佐倉で初、野外音楽フェス 29組集結 「くさのねフェス」

 佐倉にゆかりのあるアーティスト29組が集結する音楽フェスティバル「くさのねフェス」(佐倉市主催)が9月3日、同市飯野の佐倉草ぶえの丘で開かれる。「佐倉初の大型野外音楽フェス」と銘打ち、ロックを中心にさまざまなジャンルの音楽が自然に囲まれた会場で披露される。

 同施設では昨年まで「秋の文化祭」と題し、高校生バンドなどを迎えるイベントを展開していたが、今年は規模を拡大して本格的な音楽フェスを企画。プロ・アマ問わず、市出身だったり、市内を拠点に音楽活動をしていたりと、佐倉に縁のある音楽家を幅広く迎えることにした。

 市出身のメンバー4人で構成するインディーズバンド「Halo at 四畳半」をはじめ、市内ライブハウスなどで活動する「ひとりぼっち秀吉BAND」、市内在住のハワイアン歌手のうすいなおこさん、市出身のシンガー・ソングライターのYuya Takahashiさんらが出演する。

 体育館前に設けたメインの「ジムステージ」と「フォレストステージ」の二つのステージで交互に演奏が行われる。飲食・雑貨などの店舗が28店集まる「マルシェ」や子どもたちが遊べる「キッズパーク」も同時開催する。

 市の担当者は「草ぶえの丘の客層は家族連れが中心だが、フェスが老若男女さまざまな世代が訪れるきっかけになれば」と期待する。好評であれば来年以降の開催も検討するという。

 時間は午前9時半~午後6時半。料金は大人410円、小中学生100円。問い合わせは草ぶえの丘(電話)043(485)7821。

消防士が電動ドリル盗み転売 /袖ケ浦

 消防署の備品を盗んでインターネットサイトで転売したとして、千葉県袖ケ浦市消防本部は29日、平川消防署の男性消防士(24)を停職6カ月の懲戒処分にしたと発表した。男性消防士は同日付で依願退職した。

 同市消防本部によると、同消防署で、6月16日にハンマードリル1本、8月10日に電動ドリル1本の紛失が発覚。翌8月11日、別の職員がインターネットサイトに同型の電動ドリルが出品されているのを見つけた。

 男性消防士は、8月14日に電動ドリルを「借りていた」として同署に返却。上司が事情を聴いたところ、男性消防士はいずれのドリルの窃盗と売却を認め「衝動的にやってしまった」と説明した。

 電動ドリルは売却後に買い戻して返却、ハンマードリルは同等品で弁償したという。

暴力団排除へ対応学ぶ ゴルフ場支配人ら講習

 千葉県ゴルフ場暴力追放協議会(塚本清士郎会長)は29日、千葉市中央区のホテルで暴力団追放推進活動講習会を開いた。加盟するゴルフ場の支配人ら約80人が参加し、暴力団排除のための取り組みを学んだ。

 県暴力団追放県民会議の西原晋二事務局長が「組織としての対応策をしっかり確立した上で、現場ではそれにのっとった毅然(きぜん)とした対応をしてほしい」と呼び掛け。県警捜査4課の山田貴照課長補佐は「最近の暴力団情勢と対策」をテーマに講話し、暴力団勢力の現状と不当要求への対応要領を分かりやすく解説。排除だけでなく、離脱した暴力団員の支援の必要性についても述べた。

 ゴルフ場の接客場面を想定した応対実演も行われ、県警の刑事が不当な要求をする暴力団員になりきって熱演。応じた会員有志は対応策を講じておく重要性を実感した。

写真=千葉県警刑事が熱演した不当要求への応対実演=29日、千葉市中央区

夫の車にはねられ死亡 多古

 29日午前11時35分ごろ、千葉県多古町北中の田んぼのあぜ道で、近くに住む農業男性(81)が軽トラックを後退させる際、後方にいた男性の妻(84)をはねた。妻は頭を強く打ち、搬送先の病院で死亡が確認された。香取署が任意で男性から話を聴き、詳しい事故原因を調べている。

 同署によると、現場は幅員約2・5メートルの直線。妻は先に男性の田んぼに到着しており、男性は「妻が後ろにいることに気付かなかった」と話しているという。

O157で女性重症 松戸の病院で診断

 千葉県は29日、東京都の女性(25)が腸管出血性大腸菌O157に感染し、溶血性尿毒症症候群(HUS)を発症したと発表した。松戸市内の病院に入院し、診断された。集中治療室に入っている。

 県疾病対策課によると、女性は16日に腹痛の症状が出始め、19日に都内の医療機関を受診した。22日に入院し詳しい検査の結果、28日にO157・HUSと診断され、松戸保健所に届け出があった。感染経路は調査中という。

市原、幕張に五輪塔 千葉康胤の二つの墓 【地理再発見】

 千葉市の京成幕張駅前に青木昆陽の甘藷施試作地の碑があり、昆陽神社が祭られています。幕張は歴史の町で、この他にも多くの史跡があります。

 幕張の地名は源頼朝が房総から鎌倉に上る際にこの付近に陣幕を張ったことによるという説もありますが、頼朝がこの地を通ったかどうかは不明です。

 しかし、頼朝を助けた千葉常胤の役割はよく知られており、千葉氏は鎌倉幕府の有力な御家人として力を持ち続けます。その常胤の四男が大須賀胤信で、幕張に所領を与えられ、千葉郷大須賀荘と呼ばれました。

