とは気が合いそう”とか“ちょっとこの人苦手……”といった思いもつきまとうが、顔から人それぞれの本質を見抜けるようになれば、コミュニケーションのストレスも改善できるというわけだ。

◎真っ先に見るべき人それぞれの「輪郭」を5パターンに分類

 では実際、誰かと向き合ったときに何を参考にすべきか。著者は第一に「輪郭」を挙げる。遺伝の影響も大きい部分ではあるが、顔の中ではもっとも印象操作がしづらいパーツであるため、それぞれの生まれ持った性質やパーソナリティが如実に表れるからだという。
 以下は、著者の分類する5パターンの輪郭とそれぞれの傾向だ。
・卵型タイプ(温厚で協調性があるが、保守的)
 誰とでもなじみやすいことから組織の中でもうまくやっていけるというのがこのタイプ。我を通すことが少ないため穏便にものごとを進められる一方で、時折、可もなく不可もなくという態度になってしまうため大胆さに欠けるところもある。
・丸型タイプ(ポジティブ思考でクリエイティブだが、気分屋)
 明るくほがらか、親しみやすく年齢より若々しい印象も受ける。何かにチャレンジしようという思いを持っているため、特に年上からかわいがられる傾向。ただし、無邪気な性格である一方では自己中心的な部分もあり、こちらのアドバイスなどが響かないこともある。
・逆三角型タイプ(計画性はあるが、損得勘定で働き、冷たい)
 世の中の流行に敏感で、知性に満ち溢れる印象も。仕事となれば現状をすぐさま把握して、優先順位を付けながら計画的に進めるため約束の時間や納期に遅れることはめったにない。ただ、損得勘定が働くせいか相手によっては、冷たい態度を取ってしまうときも。
・面長タイプ(感情が安定しているが、何事にも慎重で創造性に欠ける)
 感情にバラつきがなく、安定しているため八つ当たりされる心配はほとんどない。そつなくこなすことから、程度にもよるが、ソリが合わない人の前であっても上手く立ち回れる。行動力にもすぐれているが、保守的で慎重。そのため、確実に進めるべきものごとには向いている。
・四角形タイプ(バイタリティと決断力があるが、頑固な面も)
 性格はまっすぐで、ねばり強く逆境にも屈しない。どんなものごとにも積極的に当たる努力家で、周囲からは頼られる存在となる。ただ、一度何かを決めたらとことん突き進むガンコさも持ち合わせているため、柔軟性に欠けることから、時折ケンカに発展してしまうことも。
 当たるも八卦当たらぬも八卦といいたいところだが、先に示したように、本書は占いではなくあくまでも「人相科学」の見地から人それぞれの顔を読み解いた一冊である。著者は「相手の性格を見抜いたうえで、対峙するための心構えや戦略を備え、良好な人間関係を構築していただきたい」と述べる。自分はもちろん、日頃からよく接する相手の顔などを思い浮かべながら読んでみると、思わずうなずいてしまうのも事実だ。

文=カネコシュウヘイ

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自閉症作家が新作で「結婚」「死」「生きる意味」を考える

『自閉症のうた』(東田直樹/KADOKAWA)

 現在活躍中の作家で、もっとも多くの言語に翻訳されている日本人作家は村上春樹氏。ではその次の作家は誰か? 世界30カ国語に翻訳されている『自閉症の僕が跳びはねる理由』(KADOKAWA)の著者・東田直樹氏である。その東田氏の最新作、『自閉症のうた』(KADOKAWA)が5月26日(金)に電子書籍化された。
 東田氏について知らない人もいるだろう。彼は重度の自閉症で人と会話することが困難だ。けれども、キーボードや文字盤のポインティングにより、コミュニケーションが取れる。13歳のときに発表したエッセイから、会話が困難な自閉症の人の内面を伝え、その思慮の深さ、豊かな感受性に多くの人に衝撃と感動を与えた。これまでにエッセイ、絵本、小説などを発表している。
 今作では、NHKドキュメンタリーで放送された、英語版の翻訳者デイヴィッド・ミッチェル氏を訪ねるアイルランド旅行記を中心に、二人の対話や短編小説が収められている。

■「生きる」ことに思いを馳せる

 旅行記から始まる本書だが、相変わらずの東田氏の豊かな表現力、そして達観した人生観は静かな感動を誘う。
 アイルランドの古き要塞を前にして、戦いに命を落とした人を思い、生のありがたみを再確認する。これだけなら、普通の人も思い馳せることができる。けれども東田氏は、その先をも見通す。

「命のバトン」という言葉があるが、これは命をつないで生きることを意味しているのだろうか。…
命がつなぐものであるなら、つなげなくなった人は、どうなるのだろう。…
他の人がバトンをつないでくれるという意見もあるだろう。でもそれなら「命は完結する」でいいと思う。
人生を生き切る。
残された人は、その姿を見て自分の人生を生き続ける。
 誰もが「命のバトン」を渡せる立場にいられるわけではない。普通のカップルでも不妊に悩んでいたり、不慮の事故で子どもを亡くしたり、「バトン」を渡せない立場の人もいる。彼らの生に意味はないのか。そうではない。生き様そのものが「命」の価値であり、誰しも平等に生をまっとうするべきだ。そう背中を押してくれる。
 念のために東田氏の情報を付け加えると、重度の自閉症だけではなく、知的機能にもハンデがあるとの診断を受けている。しかし彼が綴った言葉を読むと、私たちがどれだけ色眼鏡でものを見ているかを再認識させられる。会話ができない、だから何も考えていないわけではない。むしろ表現できない分、人生や生き方について考えに考え尽くしている様子が見て取れる。

