英国でロイヤルファッショニスタといえば、故ダイアナ元妃より、キャサリン妃より、まず名前が挙がるのがエリザベス女王の妹マーガレット王女。まるでおとぎ話から飛び出してきたかのような麗しのプリンセスは、美貌だけでなく、気品と知性を備え、おしゃれ感度が高く、元祖ファッションアイコンとして有名。姉である女王に比べ自由奔放なことでも知られ、ゴシップに事欠かず、2002年2月に72歳で亡くなってからも、英国民に愛され続けている存在なんだそう。そんなマーガレット王女が、ネットフリックスのドラマ『ザ・クラウン』の大ヒットで再び、世界中の注目の的に。ドラマや映画よりも美しい!? リアルプリンセスのロイヤルルックをお届けします!
1949年8月
ファッション写真界のスター、セシル・ビートンが撮影した、19歳のお誕生日のオフィシャル写真。ドレスは英国王室御用達デザイナー、ノーマン・ハートネルによるもの。そして合計319個のパールを使用したという、ゴージャスな5連パールネックレスは王女の祖母クイーン・マリーからのプレゼントなのだとか。
1950年10月30日
映画『The Mudlark(原題)』の上映会にて、当時24歳、まだ女王に即位する前のエリザベス王女。その左後ろで存在感を発揮しているのが当時20歳のマーガレット王女。上映会がおこなわれた前日に崩御されたスウェーデン国王グスタフ5世への追悼の意を込めて、2人とも黒いドレス姿で出席したんだそう。
1952年6月5日
2人の王女の父であるジョージ6世が死去されたことで、エリザベスが女王に即位した年。クイーンマザーと一緒に、エリザベス女王のパレードへ出かけるマーガレット王女は、『ローマの休日』でアン王女も着けていたヘッドアクセがザ・プリンセス。この端正な横顔、高く、す~っと通った鼻筋は見とれてしまう美しさ!
1953年7月
友人の結婚式に参列したマーガレット王女、当時22歳。シアーな素材をふんわりと何枚もレイヤードしたような、フィット&フレアシルエットのドレスがなんだか妖精のよう。手前を歩くのは女王とマーガレット王女の母、クイーンマザー。ちなみに『ローマの休日』が製作されたのは、この年!
1954年2月
トニー賞を受賞したミュージカルを3D作品として映画化した『キス・ミー・ケイト』をレスタースクエアにある映画館エンパイアにて観賞。こんなゴージャスなドレス姿で長時間座って映画を観なきゃいけないなんて、プリンセスって大変!
1954年11月
クリスチャン・ディオールが1947年に発表して、センセーションを巻き起こした新シルエット「ニュールック」の大ファンだったというマーガレット王女。マールバラ公爵夫人の主催で、ブレナム宮殿でおこなわれたディオールのウィンターコレクションを楽しそうに観賞。
1955年8月
25歳になったマーガレット王女。恒例のお誕生日ポートレートは大好きなディオールのドレスで。デコルテを上品に飾るのは、大切な行事でたびたび身につけてきた祖母クイーンマリーからのプレゼントの5連パールネックレス。撮影したのは宮廷写真家とも言われた、20世紀を代表するフォトグラファー、セシル・ビートン。
1956年10月
なんとウエストのサイズが46cm弱だったといわれるマーガレット王女の驚異的なくびれを、つややかなサテンドレスが美しく演出。背景の豪華絢爛なインテリアがリアルプリンセスを物語る、26歳当時の貴重なカラー写真。
1957年6月
ドラマ『ザ・クラウン』でも常にタバコを吸っている印象があるように、ヘビースモーカーとしても知られていたマーガレット王女。今のキャサリン妃やメーガンのクリーンさからは想像もつかない、破天荒なプリンセスぶりがなんだかかっこいい!
1958年6月
馬が大好きで、優秀な競走馬を多数所有していることで有名なエリザベス女王。王室一家の恒例行事であるロイヤル・アスコット観戦では、可憐なお帽子ルックで。女王所有の馬が優勝したこの年、親子3人揃ってパンプスがそっくり、バッグの持ち方まで同じなのも見逃せない!
1960年頃
愛犬連れでもきゅっとくびれたウエストを引き立てる淑女なスタイルをくずすことなく、ロイヤルオーラたっぷり! コーギーラバーとして有名なエリザベス女王を筆頭に、マーガレット王女もしかりと、断然、犬派な英国王室。
1960年2月26日
写真家のアンソニー・アームストロング=ジョーンズ(結婚後、スノードン伯爵に)との婚約を発表し、とびきりハッピーそうなマーガレット王女、当時29歳。手元でキラリと光る婚約指輪はバラのつぼみをモチーフにダイヤをルビーで囲んだもので、王女のミドルネームがローズだったことから、スノードン伯爵自らがデザインしたそう。
1960年5月6日
王室史上もっともシンプルといわれるウエディングドレスはノーマン・ハートネルによるもので、王女のほっそりとしたウエストを強調するのにぴったりなデザイン。ティアラはもともと王室御用達宝石商ガラードが1870年、ポルティモア卿夫人のために製作したもので、これ以降、マーガレット王女を象徴するアイテムに。ウエストミンスター寺院でおこなわれた結婚式は世界中で3億人が視聴したとか!
1961年
結婚してスノードン伯爵夫人となったマーガレット王女。ドットブラウスにサテンコート、さらにお帽子までイエローで揃えた華やかな新婚さんルックで、スノードン伯爵とコベントリーを訪問。エリザベス女王もそうだけど、英国王室って、トレンドのワントーンコーデの先駆者なのかも!?
1961年6月
コベントリー大聖堂でおこなわれた公務に出席したスノードン伯爵夫人はブルーアイズの美しさがより際立つ、ブルーのワントーンコーデ。こうやってみるとやはり姉妹、エリザベス女王に似てる!