 昆陽神社から国道14号方面へ南下し、最初の信号の手前を右に入る道が旧千葉街道です。古くからの地割りを感じるこの道を歩いていくと幕張3丁目公園があり、明治天皇立ち寄りの碑があります。1882(明治15)年、陸軍演習観閲の際に、ここにあった名家大須賀家で休息されました。大須賀家の建物は現在、加曽利貝塚に移築保存されています。

 旧道をさらに進みT字路を右折すると子守(こまもり)神社です。1194年に大須賀胤信が建立した社がもとになっていますが、15世紀にこの地を治めていた千葉氏の一族馬加康胤に由来する七年祭りで子守神社と呼ばれるようになりました。

 七年祭りは康胤の奥方の出産に関わる伝承から始まり、江戸時代、徳川吉宗の頃から、丑(うし)と未(ひつじ)の年に行われ、七年祭りと呼ばれるようになりました。この祭りは、千葉、八千代、習志野、船橋の4市に祭られる9社が関わる大きな祭りです。特に各社が、夫や妻、産婆や子守、息子や娘などに見立てられ、出産や安産祈願を行うユニークなものです。

 馬加康胤は千葉氏の嫡流ではありませんが、1455年に千葉家当主を奪いました。時は応仁の乱勃発の10年余り前ですが、関東はすでに戦国時代の様相を呈していた頃です。康胤は本家筋の千葉胤直、直胤父子を自害に追い込み、千葉家17代目当主の地位に就いたのです。

 しかし翌年には、一族の東常縁(とうのつねより)との戦いに敗れてしまいます。千葉城から下総・上総の国境である村田川まで退いた康胤はこの地で討ち取られたということです。

 村田川からほど近い市原市八幡にある無量寺という寺に、康胤・胤持(たねもち)父子の墓と伝わる五輪塔が今も残されています。

 この時に家来が康胤の首を馬加城に持ち帰って葬ったといわれる場所が、大須賀山の首塚です。大須賀山は当時の浜田川河口にあった標高15メートル程の小山です。今はこの山の上に、1633年に建てられた立派な五輪塔が残っています。

 目の前には幕張新都心の高層ビルが立ち並ぶこの地に、歴史のロマンが語り継がれているのです。

(秀明大・敬愛大非常勤講師 鎌田正男)

大粒の実味わって 東金、ブドウ狩りピーク

 千葉県内有数のブドウ狩りの名所「東金ぶどう郷」(東金市)が連日、親子連れらでにぎわっている。お目当ては棚の下にずらりとぶら下がる大粒の実。「巨峰」「藤稔」など人気品種を中心に来月下旬まで楽しめる。

 同所は「東金市松之郷ぶどう組合」の農家9軒が集まるエリア。旬のこの時期は各農園がブドウ狩りや直売を実施している。7軒は棚の下でのバーベキューもできる。

 鈴木賢治組合長によると、今年は春先の天候に恵まれ、実の付き具合が良いという。「8月の長雨で熟すのが遅れたが、近ごろ持ち直してきた。今年も大粒でおいしい」と味に太鼓判を押す。

 「マルサイぶどう園」では、皮が紫色の巨峰や藤稔、黄緑色の「多摩ゆたか」が食べ頃。9月にはスチューベンやピオーネ、シャインマスカットなどの品種も収穫のピークを迎える。ここで収穫された実を原料に山梨のワイナリーが醸造したワインも販売。採れたてブドウのミックスジュースもある。

 営業時間は午前9時~午後6時ごろ。問い合わせは市観光協会(電話)0475(50)1142。

NPO施設で84歳女性死亡 市川署、事件と病死で捜査

 28日午後1時50分ごろ、千葉県市川市北方町4の無料・低額宿泊所に入居する女性が市川署管内の交番に駆け込み「施設内でトラブルがある」などと通報した。同日午後4時10分ごろ、駆け付けた同署員が、施設内の自室で職業調査中、川久保儀子さん(84)が死亡しているのを見つけた。千葉県へは「入居者が施設職員に暴行を受けているとの通報があった」と報告もあり、同署で事件と病死の両面で調べている。

 捜査関係者によると、川久保さんは自室にあおむけに倒れ、布団が掛かっていた。目立った刺し傷はなく、着衣に乱れはなかった。同署はきょう30日、川久保さんの遺体の司法解剖を行い、死因などを特定する。

 同署などによると、施設は都内のNPO法人「さくら福祉推進協会」が2009年に開設し、10代~80代の女性十数人が生活。川久保さんは今年から入居していた。敷地内には3棟あり、うち1棟は食堂のような共用部分として利用されていた。施設には管理人女性が1人いて、1部屋を仕切り複数で住む部屋もあったという。