■自閉症の人にとって、結婚や死はどう映るのか

 翻訳者のデイヴィッド・ミッチェル氏との往復書簡からも、東田氏の卓越した観察眼や人生観を知ることができる。ミッチェル氏が、インタビュアーとして、東田氏に結婚や死生観、創作活動について率直に聞き、それに東田氏が素直な感情で答えている。このやりとりから、いわゆる健常者と東田氏の共通するところ、また異なる視点について知ることができるだろう。
 だがもっとも東田氏に近づけたと思えるのは、小説「自閉症のうた」である。小説では、加奈子という重度自閉症の人物の目を通して物語が進む。
 加奈子は14歳で特別支援学校に通う。会話ができず気持ちが高ぶると体を制御できない。そして加奈子には毎日ルーティンが存在する。例えば授業の前に12ピースのパズルを必ず完成させること。また帰り道ではマンホールのふたを踏まないと気持ちが落ち着かない。けれども内面は普通の中学生と同じで、家族を思いやる気持ちや、これから将来がどうなるのか不安も持っている。

■自分が生きる意味は何か?

 物語はある日、加奈子のルーティンであるマンホールのふたを踏み損ねたところから始まる。マンホールのふたをうまく踏めなかったため、加奈子は道路へ走り出し交通事故に遭う。そこで入院中に四肢が不自由な少年、高雄と知り合う。
 自分と同じようにコミュニケーションに不自由している高雄に親しみを感じると同時に、自分より不自由な境遇に哀れみを持つ。夢のなかで、加奈子と高雄は、自由に動き回り会話をする。けれどもそれは叶わない。東田氏は、加奈子に次の様な言葉を語らせる。

もしかしたら私たちは、あんな風に自由だったはず。
話もできず、人の世話がなくては生きられない二人。疲れ果て生きることが嫌になっても、誰にもわかってもらうことなどない。…私や高雄君が生きる意味は何なのだろう。
 恐らく東田氏は物心がついてから、自分の生きる意味を何百回も、何千回も考えてきたのだろう。その答えの一つがこの小説には描かれている。
 物語の終盤で、それまで意思表示をまるでしてこなかった高雄が、わずかに人差し指を動かし、加奈子と視線を交えるシーンがある。健常者から見ればわずかな動作だが、加奈子と高雄君はそれだけで思いを共有する。そして彼は哀れみの対象ではなく、知性に無限の可能性を秘めていることを発見する。さらにこのような思いを胸に抱く。

今、ここで私たちは息をしている。この世界に存在している。私たちが生きていることに意味などいらない。
いつしか雲が流れ青空が広がった。生きているから命は美しいのだ。
 私たちは理不尽な人生に意味を求め、占いや宗教、SNSに頼る。でも生に意味付けするのは他人ではない、自分なのだ。だから自分と他人を比べ、ひがんだり哀れんだりするのは愚かな行為である。
 わずかな物語から東田氏は生の本質を説いてくれる。そしてハンデのありなしを超越し、あらゆる境遇の人に突き刺さる。この本は、あらゆる人の根源的な悩みが描かれている。人生に行き詰まったときにぜひ手に取ってほしい一冊だ。

文=武藤徉子

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アニメ「ドラえもん」の衝撃的なテスト問題が話題に

『ドラえもん』1巻(藤子・F・不二雄/小学館)

 2017年5月19日(金)に放送されたアニメ「ドラえもん」のあるエピソードを巡って、「これはのび太が可哀想すぎるwww」「こんな主観的な問題までバツにされるのび太くんにはさすがに同情するわ」と反響が巻き起こっている。

 話題となっている放送回は「自信ヘルメット」。テストの0点連続記録を更新してしまい、学校のみんなの笑いものにされたと嘆き落ち込むのび太に自信を持たせようと、ドラえもんはひみつ道具「自信ヘルメット」を与える。自信を得たのび太は、自発的に宿題に取り組んだりジャイアンとスネ夫の嫌味にも笑って答えるなど変化を見せるが、結局自信がつきすぎたことでしずかちゃんに迷惑をかけてしまったり、仕上げていた宿題もデタラメ。「自信だけでは上手くいかない」というオチがつく教訓的なエピソードだった。

 しかし今回視聴者が注目したのはストーリーではなく、序盤で映し出されるのび太の“0点のテスト用紙”。一見するとどの問題にも不正解マークがつけられたのび太らしい答案用紙なのだが、実はそのテストをよく見てみると、オスとメスと思われる2匹のメダカのイラストが記され「あまり美味しくなさそうなのはどちらですか」と問われる、なんともアバウトな問題だったのだ。
 意表を突く斬新な問いに視聴者からは「問題が主観的すぎるwww」「どっちがマズそうかなんて問題聞いたことねーよ!」といった声が噴出。しかもそんな問題ですらバツになってしまうのび太に「え? これは問題がひどくね?」「さすがにのび太が可哀想で涙がちょちょぎれるよね」とのび太を擁護する意見が相次いだ。

 のび太は常習的にテストの点数が悪いキャラクターだが、こんな問題ですら正解がもらえないとあって、さすがに今回は多くの視聴者の同情を得たようだ。

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