こんにちは、助産院ばぶばぶ・院長のHISAKOです。そばから見ると、とても幸せそうに見える初期妊婦さん。でも実は、当の本人はときどき、とめどない不安感におそわれたりします。今日は多くの妊婦さんが抱える胎児の成長の不安についてお伝えします。
妊婦さんが抱えるストレス
実際に、「問題だ」と思われることのなかにはそこまで深刻ではないことも多いです。心配する価値もないということもあったりするしれません。だけど妊婦さんの無意識のストレスが「妊娠そのもの」だとしたら、そのストレスを自分でなんとか処理できる程度に少なくできるように工夫していくことが必要となってきます。
ストレス解消法を今から見つけておく
産んでから「こんなはずではなかった」「聞いてなかった」と、急激におそってくる不安に押しつぶされるより、妊娠初期の今から、背中にのしかかってくるストレスを自分がどうすればうまく解消できるのか考えたり、工夫したりする意識を長く持てるということは、考え方によってはラッキーなのではないかと思います。
とくに初期は、急激なホルモンの変化でちょっとしたことも不安として感じやすいです。それは、扱い方によってよくも悪くもなり得ます。不安をバネにして力を発揮できるのなら、それは妊娠への害にはなりません。眠れなくなったり、心身ともに消耗するようなら有害と言えるかもしれませんね。
赤ちゃんとの生活の最初の試練
しんどいと感じたら、1人で抱え込まないで、心配ごとを誰かに話してしまいましょう。赤ちゃんがおなかに宿ったことで、ときに女性の生活は大きく変わります。体調も仕事も家族が増えたあとの今後の生活も軌道修正しなければいけないことが数えきれないぐらいあります。
自分ではコントロールできないような、おなかの赤ちゃんが発する強いエネルギーに思わず立ちすくむこともあります。産後、思い通りに進まない赤ちゃんとの生活を受け入れていくための最初の試練が、妊娠初期なんですね。
自分のこと以外でこれだけ不安になることは経験がないと思います。おなかの赤ちゃんがそれだけ大切な存在であり、 なにがあっても命がけで守り抜いていきたい大切な存在であるからこその感情……素敵だなぁと思いますよ。
著者:助産院ばぶばぶ院長 助産師HISAKO
総合病院小児科・産婦人科・NICU病棟勤務を経て、地域での助産師活動・出張専門『助産院ばぶばぶ』を開業。2006年には来院ケアも可能な「助産院ばぶばぶ」をオープン。2014年10人目出産し、ママたちに元気と勇気をおすそ分けすべく母乳育児支援や講演活動、書籍出版など多岐にわたって活動中。
ベビーカレンダー編集部