 県健康福祉指導課によると29日、NPO側から「28日午前中に、入居者から市川署に匿名で施設職員の女性に(他の)入居者が暴行を受けているとの通報があった。午後に警察が施設に行って暴行を受けていたとみられる入居者の部屋を調べたら、亡くなっているのを発見した」と報告があったという。今後、事件を受けて施設への立ち入り検査を行う方針。

 無料・低額宿泊所は、社会福祉法に基づき生計困難者のために、無料または低額な料金で宿泊させる施設。施設を運営する同NPOは「川久保さんが亡くなった経緯などは正確に確認が取れていない。捜査に協力はする」と話した。

 現場はJR船橋法典駅から約1・2キロの住宅街。隣接する幼稚園を運営する男性は「女性のための施設とは聞いていたが、詳しくは知らない。年に数回、けんかのような怒鳴り声を昼間に聞いたが、大きなトラブルなどは把握していない」と話した。

井口、最後の雄姿はピンストライプで!引退試合のユニ変更

 千葉ロッテマリーンズ・井口資仁選手の引退試合として行われる9月24日の日本ハム戦(ZOZOマリンスタジアム、午後2時試合開始)は、マリンフェスタイベントデーとしてシーズン当初よりマリンフェスタユニフォーム(青ユニ)着用試合だったが、同日は井口選手が2009年の入団時より身につけ愛着のあるピンストライプユニフォーム(通常ホームユニ)を着用することになった。

 井口選手は「やはり私にとってマリーンズといえばピンストライプなので、引退試合で着用できるのは嬉しいです。当日はチケットが前売り完売という事で大変ありがたく思っています。ピンストライプのユニフォームを身にまとい、最後の姿をいい形でファンの皆様に見せることが出来ればと思っています」とコメントした。

<地方発>勝浦のマグロ漁師廃業相次ぐ 収入減で船解体も

 重さ30キロ未満のクロマグロの漁獲量が規制されて1年がたち、千葉・勝浦市内で漁師の廃業が相次いでいる。中には漁船を維持するのも困難なため解体しているケースもある。漁獲枠が少な過ぎ、収入が激減し、規制解除の見通しも立たないためだ。新勝浦市漁協の渡邉幸治組合長は「規制が小型船を廃業に追い込んでいる。漁獲量の上限の割り振りを再考してもらいたい」と語気強く訴えている。

(勝浦支局 廣田和広)

 千葉県内の小型クロマグロ漁は年によって水揚げ量に幅がある。2003~12年までは、最少が03年の5トン、最高は07年の290トンだった。

 専門にする男性漁師は、「不漁の年を我慢し大漁の年を待ってきた」と振り返る。昨期は“当たり”だったが、漁獲規制の上限に達して断念。「収入の道が絶たれた」と頭を抱える。

 同漁協によると、太平洋クロマグロは資源の減少が懸念され16年7月、漁獲規制が始まった。今年7月~18年6月、30キロ未満の漁獲量は国全体で4007トン。県内の小型漁船の割り当て分は38・8トンで、内訳は銚子地域10・4トン(銚子市-大網白里市)、夷隅地域18・9トン(白子町-勝浦市)、安房地域9・5トン(鴨川市-富津市)。

◆この1年で3人

 勝浦市内の小型漁船の漁師は、昔から秋に沖合20キロ未満まで南下してくる3~4キロの小型クロマグロを狙ってきた。漁船数は約100隻。このうち約20隻が専門となる。1キロ当たり千~1500円の値が付く。しかし、今回の割り当て分では地域全体で多くても2800万円ほどの水揚げ額にしかならず、漁船数で割ると経営が成り立たない。

 この1年で影響を受けた3人が漁師を辞めた。漁船は出船しなくてもメンテナンス費や保険、組合費など維持費がかかることから、取り壊す事例も出ている。さらに数人が廃業を考えているとみられる。隣の鴨川市でも廃業の動きが進む。すでに1人が決断し、5人が検討しているという。

◆水揚げ5分の1

 県沿岸小型漁船漁協の鈴木正男組合長は、そもそも漁獲枠の決め方に異議を唱える。例えば07年からの5年間の漁獲量は計964トン。今回の規制枠全てを使って5年間操業しても194トンと5分の1にしかならない計算だ。規制について水産庁の資料では、「02~04年までの平均漁獲水準から半減する措置」となっているが、鈴木組合長は「なぜ(県内の漁獲量が少ない)この期間を基礎にしたのか分からない」と憤る。

 勝浦市の小型漁船は引き縄漁。疑似餌を付けた縄を一度に4本ほど海に流し、かかったら手でたぐる。「30~40匹も釣れれば上々」(専門漁師)で環境に優しいとされる。小型マグロ以外を狙うとしても、漁具の設備投資のほか、知識や技術の習得が必要だ。収入が見込めない今、漁師たちはクロマグロ漁を続けるか辞めるかのジレンマに陥っている。

 国が定めた漁獲枠の半分は大中巻き網漁船が占めるため、約2千トンが全国津々浦々の小型漁船分になる。渡邉組合長は「資源保護は反対しない」と、一定の理解を示しつつ、「大型船と小型船の上限の割り振りを考えてもらいたい」と見直しを求めている。